恋愛が長続きしません

相談者名
ナオ
はじめまして。私は恋愛が続かない事に悩んでます。もともと仕事以外で人と会うのがあまり好きではないんですけど、好きになった人でさえ電話やメールをするのは問題ないのに、会うのは気が重いんです。それでもデートしたりするのですが、抱き締められる事やSEXする事が苦痛です。SEXしてる最中に気持ちが冷めてきてしまうんです。それでだんだんSEXを拒否するようになるのですが、申し訳ないとも思うので嫌でもたまにはしたりするんですね。それを続けているともう会うのが嫌になってきてしまいます。いつもそんな感じの付き合いで、半年くらいで別れてしまいます。本当に相手の事を好きになってないのかもしれないけど・・・。最近うつ病の兄と一緒に暮らすようになった事をきっかけに、恋愛も含め今までのこと、家族のことを考えているのですが・・・。
私はリストカット、万引き、援助交際を高校生の時してました。(今25歳です)その後は3年半覚せい剤に依存したあげく、一年間風俗で働きまた。今は覚せい剤をやめて2年がたち、自分を大切にしないとっていう意識が芽生え、落ち着いた生活をしています。ですが、その頃私が抱えていた問題は結局まだ解決していないんじゃないか、という気もしています。
私の家族は父、母、兄、兄、私の5人ですが、1番目の兄と2番目の兄の間にもう一人姉がいました。私の生まれる前ですが。その姉は幼稚園の時交通事故で亡くなっていて、家族はその痛みを抱えています。特に母はかなり自分を責めていて、幼い私はそれを見ながら育ち、母をなぐさめなくては、という気持ちを抱えながら成長しました。そんな両親の私に対する束縛は厳しく、子供の頃はもちろん、高校生になって以降も家から外に出したくなかったようです。私が反抗して口答えすると、決まって父は怒鳴り散らし、母は泣きながら「お母さんはお姉ちゃんを死なせちゃったから心配なのよ!」と言いました。それを言われてしまうと私はなぜか何も言い返せなくなってしまいます。
今は両親も穏やかになって、私自身も多少優しくなったので言い争う事もほとんどなくなって仲良くしてるのですが、今のままでは恋愛もまともにできないし、たとえそれで結婚できたとしてもいい母親になる自信がありません。アドバイスよろしくお願いします。
カウンセラー
根本裕幸
ナオさん、こんにちわ。根本です。
ご相談ありがとうございました。

とても自分を責めていらっしゃるようですね。
僕の目には、とても強い罪悪感を抱えていらっしゃるように見えました。
とても苦しんでいらっしゃるのではないかと思います。

まずは、自分が今まで出来たことを見つめてあげましょう。
出来なかったことではなく、出来たことを見つめてあげることで自信を感じ、
それが次のステップ(今の問題をクリアしていくこと)につながります。

例えば、「自分を大切にしよう」と思って、覚せい剤を止められたことは、
とても大きいのではないでしょうか。
依存性の強いものですから、止めるまでには葛藤や苦しみも多く感じられた
ことでしょう。

もちろん、そこに手を出してしまったことを責めてしまう気持ちもあろうかと
察しますし、やはり心身にとって良くないものではありますが、そうした
過ちを受け入れ、改善していった経験としては今後に生かせるものも大きいと
思うんです。

その他にも、仕事や対人関係などで、自分自身やその行動を変えて来られた
ところもたくさんあるのではないでしょうか?

過ちを責めるよりも、それを自分なりに克服されてきた点を見つめてあげる
ことはとても大切なことかと思います。

だからこそ、家族の問題に目を向けられるようになったわけですもんね。
それはナオさんの精神的な成長(成熟さ)を表していると思います。
自分の強さに自信を持ってみても良いのではないでしょうか。

さて、自分自身でどうしようもないな、と思ったら、こうした誰かの手を
頼ってみることはとても素晴らしいことだと思います。
その勇気も認めてあげてくださいね。

その上で頂いたご相談についてですが、書いてくださった事柄、全てが
繋がっているものだとお見受けします。

対人関係では、親密感(抱きしめられることやセックス)への抵抗を感じて
いらっしゃるのかもしれませんね。
恋愛が長続きしないのも、そうした人を心に招き入れることに関して、
強い恐れを抱いていらっしゃるせいかもしれません。

そうすると、この怖れを癒していく、手放していくことが今のナオさんの
大きな目標(テーマ)となるでしょう。

では、その怖れはどこから生まれてきたものでしょうか?
それが幼少からのご両親(特にお母さん)との関係からなのかもしれません。
交通事故で娘を亡くされたお母さんはどれくらい苦しまれたのか想像できない
くらいでしょう。
それ故、後から生まれたナオさんに、お母さんはその思いもすべてかけて
こられたのでしょう。
だから、ナオさんは二人分の思いを抱えて生きてこられたのでしょう。

そこにはナオさんの抱えていらっしゃる罪悪感は、お母さんが持っていたものも
含まれていると思います。
お母さんを慰めなければ、という気持ちで頑張って来られた時代があるわけですから、
いわば、お母さんをナオさんは一人で背負ってきたような感じだったのでは
ないでしょうか?
小さな子どもにとってはそれはあまりに重たいもので、それが思春期(反抗期)に、
自分を傷つける行為を繰り返してしまったのかもしれませんね。

でも、その一方では、こんなストーリーも存在していると思います。
一つはナオさんの愛情深さ。
お母さんを助けよう、心配かけないようにしよう、迷惑かけないようにしよう、と
頑張ってきた時代があったこと、そして、今もお兄さんやご家族のことを心配して
いらっしゃることなどは、ナオさんの愛情深さをあらわしていると思います。
人が怖いと感じるのは、もしかしたら、その愛情を表現することが怖いのかも
知れません。

そして、もう一つはお母さんからの二人分の愛情がナオさんにかけられていた、
ということ。
それはお兄さん達、あるいは亡くなったお姉さんに対して、ナオさんが罪悪感を
感じることに繋がったり、重たく感じたりするものかもしれません。
でも、少なくともお母さんからは大きな愛情を与えられていたとも見られるのでは
ないでしょうか?

今は抵抗を感じる部分ですが、人への怖れを癒すアプローチの一つは、この
お母さんからの愛情を受け取ってあげることです。
あなたが生まれたことで、どれくらいお母さんが救われたのか?を考えてみると
良いかもしれません。
上手に愛することはできなかったかもしれませんが、きっと普通以上の愛情に
包まれて育ってきた部分もあろうかと思うんです。

その愛情を誰かに与えることができたとしたら、ナオさんの人生はどれくらい
変わっていくと思われますか?

もちろん、これは大きな目標であって、今すぐに出来ることではないかもしれません。
でも、自分を見つめていく、癒していく一つの指標として頭の隅に入れられて置くと
役立つ日がやってくると思います。

まだまだお伝えできることもあろうかと思いますので、機会がありましたら、
カウンセリングなども考えてみてくださいね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。