強がってしまう自分

相談者名
くろーばー
いま28歳の男です。学生時代からそうだったんですが、本当は彼女が欲しいのにひとりが楽だからいらないとつい強がってしまいます。
何かをしたり、どこかに行ったりはだいたい一人です。一人でいるのは苦痛ではないし、好きでもない人といるくらいなら一人の方がいいし、楽ですが、誰かと一緒の方が楽しいだろうと思います。
友人と会うと、誰か紹介しようかと言われたりしますが、知らない人と話すのは苦手だし、いままで強がってきた手前、がっついてると思われたら恥ずかしいので断っています。
つき合ったことはありますが、告白は全て向こうからで自分からしたことはありません。恋愛経験は乏しいと思っていて、自信がないので益々自分から行けません。
恋愛に奥手な自分がいいかげん面倒になってきました。せめて恥ずかしがらずに恋愛に対して向き合いたいです。どうしたらいいでしょうか。
カウンセラー
松尾たか
くろーばーさん、はじめました。
今回ご相談を担当させていただく松尾たかと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

くろーばーさんは、そろそろ恋愛に向き合い、ひとりからふたりで過ごす時間を持ちたいと思うようになられたのですね。
つい強がってしまっていたくろーばーさんから、誰かといることも楽しい!と言える新しいくろーばーさんになれるようお話をさせてくださいね。

くろーばーさんが、ひとりが楽だとおっしゃるのは、人に対してとても気遣いが出来る方なのではないかと思います。
だけど、気遣いが出来るということは、いろんなことを察したり状況を見たりできるわけで、
何か嫌だなと感じても自分がやらなくちゃ、と思ってしまったり、人が気を悪くしないように何かと気を回して疲れてしまうのではないでしょうか。
もしかすると、それが、好きでもない人といるくらいなら一人のほうがいいし、気楽だということに繋がっているのかもしれませんね。

くろーばーさんには、誰かを紹介しようと言ってくれる友人がいらっしゃるのですが、今まで断ってきた態度を急に変えることに抵抗や恥ずかしさがあるのもよくわかります。 自分がどうみられるかがとても気になる方のようです。

こんな人にならなきゃいけない、とか、人は、男性はこうあるべきだなどと考えていないでしょうか。
たとえば、考えやポリシーを曲げるなんてとんでもない、ひとりが寂しいと感じるなんてとんでもない、という思い込みや観念があると、とても今さら友人の言葉にあっさり乗ってしまうことは許しがたい気持ちになるかもしれません。

知らない人と話すのが苦手なのも、相手の反応や目が気になり、社会や世間ではこうあるべきと自分を律してしまい、自分らしさが出せないからではないかと思います。

そして、知らない人と話すのが苦手 → 社交性がない、つまらない人間、=ダメな奴 、
言ってたことを急に変える → カッコ悪い、一貫性がない、=情けない奴、というように勝手にご自身で決めつけてしまっていないでしょうか。 そこから、こんな自分は女性に好かれないのではないかと、心のどこかで思っていたしませんか。

告白はすべて向こうからということですので、くろーばーさんはきっとそのままでも魅力ある男性なのでしょう。 だけど、ご自身で自分には男性としての魅力がないと思っていたとしたら、きっと上手くいかないだろうと傷つくことを怖れて、自分から女性と関わることを避けてきたのかもしれません。

くろーばーさんは、ご自分に魅力があるとするなら、どんなところだと思いますか?
私は、くろーばーさんは、寡黙で優しく、柔軟性も強さも持ち合わせた、信頼できる男性だと思います。シャイなところは、謙虚さでもあるようにも感じます。

今の自分の魅力、長所をくろーばーさん自身がまず認めていくことが、自分に自信を持つ第一歩ですし、それが出来るとそのままの自分でいられるようにもなります。
もし、長所より短所だなあというところがたくさん思い浮かぶなら、それを長所に置き換えるとするとどんな表現になるかを考えてみてくださいね。 話が苦手なら、聞き上手かもしれませんし、強がりは実は信念があるのかもしれません。
短所と長所は表裏ですから、それを長所として捉えてみるだけでも、今までと感じ方は変わっていくと思います。

そして、恥ずかしさを感じながらも、そろそろパートナーが欲しいなあという気持ちに素直になることで、恋愛というアンテナが働き始めますから、出会いのチャンスも増していくのではないかと思います。

くろーばーさんが素敵なパートナーを見つけて、ふたりで過ごす時間を楽しんでいる毎日となることを心から応援しています。

ご相談ありがとうございました。

松尾 たか

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。