不安と自己嫌悪

相談者名
cat
 始めまして。何から伝えればいいのか困惑します。私は27歳です。仕事はこの1月に辞めてしていません。探していますが見つからず、毎日ダラダラしてしまい、自分が嫌でなりません。新しいことにチャレンジしようにも人とコミニケーションをうまくとれなかったら、変な人と思われたらとマイナス面ばかり気になり、行動できません。そんな自分がまた嫌です。私の考えかたや感情がおかしいんじゃないか?とよく不安になり、そんな自分を知られるのが嫌で人とかかわったり話たりするのが嫌になります。意見などにも自身がもてません。情けないです。誰かに「大丈夫、間違ってないよ」と言っしほしいだけ、同情されたいだけなんだと思いますが、そー言われたとしても、またそれを信じることが出来ないのです。
なんだか上手く書けません。いろいろ聞きたいのですが、書ききれません。自分を好きになる事なんてない様に感じます。
カウンセラー
中村ともみ
 Catさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。カウンセラーの中村です。
ご自分に自信が持てないんですね。よくわかります、私もそういう種類の人間なんですよ。「まさか。カウンセラーなのに!?」とお思いですか?うふふ。私だけ、あなただけではありません。自信たっぷりに見える多くの人も、一度はそんな時代があったと思いますよ。
Catさん、当たり前のようだけど敢えて言いますね。自信がはじめからある人なんていません。みんないろんな経験をして、少しずつ自身のある分野を増やしてきたんですよ。思い出してみてください。27年前のあなたは一人で歩くことはおろか、立てたかどうか…ですよね。もちろん、言葉もほとんどしゃべれないし、ご飯だって…いや、ミルクかな、一人で作って飲んでたわけじゃないですね。

何を当たり前のことを…と思いますか?でも27年前のあなたにはぜんぜん当たり前ではなかったことです。そこから3年経ったころでも、まだまだ一人でできることなんてとっても少なかったですよね。でも、27歳のあなたにはこうして考えてみるとできることがどれだけ増えたでしょうか。日常生活だけではないですよ。学校で習ったこと、親のしつけによるもの、部活での練習…積み重ねでできるようになったことはできる今から見ればとても当たり前なんだけど、はじめのころはどうだったでしょうね。

お仕事、このご時世なかなか厳しいようですね。お察しいたします。今まで気を張り詰めていたことも少なくなかったのではないですか?だったらダラダラできるときにしてもいいのでは、とも思いますよ。新しいチャレンジも考えておられるようですし。思い切ってはじめてみては?まだ若いんですから。

Catさんの不安に、「コミュニケーションがうまくいかなかったら」とか「変な人と思われたら」ということがあるようですね。うーん、変な人と思われるのがいやで人に接するのを控えている、という感じでしょうか。じゃあ、質問です。「変じゃない人」ってどんな人ですか?たとえば、礼儀正しくて、身だしなみもきちんとしていて、協調性のある人。そんな感じでしょうか?でもね、礼儀正しくてきちんとしてて、人とうまく付き合える人がいたとしましょうね。仮にAさんとしましょう。このAさん、人には言えない趣味や癖があったとします。だれにも内緒にしているんですね。そして自分は人とは違うんだ~といつも頭のどこかにある。で、その変わった癖を隠すようにこそこそとしてしまう。そんなAさん、やっぱり自分を変な人だから人とコミュニケーションが取れないと思ってしまったりします。でもね。このこそこそをもしオープンにしてしまったら本当の変人になってしまうと思っているんだけど、案外いろんな人が似たことをしてたりするもんです。でも自分は隠してしまうので人のことまで気がつかない。そう、案外みんな他人の癖や趣味まで気がつかないもんです。たとえばゲンを担ぐ、なんていうことがありますね、靴は右足からはく、とか、このハンカチを持っているときにはいいことがある、とか。すごくつまらないことだったりします。そしてそこだけピックアップしてみたらとても奇妙なくせに思えますね。でも、たいていは周りの人にはわからないと思いませんか。考え方だって感じ方(感情)だってそう変わらないと私は思います。同じ映画の同じシーンを観て笑う人もいれば何がおかしいんだと思う人もあり、中には涙ぐんでいる人もいると思いませんか。

Catさんは誰(何)と比べて自分を「変な人」だと思ってしまったんでしょうね。なにか心当たりがおありでしょうか。五人いたら少なくとも五つの感覚があってもおかしくないと思いませんか?少なくとも、というのはシチュエーションが変わったら違う感情を感じることもあると思うからです。こういう場面ではこう感じなければいけない、とか、そうでなければ変だ、なんていうことはないんですよ。まあ、傾向はあるかもしれませんが。

そうですね、悲しい場面を見たら涙が出るとしたら、自分が悲しいと思っている場面では涙が出ます。でも自分にとっては涙が出るほどじゃないとしたら。あるいは、「男(女)たるもの人前で涙を見せるのは親が死んだ時だけだっ!」と思っているとしたら。後者の場合だと、きっと体に目いっぱい力を入れて涙をこらえてしまうんじゃないかな。でもね、これもまた「感情」です。我慢をするように心が動いているんですね。まるでバウムクーヘンのように幾層にも重なっているわけです。

Catさん、人の心は簡単そうに見えて結構入り組んでいますよ。あなたが今自分を好きになれない、と思っている心にも本当にいろんな層があり、いろんな宝物や光にあふれています。もちろんあなただけではありません。周りの人の心の中もそうなんですね。まず、自分に本当に関心を持つことから始めてみませんか。たのしい冒険になると思いますよ。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。