疑うことしか出来ない悲しみ

相談者名
実は1年前から付き合っている彼とのことで悩んでおります。彼とは出会った当初から感性が驚くほど似ていて、話をすればするほど惹かれていきお付き合いすることになったのですが、実は彼は女性関係の悩みが絶えない人でした。一時は私を含めて3股をかけられていた時もありました。今に至るまで彼のたくさんの嘘も見ました。私は彼のまっすぐさに惹かれて好きになったのに、私にありえないような嘘をついて他の女性と会って私にも電話をしてくる、というような事も何度もありました。彼の嘘を暴いてしまう度に彼に追求しましたが、彼は何があってもその嘘を認めることはないのです。そこまで悪気がない顔をされると、嘘じゃなく本当のことなんではとまで思ってしまい、いつも罪悪感に駆られていました。こんな日が続き、ある時彼が3股をかけていた本当の理由がわかり、私はまた悩みました。彼が他の女性と切れない理由は深く悲しい想いがありました。彼が別れを切り出すと、他の2人とも「死」をほのめかしていた、と。実は彼は以前2度も大切な人を亡くしていました。それも彼が自分を責めてしまうような形で。私も大切な人を失ったことがある人間なので少なからず彼の気持ちはわかりました。その時彼は私の前ではじめて涙を見せました。とはいえ、私は彼のしている行為は自分を守る為に人の気持ちを傷つけていることに変わりはなく、決して良いことではありません。だから、私は私が彼を守るから彼には自分に正直に生きてほしいと伝えました。そんなわけで彼は私の元に戻ってきたのですが、それでも実は彼にはまだ疑惑が残っています。もう私は彼の嘘を見すぎて彼を信じることが出来なくなってしまったのかもしれません。そんな自分が本当にいやらしく最低な人間に思えてきます。彼を守ると言っておきながら、それでも彼の行動を疑っている自分が。彼の細かい動作ひとつで彼の怪しい行動まで読み取ってしまい、ほとんどそれが当たってしまう自分がもう嫌でたまりません。彼を好きな気持ちは本当なんです。なのにこんなに苦しい想いをして彼を疑い続けるくらいなら別れた方がいいのか、私の性格が彼を追い込むのではないか、と苦しい毎日です。私自身、今の自分から変わりたい。だけど今の私は彼をも変えようとしてるんだと思います。彼が一緒にいてくれても不安はぬぐえず。苦しいです。
カウンセラー
成井裕美
桜さんはじめまして。
勇気を出してのご相談ありがとうございます。
お返事の担当をさせていただく、成井です。よろしくお願いします。
「桜」というハンドルネームはとても春らしい、暖かい名前ですね
(*^_^*)

> ◇タイトル:疑うことしか出来ない悲しみ

桜さんは本当は彼のことを信じたいし、彼を助けてあげたい気持ちで
いっぱいなんですね。
それでも「・・・本当に?」とどうしても疑ってしまう気持ちや、彼を
支えきれないように感じるときに、自分の事をすごく責めてしまうよう
です。
こんなにも大切に想われる彼は幸せ者ですよね。

> その時彼は私の前ではじめて涙を見せました。

彼とちゃんと向かい合ってこんな話が出来る関係は、とても素晴らしい
と思います。
もちろん、話し合うまでにはとても勇気がいったでしょうし、桜さん自
身たくさん葛藤があったことでしょう。
でも、そうやって自分の事を受け止めてくれる桜さんだからこそ、彼も
「やっぱり桜さんがいい!」と思って戻ってきたのでしょう。

彼が女性関係でトラブルを抱えやすいのには、もちろん彼なりの理由が
あります。
つい嘘を重ねてしまうことや、同時に何人かと付き合ってしまうこと
や、自分の気持ちを正直に表現できないことの裏には、彼なりの問題が
あることと思います。
その彼自身のしんどさや辛さを見たら、「なんとかしてあげたい!」と
感じるのは、桜さんの純粋な愛情だと思います。

でも、桜さんが「彼を助けてあげたい!」と思いつつも出来ない時に
は、そこにもちゃ~んと桜さんなりの理由があるんですよ。
ずーっと不安で寂しさを感じていたことだったりとか、彼がついた嘘に
1つ気づく度に、彼に大事にさえてないように感じたこともあったかも
しれません。
他の女性の気配がしたときには「本当に彼は私のことを愛してくれてい
るの?」と悲しくなったりもしたでしょう。
本当は彼だけが辛いのではなくて、桜さん自身も色んな気持ちで心の中
がいっぱいいっぱいなんですよね。
それを、
「もっと頑張れないなんて、私って最低!」とか
「こんなことも乗り越えられないなんて、私は彼を愛していないの?」
と自分を責めてしまうのは、少し自分に厳しいやり方かもしれません。

「彼に対して誠意をつくす。愛情を注ぐ。」と言うことに関しては、桜
さんは本当に良くやっていると思います。
頑張りすぎ!ってくらいでしょう。
でも、「彼がしんどそうだから・・・」と彼を最優先にして、自分のし
んどさをすべて後回しにしたり、自分のしんどさはたいしたことはない
んだから・・・と無いもののように扱ってはいませんか?
その状態の中で彼に優しくしよう!と思って頑張っても、人間ですから
「私だってそうしてもらいたいのに・・・」という不満が出てきても当
然なんです。
すごく自然な反応ですね。
今は「彼が辛そうだから・・・」、昔は「こんな事言ったら嫌われるか
も・・・」と思って今まで桜さんが心の中に押し込めてきた思いはなん
ですか?
今、桜さん自身がその部分に耳を傾けて、ケアする時期が来ているのか
もしれませんね。
彼は桜さんが聞いてくれますけど、桜さんはずっとその気持ちを押し込
めてきたみたいですよ。
その部分をケアして、桜さん自身に余裕ができたら、また今までと同じ
ように彼に優しくしたり、彼をサポートすることが、もっと楽にできる
ようになりますよ!

まずは「私だって・・・」と1人で抱えている部分を吐き出していきま
せんか?
私達でよければ、いつでもお話を聞かせてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。