婚約破棄から17年。二人が歩むべき道とは。

相談者名
さくら
初めまして。私は20代の後半に3年間交際した男性と婚約をしましたが、彼にもう一人、私と付き合う前から交際していた女性がいたことを知り、私の方から婚約破棄しました。彼から「もう一人の女性には、私の親に会う前に別れ話をしたこと、その後にその女性本人から自殺未遂をしたと連絡があり、その場に駆けつけて対応したこと」などの話を聞きました。彼は、私とは絶対に別れたくないと言いましたが、交際期間中から、私の中に彼に対する不信感があり、信じることができませんでした。また、その女性の電話番号が、この時点でも彼の携帯電話から削除されていなかったこと、その女性と私が直接話をした際、女性から「確かに私達は近頃あまり会っていなかったけれど、あなたは単なる浮気で、彼とはもう身内のような関係よ。訴えるわよ。」などの言葉を聞いたことから、私は彼とその女性の親密さや、女性に対する罪悪感を感じ、別れる決意をしたのです。その後、彼はその女性と結婚し、私は別の男性と結婚しました。結婚後も当初の3~4年は彼の連絡に応じて会っていましたが、私の中に夫に対する罪悪感もあり、彼からの電話に応じないようにしていました。その5年後に一度だけ会って話をし、その後さらに5年間は一度も電話には応じていません。しかし、私が1年前に夫と離婚したことをきっかけに、私は彼の電話に応じました。月に何度か会うようになり、彼は、私とやり直したいと言っています。結婚した女性とは、離婚に向けて話し合い中のようです。私も、できれば彼とやり直したい。でも、私の心はもやもやするのです。彼は子供達(一人は障害者)を置いて離婚することに罪悪感を感じているようですし、彼の妻に対しても、一方的に離婚を申し出たことを申し訳なく思っているみたいです。(女性は、彼と私との関係に気付いているようです)そんな彼を見ると、私は、彼にとっての幸せは、私との関係を断ち切って今の家族関係に向き合うことではないか、と思ってしまうのです。私自身の気持ちとしても、彼を責める気持ちや惨めな気持ち、そして、彼がその女性と家庭を作ったことがとても苦しいです。彼の子供達やその女性に対しても罪悪感がわきますし、彼がその女性と本当に切れるのかも不安です。私の心が真に納得して前に進むには、どのような考えを持てばよいのでしょうか。乱筆乱文になり、申し訳ありません。よろしくお願い致します。
カウンセラー
松尾たか
さくらさん、ご相談ありがとうございます。
今回、さくらさんのご相談を担当させていただく松尾たかです。どうぞよろしくお願いいたします。

幸せになりたいのに、なかなか心が納得せず前に進めない、とても苦しくしんどいですよね。
婚約破棄から17年。とタイトルをつけてくださっていますが、ずっとそんな思いをしてこられたのではないかと思います。
さくらさんの心がその苦しさから少しでも解放されることを願って書かせていただきますね。

婚約破棄をなさった時、さくらさんは相当傷つかれたことと思います。その人と結婚したいと思っても、その婚約者を信じきれない気持ち、その女性に対する申し訳なさ、そして怒りや嫉妬、自信のなさなどいろんな気持ちが湧いてきて、苦しくしんどかったでしょうね。
「どうして?? なぜこんなことになるの!!」と毎日思われたのではないでしょうか。

さくらさんは、人が(私のせいで)嫌な思いをする、傷つくくらいなら、私が我慢すればいい、私が諦めればいい、と考えるくらい心が優しい方だと私は感じています。 自分が幸せになることに遠慮をしてしまわれるように思います。

さくらさんは婚約破棄を選ばれたのですが、心のどこかで彼が追いかけてきてくれることを
望んでいたのではないでしょうか。

さくらさんは別の男性と結婚なさいましたが、さくらさんが見ているのはご主人ではなく、諦めきれなかった彼だったのだと思います。 だから、さくらさんは結婚をしている間はご主人に対して、「あなたを心から愛せなくてごめんなさい」という苦しい気持ちを常に抱えておられたと思います。 そうすると、「もし彼と結婚していたら・・(幸せだったかも)」と
いう声がたくさん聞こえていたかもしれません。

離婚原因がどんなことかはわかりませんが、もしかすると、さくらさん自身がご主人といる時に感じる苦しさ(罪悪感)に耐えられなくなってしまったことも大きな要因だったのではないかと推測します。

そして、今、また彼(元婚約者)と結婚ということを考える状況になったのですが、さくらさんは17年前と同じよう気持ちをお持ちです。実際には、彼がどう動くかによってさくらさんの(願う)幸せが変わってきます。
今度こそ彼と幸せになりたいと思っても、やはり申し訳ないという罪悪感や拭いきれない不安、不信感を前回よりもっと強く感じておられるのではないでしょうか。

私たちは、幸せになるということは、向こうからやってくるもの、近づいてきてくれるものと漠然と思っていたり、これがあるから幸せ、これがないから幸せじゃない、というように決めてしまっていることもあります。
なによりも、私以外の)誰かが私を幸せにしてくれなければ、私は幸せになれないと感じてしまっているのかもしれません。

さくらさんは、心のどこかに、彼となら幸せになれたのではないかという気持ちをずっとお持ちだったのではないでしょうか。
けれども、もし自分が彼を愛することよりも、先に彼が100%誠実に私を愛してくれなければと思っていたとするなら、たとえ一緒にいたとしても幸せを感じることは難しかったでしょう。誰かに幸せにしてもらうという依存的な気持ちのままでは、どれだけ相手が何かをしてくれたとしても、心はいつも満たされていないように感じたままなのです。
幸せはやってくるものではなく、自らが幸せになると決めて主体的に幸せの道を選んでいこうとした時に何かが変わっていきます。

さくらさんには、まず自分が幸せになる、一人でも幸せだと思えることにチャレンジしていただきたいと思います。
さくらさんの幸せは彼にかかっているのではなく、自分次第なんだと思ってみてください。
「私はきっと大丈夫」、そんな根拠のない自信のようなものを感じられると、不安や怖れも軽くなっっていくでしょう。そうなることで、初めて彼の決断を待つことも出来るでしょうし、どんな結果になったとしてもそれを受け入れられると思います。

もちろん、さくらさんの昔の痛みがまだたくさん残っているなら、その気持ちをカウンセリングなどでお話していただいて、一緒にその気持ちを抱きしめ、解放していくことも出来ます。
初回無料もございますので、必要ならお試しくださいね。

幸せになるためには、勇気や覚悟も必要です。さくらさんがここへご相談いただいたということは、今までの自分から新しい自分へ変わろうと思われたのだと感じています。
さくらさんは優しさだけ以上に強さもお持ちの女性だと私は思いますので、さくらさんが「幸せになる!」とコミット(腹を括る)することで、きっと心は幸せへと方向転換します。
さくらさんが、しっかりと幸せを選んでいく勇気を持てることを心から願っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。