片思い、距離が遠くなってしまった気がする

相談者名
ゆうき
今、四ヶ月くらい片思いしています。彼は30代前半で会社の跡継ぎのため既に役員についています。精神的にも体力的にもかなり大変な働き方をしていますが、そんな様子はあまり見せず笑顔を絶やさない素敵な人です。とっても優しくて腰の低い性格です。
毎日LINEして週の半分は電話していましたが、付き合うまでいかず、1月に”会えないし気持ちも分からないままでつらい”と言ってしまい、”仕事が落ち着いたらデートして、それから付き合うとか考えたい”と言われています。それからも変わらず仕事のあとや休憩中に会いに来てくれたり、出張のたびにお土産を買っていてくれ、忙しい中でも大事にしてもらっていると思っていたし、お互いに必要な存在だとも言ってくれていました。しんどいときに電話したくなる、元気になるって言ってもらえていて、ずっと続くと思っていました。
でも一ヶ月前に会ってから急に忙しくなったのか連絡がなくなって”もしかして無視されてる?ちょっと傷つく。。。仕事大変ならそう教えてくれたらそっとするとかできるからうれしい”と送ったら”そんなつもりじゃないけどかなりバタバタしてる”とだけ返ってきました。今までも他の人よりも忙しい中で少しの時間に思い出して“こんなことがあって“と連絡をくれていたので、何が起きているのかとても怖いです。
出張中国際電話で”忙しすぎて今までの俺じゃなくなってる。忙しくない人ならよかったよね…今週会えるかも、帰ったら連絡する”と連絡があったので待っていたのに、戻ってすぐまた出張に出ていたらしく、連絡を忘れられていました。お土産は買ったよと言われましたが、電話をくれた事がうれしくて忙しいなら会えなくても仕方ないと思っていたのに、どうでもいいから忘れてたのかなと悲しかったです。
私はいつも照れか素直に可愛くいたいのにツンデレのようになり…あとで後悔して言い訳のような連絡してしまいます…きっと彼の中でもう充分めんどくさい女のレッテルは重ね貼りされていると思います。私が原因で離れたいのか、忙しくて余裕がないのか分からず身動きが取れず”忙しい”という言葉を信じて待っています。近くにいたのに今はとても遠く感じて辛く、今までのように戻りたくて自信の持ち方・気持ちの伝え方なを勉強していますがどうすればいいのかわかりません。客観的に見てどういう状況でしょうか。アドバイスお願いします。
カウンセラー
佐藤まゆみ
初めまして、ゆうきさん。
今回のご相談の回答をさせていただく、佐藤まゆみと申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

片思い・・・そうですね。
まだ、本格的にお付き合いするまでには至っていない状態なので、余計に気持ちが落ち着かず、負のループに陥ってらっしゃるようです。
その、辛いお気持ちはよく分かります。

>彼は30代前半で会社の跡継ぎのため既に役員についています。
精神的にも体力的にもかなり大変な働き方をしていますが、そんな様子はあまり見せず笑顔を絶やさない素敵な人です。

30代前半で、彼がすでに会社の跡継ぎとして役員に就いているということは、ずっと小さい時から周りからも「将来はお前がこの会社を背負っていくんだぞ。頼んだぞ。」と期待され続けていた人のようですね。
そして、その期待に応えるために努力してきた、真面目で誠実なお人柄を感じました。

けれど、学生時代や社会人になったばかりの頃とは違い、【跡継ぎ】の現実が間近に迫っている今の状態が、彼にとってどれほどの重圧であるか、本人以外の人間には計り知れないものがあります。

今、彼の心の中では「~ねばならない。」が大きく支配しているようです。
『これくらいの仕事は、出来て当然だ。』
『どんな時でも、弱音を吐いてはならない。』
『みんなの期待に応えなくてはならない。』・・・etc.
彼は自分が出来ている部分は“当り前”としてスルーし、出来ていない不足の部分で自分を責めている状態です。

人間のやることに“完璧”は、残念ながらありません。
もがき苦しみながらも、自分なりにベストを尽くし、至らなかった所は責めるのではなく改善点を見つけて次につなげていくという、地道な作業が必要なんですよね。

先に、彼の仕事に対する心の状態をお伝えしましたが、この考え方のパターンはお付き合いする女性に対しても同じなんです。
彼は、女性とお付き合いするのならLINEや電話で連絡を取り合って、週に1回くらいはデートして、ちょっと時間があればお茶したりというような接し方でなくてはならない、と思っている可能性があります。

けれど、現状では仕事のことで頭がいっぱいで、とてもそんな時間も心の余裕もありません。
優しい人ですから、ゆうきさんに対してそんな自分を“申し訳ない”と思っていることでしょう。
あるいは、そんな付き合い方の出来ない自分は、ゆうきさんに責められているような気がしているのかもしれませんね。

>出張中国際電話で”忙しすぎて今までの俺じゃなくなってる。忙しくない人ならよかったよね…今週会えるかも、帰ったら連絡する”と連絡があったので待っていたのに、戻ってすぐまた出張に出ていたらしく、連絡を忘れられていました。

この彼の態度をみると、女性に弱音を吐けない自分が、ゆうきさんに対して申し訳なさ過ぎて、つい連絡しそびれてしまった罪悪感が満載です。

『付き合うのなら“ちゃんと”付き合いたい。』
『でも、こんな状態ではそれは出来ない。』
『ならば、いっそ付き合うことなど考えない方が楽だし彼女のためにもなる。』
本来なら、好きな女性は心の拠り所であり、元気をもらえる存在のはずなのに、こんな風に考えてしまうと、好きな人が心の負担にならざるを得ないのです。

私から、ゆうきさんに提案したいことがあります。
“彼を待つ人”をやめて、“彼を応援する人”になりませんか?

どういうことかと言いますと、
“待つ”は今日か明日かと思いながら、怖れと不安に耐えることですよね。
だから、せっかく連絡があっても素直に喜べずにツンデレになってしまいますし、我慢と忍耐を続けるには限界があります。
しかも、今後本格的に付き合い、たとえ結婚したとしても、この我慢と忍耐は今のままでは延々と続いていくのです。
考えただけで、気が遠くなりますね。

けれど“応援”ならば、どのように彼を応援するかは、ゆうきさんの意思のみで出来ることです。
「あなたなら、きっと大丈夫!」
「常にベストを尽くしている姿が、私は素晴らしいと思うわ。」
「あなただからこそ、今までだってやって来れたのよね。」
もっといろんな応援の言葉はあることでしょう。

これまでもLINEや電話で直接伝えてこられたかもしれませんが、いつものように彼を思う時、心の中でも応援の声掛けをしてあげてください。
もちろん、声に出して言ってみても良いですよ。
その思いは、必ず伝わります。

ゆうきさんは、彼のことを尊敬されていると思います。
友達であろうと、片思いであろうと、あるいは恋人同士でも、ましてや夫婦であるならば、尊敬する人を応援することは、お互いにとってどれほどの勇気と元気を与えることでしょう!

どうぞ、自分の内側にだけに向いてしまっている彼を思う心を、“応援”という形で外に向けてみてください。
きっと心が軽くなります。

ゆうきさんの表情から、笑顔が戻ることを願っています。
それは、彼が何よりも欲しいものかもしれませんね。

今回は、ご相談くださいましてありがとうございました。

佐藤まゆみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。