彼氏について

相談者名
とむら
はじめまして、いつもカウンセリングサービス様にはお世話になってます。とむらと申します。
私は23才の女性なのですが、今回は付き合って4年半の彼氏との付き合い方、またお金との付き合い方について、ご相談させて頂きたいです。
彼氏とは大学生の頃知り合い、就職を期に遠距離恋愛になりました。

遠距離恋愛をはじめて半年ごろ、彼氏から「距離を置きたい」と言われました。毎日のメールがルールになっていたり、私が会社のストレスで八つ当たりしてしまったりして、「付き合いに義務感を感じる」と…。

そこから連絡を一切たち、私は日々を自分のために過ごし始めました。自分を取り戻していくような新鮮な日々で、男性の恋愛心理も勉強し、それからまた半年後に彼氏から「やっぱり1人じゃ無理だ」と言われ、付き合いが再開しました。

これで大丈夫かな?と思っていた矢先、今度は私の方に、「私は本当に彼が好きなんだろうか」という思いが膨れ上がってきました。なんだか、刺激がない?というか…。

私は奨学金を200万ほど借りており、自分のためにお金を使うことに罪悪感を覚える時があります。でもたまのデートはお金がかかるし、たまにしか会えないのにケチケチするのも申し訳ない感じがします。でも少し無理をしているような気もして…距離を置いているときは、100%自分にお金が使えたので、なおさらなのかもしれません。

もっと無理なく彼と付き合えたら、もしかしたら彼に対する気持ちも好転?するのかなとも思うのですが、トキメキとお金の関係はさだかではありません。

4年も付き合ったのに、ときめかないかも知れない、と思う自分がとても酷いやつに思え苦しいです。

カウンセラー
池尾昌紀
とむらさん
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。

おつきあいされている彼に「ときめかなくなってしまった」のではないか。
そして、そこには、「お金との付き合い方」が関係しているのではないか、というご相談をいただきました。

とむらさんは、ご相談の最後に
「4年も付き合ったのに、ときめかないかも知れない、と思う自分がとても酷いやつに思え苦しい」
と書いてくださっています。

今の状況が自分のせいだ、と責められていますよね。

でも、まず、こうした自分が悪い、自分のせいだ、と自分を責めてしまう気持ちを一旦やめて、別の視点で整理しようと思っていただけたらと思うのです。

パートナーシップは、いろいろなステージを経て、進んでいきます。
最初は、ロマンス、その次には、いわゆる倦怠期という時期がきます。
これは、どんなカップルにもおとずれることですし、自然なことなのですね。

そう考えてみると、ご自分を責める必要はなくなります。

その上で、どうしたら一緒にいて楽しくなるか、ということを具体的に考えて、実行に移していくことで、倦怠期は抜けやすくなります。

例えば、旅行等のイベントを定期的に組む、とか。
二人が会う時には、ロマンティックなお店や、イベントに参加するとか。

二人でドキドキワクワクできる仕掛けを工夫してみてください。

まずは、自分を責める必要がないと思うことが大切です。
そうでないと、こうした自分を責める=「罪悪感」は相手に伝わってしまいます。

申し訳ないな、と思っているあなたの顔をみて、こんな顔になるのは、僕のせいかもしれない、と相手に罪悪感を与えてしまうこともあるのですね。

ですから、彼のためにも、まず、自分を責める気持ちを減らそう、というところから初めてみてください。

次に別の視点で見てみましょう。

誰かと本当に心の距離を縮めて、親密さを感じる時に出てくる怖れ、これを「親密感への怖れ」と言ったりします。

この「親密感への怖れ」は、いろいろなものを使って、「近づくのを遠ざけよう」とすることがあります。

例えば、彼の欠点を探したり、過去にされた嫌な出来事を思い出し、恨みつらみを感じたり。

もしそうだとしたら、ときめかないことで、、この「親密感への怖れ」を感じないようにしているのかもしれません。

なぜ、こうした親密感への怖れを感じるかというと、ひとつには、「もう傷つきたくない」という思いがあるからです。

一度、別れた時、とても辛かったのではないかと思うのです。
その辛い思いが大きいほど、もう二度とあんな風に傷つきたくない、と思うものですから、「最悪を想定していれば対処できる」ように、安心できるまでは、心の距離を縮めないでおこう、と心が無意識に距離をとろうとすることがあるのですね。

今より彼を好きになってしまったら、ダメだった時に立ち直れない。
だったら、最初から距離を取っておこう。
みたいな感じになるのですね。

親密感への怖れの理由。もうひとつは、「幸せになることへの怖れ」です。
自分が本当に幸せになっていこうとするとき、人は誰もが強い怖れを持つ、と言われます。

「私みたいな人間が幸せになっていいの?」

あるいは、

「他の人(特に自分の家族)が苦労しているのに、私ばかり幸せになっていいの?」

といった感情が出て来て、幸せになることへの心のブレーキが無意識に働くこともあります。

この「親密感への怖れ」という視点で見てみるとしたら、「お金」に関しても、当てはまってくることがあります。

お金を使うことへの抵抗や罪悪感によって、「親密にならないようにする」という心理が無意識に働いているかもしれません。

また、恋人同士の場合にお金がテーマになる時は、結婚を意識している場合があります。

結婚したら、お互いの生活や、将来のライフプランなどから、お金の使い方、貯金の仕方など、一人のときより、お金に対する重要度が上がってきます。

すると、結婚をして経済的な問題が起こったらどうしよう、という不安を感じることがあります。

これが、お金に苦労した方なら、尚更、そう思われるケースも多いようです。

そして、そもそも、結婚に対するイメージがあまりよくなかったりすると、頭では恋愛したい!結婚したい!と思っていても、いざ、結婚がリアルになってくると、結婚に対して不安や怖れを感じることがあるのですね。
多くの場合、この感情は無意識に感じているので、わかりにくいのです。

そう考えると、二人で一緒にやっていく、というより、ひとりで気ままに暮らす、ほうが楽に感じたりします。

結婚がリアルだからこそ、二人の心の距離が近くなってきたからこそ、感じる「親密感への怖れ」からくる感情である場合も多いのです。

もちろん、本当に彼が「真実のパートナー」ではないかもしれません。
でも、今日、ご紹介した視点で心を整理していくことによって、本当に彼でいいのか、という選択ができるようになります。

ひとりではなかなか整理がしにくいところがあると思います。
よかったら、カウンセリングをお使いいただき、心の整理をしてみてやってください。

もし、ときめかないなら、彼に申し訳ない、という心。
そんな、とむらさんは、とても愛に深い方、優しい方です。

どうか、そんな自分を認めてあげて、そんなあなたを選んだ彼を信頼してみようと思ってみてください。

そうして一度きちんと彼と向き合ってみた後に、二人で幸せを作っていく道か、他の人と幸せを作っていく道か、を選ぶことができると思います。

とむらさんの幸せを応援しています。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。