彼氏と心から仲良くなれない

相談者名
はじめまして。よろしくお願いします。
最近、というかずっと、彼氏と仲良くできず困っています。
仲良くできない、というか、表面上は別に普通に話ができるんですが、「しょうもないなあ」とか「面白くないなあ」とか、内心では話し方や内容に対してイライラしてしまう時があります。
(告白されて、付き合ってから話すようになったので、仲良くなってから付き合ったわけではありません。)
どうしても、友達のように接しようと思っても、どこか固くなったり厳しくなったりして、やや格下に見てしまいがちになります。
彼は2歳下で、私達は学生でまだまだ子供なので、歳上=無条件で偉い、みたいな意識がまだあるのかもしれません。対等な付き合いのはずなのに、タメ口をきかれたりするだけで違和感を感じるときもあります。(タメ口でいいよって言ったのは私なのに)
こんなことでイラっとしちゃったり、こっちからいまいち心を開けてないのは、好きじゃないからかな…とか度々悩みますが、イライラしない時はなんとなーく好きだと(思い込んでるだけかもしれませんが)感じるので、どうにも苦しいです。
彼はすごい私を慕ってくれてるみたいで、安心できる、とか色々言ってくれるんですが、それに同調できないのが悲しいです。
あと、将来の話とかされると、「それまでには別れてるんじゃないか、学生だしそんな先の話されても…」とか冷めた感情も出てきます。なんとなく先が見えなくて脆い感じがして、世の中のカップルみたいに「ずっと一緒!!」っていうのが今のところ共感できません。相手が違えばそういうことを思えるのかな…?とかも考えますが、元々冷めてるところがあるので、なんとも言えません。
イライラしてる時の私はまるで反抗期の娘です。父親にも結構イライラしてますし、それに近いものもあります。どうにかしたいです。
乱文すみません。イライラを鎮めて、心から友達のように接したいです。よろしくお願いします。
カウンセラー
大塚亘
藤さん、はじめまして。

今回担当させていただきます、大塚亘と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

我々人間は、多かれ少なかれ、生きてきた中で、様々なストレスを受けてしまいます。
それは、生きている限りはある意味仕方のないことですね。

そして、ストレスが溜まり続けると、そのストレスを感じないようにするために、
今の自分の行動を決めることがあります。

例えば、ある女の子のお父さんがとても無口で、なにを考えているかあまり分からなかった
としましょう。しかも、お父さんとお母さんはとても仲が悪く、いつもは何も言わないのに、
両親がケンカをするときは、お父さんはいつもたくさんの暴言をお母さんに言っている
ような状況だったとします。

そうすると、お父さんが何を考えているか分からない上に、お母さんへの暴言がその女の子
自身のストレスになってしまい、お父さんがとても嫌いになってしまいます。

ストレスというものは、発散しないとそのままその人間の体内に残ってしまいます。
「男性は何を考えているか分からないし、暴力的で怖い」というストレスを抱えたまま
だと、男性嫌いになってしまうかもしれません。

さて、その女の子が、20歳前後になり、ある男性から告白されたとしましょう。そうすると、
男性とお付き合いするなんてあり得ない、男はみな怖いし、よくわからない、と思って
しまい、当然のように、お付き合いを拒否してしまったりします。

これが、ストレスを感じないようにするために、今の自分の行動を決めることがある、
ということの一例です。

確かに、お父さんは無口で、逆に怒るとものすごく暴力的になるので、何を考えているか
分からず、怖いと思ってしまうのは仕方のないことです。

しかし、我々人間は、その過去のストレスを自動的に他の人にも当てはめてしまうことが
あるのです。

例えば、とても気さくで、自分のことは良いことも悪いこともなんでも正直に話してくれて、
もちろん相手の話しもしっかり聞いてくれる、心優しい男性もいると思いませんか。
もちろんそのような優しい男性は、この世にたくさんいます。

しかし、たとえとても優しい男性が現れたとしても、「男はみな分からないし怖い」という
過去のストレスからくる心のフィルターがあると、やさしい男性に対しても、「この人は
いつか暴力的になるに違いない」、と自動的に思ってしまって、本当は優しい男性なのに、
離れたくなってしまうのです。

このような過去のストレスによる、その人自身の心のフィルターというものは、私大塚も
含め、人間全員が持っています。ですから、これから藤さんにお伝えすることは、藤さんが
悪いとか、間違っているというような意味は、全くないと思ってくださいね。

下記は、藤さんの文章を読ませていただいて、私が想像したことです。ですから、もし
藤さんのご自身の感覚と違うところがあったら、それは、私の勘違いと思っていただければ
と思います。

藤さんの心の中に

「どうせ分かってもらえない」

という感覚はないでしょうか。

もし、異性でも同性でも親でも、自分の意見と違ったり、何か違和感があったら、

「怒りを感じずに」

それをそのまま伝えて、相互が理解し合う、ということもできるでしょう。しかし、これは、

「相手が私の言うことを聞いてくれるかもしれない」

という前提がないと、なかなかできないかもしれません。自分には不満や違和感がある、
でも、相手はどうせ聞いてくれない、という状況だとしたら、あきらめてしまい、
冷めてしまい、自分の不満や違和感を言わなくなってしまうかもしれません。

しかし、不満や違和感は、感じないようにする、ということができません。自分本来の
希望と違うときには、自動的に不満や違和感を感じてしまいます。これは、人間全員が
そうなります。

しかし、どうせ分かってもらえないのなら、自分の不満や違和感を言うことをあきらめて
しまいます。しかし、不満や違和感は自動的に感じてしまう、でもそれを言えない。

でも不満、でも言えない。

こんな感じの堂々めぐり、とてもしんどいですよね。これが、「イライラ」につながって
いくのかもしれません。

我々人間は、生きていく中で多かれ少なかれストレスを感じます。そして、そのストレスが
溜まっていくと、上述の男性嫌いの女の子のように、偏った心のフィルターを持ってしまう
ことがあります。

しかし、救いがあるのは、その過去に受けたストレスは、何年たっても、何十年たっても、
今から、これから発散することにより、減らしていくことができるのです。そうすると、
その心のフィルターの偏りが少なくなっていき、イライラが減り、生きやすくなっていきます。

例えば、上述の男性嫌いの女の子でいえば、お父さんはこんなに怖かった、というような、
お父さんから受けたストレスを今からでも発散していけば、ご本人に余裕が生まれ、
男性全部を自動的に嫌いになることがなくなり、優しい男性も目に付くようになり、
安心感ややさしさがあふれる幸せなお付き合いができるかもしれません。

私の想像ですが、彼の言動にイライラされているのはその通りだと思いますが、彼と
お付き合いする前から、藤さんの心の中に、分かってもらえなくてイライラする、という
感覚はなかったでしょうか。

お父さんに対するイライラも書かれていますから、彼とお付き合いする前からイライラは
あったのだと思います。

もしそうだとしたら、藤さんが楽になるヒントは

「過去のイライラを発散する」

ということになる気がします。

良かったら、カウンセラーに、この過去のイライラをたくさん、たくさん話して
くれませんか?

過去のイライラをたくさん発散していただければ、冷めたりあきらめたりすることが
減っていき、どうなるかというと、

ご自身の意見をしっかりと伝える

ことがだんだんと出来るようになっていきます。そして、相手に伝えたら、それを
しっかりと受け止めてくれることももちろんあるでしょう。そうすると、あきらめ感が
少なくなっていき、さらにご自身を表現することができるかもしれません。

自分自身を表現する、というのは、良いことだけではなく、不満や違和感などの良くない
ことも含みます。しかし、その悪いこともその都度表現できるようになったら、ストレスが
溜まっていかないので、イライラすることがとても減ると思います。

まずは、ぜひカウンセラーを使って、過去のストレスをたくさん発散してみてくださいね。

読んでくださり、ありがとうございました。

大塚亘

この記事を書いたカウンセラー