ストレスを感じられません

相談者名
SH
22歳の大学生です。
小学校高学年の頃から胃痛、肋間神経痛、偏頭痛、耳鳴りなどが発作的に表れます。病院に行くと、どこも悪いところはない、何かストレスはないか?と言われ、よくよく考えてみると、友達との喧嘩や大きな失敗経験など、ストレスになりそうなことに思い当たるのですが、そう思って考えてみるまでは特に思い悩んで辛いようなことは一切ありません。
昨年の夏には突然1時間ほど耳が聞こえなくなるのが2週間ほど続きました。これも病院でストレスではないかと言われましたが、受験に際してのものではないかと思い当たりましたが、これも特に悩みはありませんでした。

学校の心理の先生には、ヒステリーではないかと言われました。悩みを抑圧するからストレスが体に出てしまうのだ、ストレスを受け止めてきちんと悩んでやれば症状は治まるのでは、と。

でも特に悩みから眼をそむけている意識はありません。ストレスも感じず穏やかに過ごしているところに突然痛みや、耳の不自由さなどが襲ってくるので、どう防いでよいのかわかりません。

小3の頃から髪を抜く癖があります。(最近抜毛症と知りました。)
また、小学校高学年の頃から鍵をかけたかどうか、忘れ物はないか等が気になってなかなか外出できないことがあります。これも最近強迫性障害と言われました。これらも精神疾患との事ですが、心理的なストレスの抑圧が原因なのでしょうか。

抜毛症によるハゲや、外出に時間がかかることへの苛立ち、痛みに対するストレス、突然耳が聞こえなくなる不安などはありますが…
どうすればストレスの元に意識を向け、きちんと解消できるようになるのでしょうか。

カウンセラー
中原謙一
SHさん、初めまして。

私は中原謙一と申します。

よろしくお願いいたします。

相談内容を読ませていただいて、私が感じたことなのですが、SHさんはもしかした
ら、「ストレスを感じられないくらいストレスを抱えている」のかもしれませんね。

例えば、辛いものを食べて最初は「辛い」と感じたものでも、毎日食べていると辛い
のに慣れてきますよね。
そして、初めは辛いと思ったのに、同じ辛さでも何も感じなくなってしまうわけです。
これと同じように、初めはストレスと感じていたことでも、長い時間ストレスを感じ
続けて慣れてしまえば、ストレスがあることを全く感じなくなってしまうわけです。

私自身、こんな経験があります。
私は昔、全く肩のこらない人間でした。というか、そう思っていました。
ところがある日、あるマッサージ師が私の肩を触ってこういいました。
「肩がこりすぎてもむことすらできない」
このとき、自分が初めて「肩がこっているのかも」と思いました。
それから毎月マッサージに行ったのですが、半年くらいたって、初めて「痛い」と感
じられるようになりました。
この状態になって、自分が相当肩がこっていたことを実感しました。

これは私の推察ですが、SHさんは自分が思っている以上に、ストレスがかかる環境に身を置いていたのではないでしょうか?
そして、それは今の自分ではどうってことないことでも、当時、おそらく子ども時代
のSHさんにとっては、すごくつらいことだったのかもしれません。
そして、その環境から逃れる方法が見つからなかった場合、その環境を受け入れて慣れてしまおうとしたのかもしれませんね。

結論を言いますと、SHさんの悩みの原因を解消することは可能だと感じられます。
ただ、そのためにはがちがちに固まってしまったSHさんの心を少しずつ、優しくマッ
サージするようにほぐしていく必要があると感じられます。

頭痛や抜毛症、耳鳴りなど体に直接的に現れるものは、強く抑圧された感情が溜まり
にたまって、もうため込むことができないくらいにぱんぱんになっている可能性があ
ります。

これをSHさんに合った心の専門家を見つけて、じっくりとほぐしていってください。
カウンセラーでも心療内科でも構いません。
大切なのはSHさんと相性の合う人とであれば、ストレスを最小限に抑えながらスト
レスを解放していくことができると考えられますので、焦らず時間をかけて取り組ん
でください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

SHさんの人生がより幸せになるための参考に少しでもなれれば、幸いです。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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