不安症・恐怖症を克服したい

相談者名
SK
初めまして。

数年前から乗り物恐怖症があったのですが、
恐怖を感じない乗り物を乗り継いだりして
仕事を続けておりました。
3~4年位その生活を続けていたのですが、
どんどん色々な乗り物が恐くなり、電車もバスもエレベーターにも
乗れなくなってしまい、通うことができず、会社を一昨年前に
退職いたしました。
その後、会社に行かなくて良い生活になったら
ますます乗り物に乗れなくなってしまい
自転車や徒歩でしか生活ができなくなってしまいました。

2年前に結婚しまして、子供を授かりたいという気持ちもあり、
あまり外出できない生活でも妊婦生活に支障はないだろうと考え
のぞんだところ妊娠反応がでました。
そうしたら、今度は妊娠に対して強い恐怖症が出て、
毎日生きているのが怖くて怖くてたまらず、日常生活ができなくなり
近くの病院で鬱病と診断されました。
本当に毎日生きていることが怖く、妊娠生活も怖く、
もちろん中絶などとんでもない恐怖で
食事もできず、布団から起き上がれない生活になって
しまったところ、流産がわかりました。
その後は幸い徒歩で通える心療内科があったので、
そこに通い薬を服用する生活となりました。
流産した後も鬱症状はひどく、人混み(人が多いところ)
に買い物に出る事もできなくなり、現在1年半位、
投薬とカウンセリングを続けています。
認知行動療法を続けており、人と一緒になら電車やバスやエレベーターにも
だいぶ乗れるようにはなりました。
あとかろうじて最低限の家事、人が多いところに買い物に
出る位はできるようになりました。

しかし相変わらず妊娠が怖く、きちんと乗り物恐怖症も治っておりません。

なにか良い方法や治療方法がないかどうか、ご相談です。
わかりにくい長文で申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。

カウンセラー
土肥幸司
SKさん、初めまして!
今回担当させて頂く土肥と申します。よろしくお願いします。

SKさんの文面を読ませて頂き、SKさんの悲痛な叫びがヒシヒシと伝わってきました。

乗り物には乗れなくなり願っていた大切な命(赤ちゃん)も失い、布団から起き上がれない日々、本当にこの数年は辛かったと思います。
布団から起き上がれない日々、毎日家の中に篭っているのって、とても苦しいですよね。

「乗り物恐怖症」は社会に対して恐れがあったり対人関係に不安を感じているときに起こりやすいと言われています。

「乗り物恐怖症」に気付いた頃、SKさんに取って社会や対人関係で何か問題や悩みを抱えていたのではないでしょうか。

でも...
仮に悩みを抱えていても

> 数年前から乗り物恐怖症があったのですが、
> 恐怖を感じない乗り物を乗り継いだりして
> 仕事を続けておりました。
> 3~4年位その生活を続けていたのですが、

このように頑張り屋のSKさんは、その状況の中でも必死で頑張っていたのではないでしょうか?

そして疲れ果て力尽きて乗り物に乗れなくなってしまった。

でもこう考えて頂けたら...と思います。
「問題」というのはネガティブでマイナスなイメージばかりが目立ちますが、必ずその下には別のメッセージも隠れているんです。

例えば今のまま(今のパターン)だと、ダメだよという警告であったりもします。

つまり「生きるヒント」が隠されているんですよね。

SKさんの場合であれば「このままじゃ潰れてしまうよ」というメッセージだったのかもしれません。

頑張り屋のSKさんに「ひとりで耐えることないよ。誰かを頼ってもいいのだよ。誰かに不安な気持ちを話してもいいのだよ」
そんな風に感じてもらうためにこの「問題・障害」が起きたのかな...と私は感じました。

2年前に結婚されたと書いてありますが、今、ご主人に頼れていますか?
親や姉妹に頼ってますか?友人に愚痴を聞いてもらっていますか?

ひとりでガマンしていませんか?

これまでの人生、いつも歯を食いしばって頑張ってきたのではないでしょうか。

SKさんは、もう気付いていらっしゃるかもしれませんが、ここを乗り越えていくためには、やはり「人との絆・繋がり」が大切になってくると思います。

> 人と一緒になら電車やバスやエレベーターにもだいぶ乗れるようにはなりました。

一緒に乗ってくれる人がいるのなら、「最初はその人たちと一緒に電車やバスに乗る」で良いと思うんです。

だから決して今のご自身を責めないでくださいね。

一緒に乗ってくれる人がいれば大丈夫ということはSKさんのことを知ってくれている人、SKさんを理解してくれる人と一緒なら安心するのだと思います。

今はその方達に甘えても良いと思いますよ。今までずっと頑張ってきたのですから甘えてよいと思います(^_-)
もちろん私達カウンセラーにも頼ってくださいね。SKさんの思いを吐き出しちゃっていいですからね。

それと心のどこかで「電車の中」「親になること」「子育て」に対して【束縛されてしまう、自由がきかなくなってしまう】と感じていませんか?

雁字搦め(がんじがらめ)になって身動きが取れなくなってしまうもの。そんなイメージを持っていたとしたら、怖くて乗り物に乗れなくなってしまうでしょうし子供を授かることにも抵抗感が出てくると思います。

でも「電車」は私達を遠くへ運んでくれます。
赤ちゃんは私達を和ませ幸せな気持ちにさせてくれます。

どちらも私達を「自由にしてくれる存在」なんですよね。

SKさんが、「乗り物」や「子ども」をそんな風に思えるようになれた時、恐怖心がサーっと消えて自然に溶けて行くでしょう!

> 現在1年半位、投薬とカウンセリングを続けています。

このように苦しい中でもあきらめずに勇気を出して自分自身を見つめることができるSKさんなら、必ず束縛から解放され自由を感じられる日が来ると思います。

応援していますね。ご相談ありがとうございました。

土肥幸司

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中