過去の自分や人を許すこと

相談者名
シャドウ
小さい頃から、親に抑圧やコントロールをされてきました。
「○○したい」という私の思いが尊重された記憶がありません。
親にはまる『いい子』を探して、演じて、うまくいって褒められることが喜びだった気がします。

家ではいい子でいなければいけないせいか、小学校ではすごくはっちゃけていました。
調子に乗って、優しい同級生をいじめたりしていました。
嫌な気持ちになるのに、なぜか止められませんでした。何かをそこで満たしているような感じでした。

中学生になると、小学校で調子に乗っていた反動か、逆にいじめられるようになりました。
痛みを経験し、家でも学校でも自分を出すことができなくなりました。

高校生になると、自分じゃない自分を演じるようになりました。他人に合わせていれば、本当の自分は傷つかない、と思ったからです。

社会人になって、親から逃げるように故郷を離れ一人暮らしをしましたが、家賃を払わなかったりしました。それで親が代わりに払うことも、当たり前だろ、と思っていました。
「あんたたちがあたしをコントロールしてきたんだろ、責任とれよ」
「そんだけ好きにしたいなら一生面倒見ればいいんだよ、馬鹿が」
そんな風に思っていました。

でも、親は病気で死にました。
「私の人生を一生どうにかしろよ」と言える親は先にいなくなりました。

本当にずるいです。腹が立ちます。

でももう、自分の人生を生きたくなりました。
その中で、たくさんの苦しい気持ちにぶつかり、心療内科に通うようになりました。

今いちばん気になるのは、過去の自分や人を許すことです。
許すのが難しいことがたくさんあります。
親もそうですし、中学校の頃のいじめっこもそうですし、小学校の頃にいじめをしていた自分も。

どうしたら過去の自分や人を許すことに抵抗がなくなるのか、教えていただけたら幸いです。

カウンセラー
中村きよの
シャドウさん、こんにちは。
今回担当させていただきます中村きよのです。
どうぞよろしくお願いします。

シャドウさんは今、過去の自分や人をどのように許していくかという事についてど
のように許していこうかというところでお悩みなのですね。

シャドウさんより頂戴いたしましたご相談内容を拝読し、シャドウさんが今シャド
ウさんご自身の過去についてしっかりと向き合い、そして色々とご経験されてきた
過去を自分の中で整理し乗り越え、今をしっかりと生きて、その先の未来へ進みた
いというお気持ちがとても強く感じられました。

シャドウさんは今まで色々なご経験を通して色々な想いや感情を出さないように
禁止し、それらの想いや感情に蓋をしながら日々を過ごされてこられたのかもしれ
ませんね。

その一つ一つの想いや感情について、もしかしたらシャドウさんご自身も薄々整理
をしたいという気持ちが心のどこかにあったのかもしれません。

でもしかし、その今までずっと蓋をして封印していた想いや感情を覗いてみたとき、
シャドウさんご自身がどのようになってしまうのかという恐れという感覚がやっ
てきて、今までずっと気になるけれども気にならないように心掛けていらっしゃっ
たのかもしれません。

この状態は本当にしんどくて辛い状態だったかもしれませんね。

今回この無料相談コーナーにシャドウさんがご相談を寄せてくださった時も、
もしかしたら色々と考えての事だったかもしれません。

シャドウさんの過去の自分や人を許すためのお手伝いがこの無料相談コーナー
を通してできればと考えております。

それでは私の感じたことをお伝えしますね。

シャドウさんより頂戴いたしましたご相談内容を拝読し感じた事は、すでにシャ
ドウさんの心の奥底で色々な過去あった出来事やシャドウさんご自身を含め関係
してこられた方に対して「許していこう」という方向へ想いが向いているという事
でした。

私たちはひどく過去にあった出来事やそれに関係する人を憎んでしまった後、その
想いとは真逆の「許し」という方向へ心のベクトルを変更し、その方向へ進む時に
色々な想いや感情、特に強い怒りというものが出てくる事があります。

その感覚は言葉ではとても言い表せないほど強いもので、その感覚を感じている時
は「自分は本当はどのようにしていきたいか」という事すらもわからなくなってし
まうような状態に陥ってしまう場合があります。

でもしかし、シャドウさんのご相談内容を拝読し感じた事は、シャドウさんは色々
な想いや感情、そして感覚を感じながらもそこから逃げずしっかりと過去と向き合
おうと肚を括られていらっしゃるという事でした。

だからこそシャドウさんにお伝えできるご提案といたしましては
「ああ私は自分を含めたあの人たちを許そうとしているんだな」
という想いを良し悪しと判断せず、まずはその想いがシャドウさんの心の中にある
んだという事を承認してみてください。

そして、過去あった事柄やその時に感じた想いを、もしよろしければ私たちカウン
セラーにお伝えください。

過去あった出来事を安全な空間で第三者に話す事で、心の中の整理がついたり、あ
の当時気づかなかった事があったとしても、話す事で気づけるという事もかなりた
くさんあります。

そして、カウンセラーと話すという時間の中で、色々な許しについて、どのように
行っていこうかという事を一緒に考えていきませんか。

今までは、一人で頑張ってこられてきたかと思いますが、今シャドウさんにチャレ
ンジしていただきたい事は「ひとりで頑張らない勇気」を持っていただく事なので
はないかな、と感じております。

もしよろしければ、シャドウさんの心の中にある「誰かを許す想い」をシャドウさ
んが具現化させていかれるお手伝いをさせてくださいね。

シャドウさんにとって、過去にあった出来事やシャドウさんご自身、そしてその当
時に関係された人達を許し、笑顔をもって未来に進まれるためのひとつのヒントと
なれば幸いです。

この度はご相談いただきましてありがとうございました。

中村きよの

この記事を書いたカウンセラー

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