男性恐怖症にしてしまいました

相談者名
しん
私は20歳の男です。
16の時から4年間つき合っていた(同棲3年)3歳年上の彼女と最近別れました。18歳の時に寝ていた彼女が起きない事をいいことに合意無しでセックスしてしまいました。後で、その事を話し謝りました。彼女はショックを受けながらも私を許しました。その後もう一度同じ事をしてしまいましたが、彼女はその時も私を許しました。

そして2年後の最近、性格の不一致と私の精神的な疲れを理由に私が別れを切り出しました。その際、彼女は私が2年前にした事を責めると共にそれを理由に男性恐怖症になってしまいました。私は、謝る事と共に「私を責めるべきで、そうしないと男性恐怖症は治らない」と提案しましたが、彼女は、「まだ好きだからそれは出来ない、医者にも友人にも私の事を考えると相談したくない、だから一生この症状で諦めて暮らしていく」と言いました。

彼女は幼い時の両親の離婚の影響で人をあまり信用せず、自分の見栄の為の嘘と強がりを繰り返し手詰まりになり最近まで精神科に通っていましたが「医者に話しをするのが辛い、精神科に通う事が恥ずかしい」と途中で辞めてしまいました。彼女は相談する相手が私だけになり解決方法を私に何度も求めて来ますが、私は同じ提案しかできず、彼女は冷静に話し合う事もままなりません。

今もこの変な関係のまま続き、私の彼女は私の未だ居ない新しい彼女に嫉妬しています。

私は年上の彼女をここ1年恋愛対象ではなく、守るべき妹のように感じていました。別れた後も違いは私が自宅に帰ったくらいで、彼女との連絡の頻度は変わりません。

私はこれからどうすればいいのか自分で見当が付かなってしまいました。
私達の進むべき道を教えて下さい。お願いします。

カウンセラー
小川のりこ
はじめましてしんさん。小川のりこと申します。
よろしくお願いいたします。

同棲していた彼女とお別れすることになってしまったんですね。
どんな理由であれ、好きだった人とお別れするのは本当に辛いものですよね。
付き合ってたときにしんさんが彼女にしてしまったことが、
今のあなたをとても苦しめているようですね。

#そして2年後の最近、性格の不一致と私の精神的な疲れを理由に私が別れを
#切り出しました。その際、彼女は私が2年前にした事を責めると共にそれを理由
#に男性恐怖症になってしまいました。私は、謝る事と共に「私を責めるべきで、
#そうしないと男性恐怖症は治らない」と提案しましたが、彼女は、「まだ好きだか
#らそれは出来ない、医者にも友人にも私の事を考えると相談したくない、だから
#一生この症状で諦めて暮らしていく」と言いました。
お互いがお互いのことを本当に大事に思っていることが伝わってきます。しんさ
んの彼女に対する気持ち。彼女のしんさんに対する思い。とてもせつないものが
伝わってきます。彼女はまだまだしんさんを想い、大切な存在のようですね。
だけど

#「まだ好きだからそれは出来ない、医者にも友人にも私の事を考えると相談した
#くない、だから一生この症状で諦めて暮らしていく」
こう彼女から言われたとき、しんさんはどんな気持ちでこの言葉を聞いていたん
でしょうね。

#彼女は幼い時の両親の離婚の影響で人をあまり信用せず、自分の見栄の為の
#嘘と強がりを繰り返し手詰まりになり最近まで精神科に通っていましたが「医者に
#話しをするのが辛い、精神科に通う事が恥ずかしい」と途中で辞めてしまいました。
#彼女は相談する相手が私だけになり解決方法を私に何度も求めて来ますが、私
#は同じ提案しかできず、彼女は冷静に話し合う事もままなりません。
そうですか。彼女にとってはしんさんが、唯一信頼できる人となっていたようですね。
それを知っているからこそ、しんさんも自分なりに出来ることを精一杯やってきたの
ではないでしょうか。
今のままでは本当にしんどいでしょうし、おつらい状態ですね。
一緒に考えていきましょうね。

しんさんの文章を読ませていただいて、彼女の中で、とても大きな「恐れ」があるんだ
なと感じました。彼女のことを詳しく分かりませんので一般論も含めてお話させていた
だくことになりますが、幼い頃にご両親の離婚を経験された方は、とても深い傷を負わ
ざるを得なくなります。
私たちが子供のときは、お父さんもお母さんもとても大好きなんですね。
そんな純粋な子供時代の私たちが、何よりも大切で何よりも大事な人は
優しいお父さんと優しいお母さん。そして優しくて仲のいいおとうさんとお母さんなん
ですね。なのにそのお父さんとお母さんに喧嘩が多かったり、言い合いをするような
場面を何度も見るようなことがあったとしたら、こころは引き裂かれるほどつらいものに
なっていたと思います。そして離婚。ばらばらに生活するようになってしまいますよね。
もう大好きなお父さんとお母さんと一緒にはいられません。それを知ったとき、彼女は
どれほど苦しい気持ちでいたのでしょうか。。。

私の思うところでもありますが、彼女は恐らくお母さんに引き取られたのではないでしょ
うか。それか親戚関係など、お父さんとは一緒にいなかったのではないでしょうか。もし
くは、お父さんに引き取られたとしても、お父さんは忙しさであまり彼女と接することが
なかったのではないでしょうか。もしそうだとすると・・・。

私たちが子供の頃、お父さんは初めて接する異性なんですね。この初めて接する異性
であるお父さんが、私たちのパートナーに大きく影響します。
そしてここでは多く、子供であるがゆえの誤解もいっぱいしてしまいます。
「私はお父さんに嫌われてしまった・・・。」
「お父さんは私が嫌いだから言ってしまったんだ・・・。」
「私はお父さんに見捨てられてしまったんだ・・・。」
そうなると、
「私は男性に捨てられて当たり前。」「私は愛されるに値しない。」などの価値観を持ってし
まう場合が多くあります。この場合、行動の全てが
「捨てられないために・・・」「愛されるために・・・」「嫌われないために・・・」
という思いが中心となり、彼女自身の意見が本音が言えなかったり、嫌われないために行
動することで、自分を抑圧し、その我慢も限界に達したとき、
「どうして分かってくれないのよ!!」などと爆発しちゃうんですよね。
彼女もしんさんに噛み付いちゃうようなことはありませんでしたか?

しんさんは、彼女を傷つけてしまったととても強く思われていますよね。
だけど私はしんさんに何一つ非はないと思っています。ものすごく精一杯のことを
たくさんやってきたのではないでしょうか。
あなたの書かれた文章ひとつひとつに彼女に対しての思いやりや優しさは、とても強く
感じます。
そして今でも彼女を出来るだけサポートしようとなさってますよね。男らしい優しさだと
私は思います。だけど今のままでは、サポートしようとしているしんさん自身がもう限界
なのではないでしょうか。彼女を傷つけたという優しい思いからだと思います。
彼女に対してすこしでも何か力になれば・・・という思いは人として素晴らしいことだと思
います。だけど、しんさん自身の本当の気持ちやしんどさが、横にほおりっぱなしになっ
てるような感じはしませんか?
その思いや苦しさを私たちに話していただけませんか?
声に出して自分の思いを表現することは、今のしんさんの気持ちを随分楽にしてくれ
ますよ。これは「感情の解放」といいますが、自分の思ってることや本当の気持ちを話す
(解放する)ことで、こころの中の「つらい」「苦しい」「しんどい」などのネガティブな感情は
外に出ていきます。その後に感じる楽さが「余裕」となって、しんさんの気持ちを軽くして
くれると思います。チャレンジしてみてくださいませんか?
そして、彼女に対してこれからどうやって付き合っていくかを一緒に考えていきません
か?

この記事を書いたカウンセラー

About Author

アルコール依存症の父からの虐待経験、学生時代のいじめから、恋愛依存、不倫や風俗を経て、自分を抑え付けるような結婚生活後、8年で離婚。その後自分に向き合い、今は穏やかに生きる。 過去のあらゆる経験をもとにして、恋愛関係、家族関係を得意とし、お客様と共に成長するスタイルを取る。