結婚して大丈夫かな…

相談者名
花太郎
 はじめまして、2ヵ月後に結婚する花太郎です。ここ3~4ヶ月マリッジブルーで、あちこちでマリッジブルーやカウンセリングのサイトを見ています。
彼は2つ年下で、一年前、公務員採用の補欠が決まっていた彼が、彼の父親のコネで私の会社にバイトに来ていて知り合いました。当時私たちにはお互いに付き合っている人がいました。私は当時の彼とは少し行き詰まっていて、その彼とは正反対の性格の、今の彼の陽気さや人懐っこさ、家族の手伝いを進んで出来る温かさに引かれて付き合いだしました。彼の父親が私の会社の関係者と言うこともあり、お付き合いは結婚を前提としたものでした。
付き合っていくに連れて、周りの人にも言われることですが、彼と私の成育歴の違いに大きな隔たりがあることがだんだん分かってきました。彼は中高と、かなり悪さをしたようで、今でもよく遊ぶ地元の友達とは、会えばパチンコや賭け事、飲みに行っても友達が他人とケンカになることもしばしばなようです。色々な女性と関係を持って、性病になった友達や、できちゃった結婚をした友達ばかりだとも聞いています。一方私は地域でもトップの進学校に進み、大学も田舎の国立で、友達も温厚だったり、異性の友達も仕事にも遊びにも活動的で成熟しており、いわゆる悪い世界とは無縁に育ってきました。
付き合った当時は、学歴や友達は関係ないと思っていましたが、やはり環境の違いが気になります。しかも、彼は気分が非常に不安定で陽気だったかと思うと、一転して落ち込んだり、イライラして攻撃的だったりします。「これから絶対喧嘩はしない」など、出来ない約束をしたり、「こうする」と決めた言葉、昨日言った気持ちが、日によって違い、一貫性がないと言うか、短絡的というか、どうも言葉が信用できません。暴力を振るわれたことはありませんが、言葉尻から、暴力的な方向へ流され易いムードを感じます。これは性格的なことなので、「直して欲しい」「辛いと思っている」という事は出来ないと感じており、一生続くのかと思うと、非常に疲れます。ダメだとは思いつつ、私も周りの異性の友達と比べてしまいます。彼はまだまだ子供みたいです。結婚したら少しは安定するのでしょうか?式も2ヵ月後に迫り、招待状も出しているので、今更やめることも出来ません。それでも、機嫌の良い時は、非常に優しかったりするのです。
今までも私はいつも付き合っていて1年から2年で、相手に対する不満という壁にぶつかり、乗り越えることが出来ませんでした。友達に言わせるとギリギリまでガマンして、爆発すると元に戻らない、と言われます。自分の達成動機の高さや、一人っ子なのでワガママな部分や、精神的に親、特に母親から自律していない部分が、いけないんだろうと思います。相手に愛してもらうことばかり要求して、自分だって完全じゃないのに、ということは十分に分かっています。
権威的でとても亭主関白な父親と、優しくて自分の感情を抑えて家族に尽くしている母親と祖父母の下で次男として手はかかるが皆に可愛がられて育った彼と、自分の考えを強くもった父母の下、一人っ子として、やはり不自由なく大きな失敗もせずに大事に育てられた私。家庭環境や生育歴が今の私や彼に影響を及ぼしているのだろうと原因を考えたり、どう考え彼と接したらたらいいのかといつもいつも考えています。周りの目を気にしすぎるのです。
結婚に関しては、親の心配もあるし、親元を離れる不安もあるし、生活をしていけるかという不安もあるし、なによりそんな一番近い存在となる彼の事が信じられなくて、結婚しても大丈夫かな、といつも不安に思っています。
カウンセラー
根本裕幸(退会)
花太郎さん、こんばんわ。根本です。
ご相談ありがとうございます。

結婚前には不安が付き物ですね。
新しい世界へ飛躍するとっても大きな機会ですから。
だから、男性も女性もお互いマリッジブルーに入るものです(時期はずれますが)。

でも、今は敢えてお伝えしたい事があるとすると、流れに身を任せてみようと思ってはいかがでしょうか。
彼が本物のパートナーであれば、自然といい関係が築かれていきます。
夫婦って2人で作っていくものだし、お互いの個性もその中で存在していくことができます。
もちろん、色んな問題も出てくるかもしれないけれど、そこは2人で解決することだって出来るでしょう。
でも、逆に彼が本物のパートナーでなかったとしたら、結婚前・後を問わず、必ずうまくいかなくなって破綻してしまいます。
それは自分が決める場合もあるけれど、多くは流れがそっち方面に向いてしまうときが多いようですね。

例えば、ある女性のクライアントさんは彼との結婚に少々の迷いを感じていて、その迷いを取り去ろうとカウンセリングにいらしたのですが、最初に少しお話しただけで、彼女にとってその結婚は本心ではないな?ってことに気付いたんです。
彼女の場合は年齢的なことと、彼の勢いに押されたこととがあって、じっくり自分で選択する余裕がなかったようでした。
そして、心の中で「なにかおかしい」とずっと感じていらしたようです。
(当人は結婚の準備などで忙しくて、そのときに初めて気付かれました)
でも、彼女がカウンセリングに来られたのが結婚式の3週間前。
後はほとんど当日を待つのみというくらい準備も終わっていて、今さら・・・何もできないし・・・というが偽ざる彼女の本音だったんですね。
だから、彼女はどうしたら我慢できるか、どうしたら不安を感じなくて済むか、ということばかりを無意識的に考えるようになっていました。
カウンセリングでは、もう一度自分の本音に向き合ってみることと不安と恐れを手放すセラピーを提案して、彼女は一時的に持ち直したんですけれど、なんと結婚式の前の週、突然彼の勤め先が倒産して、式を延期する事になったんです。
2度目にお会いしたのは、その結婚式を予定していた次の日でした。
その時の彼女は彼のことを心配しつつも、ものすごい安堵感に包まれていました。
結果的に彼女と彼は2ヶ月後に別れて今はお互い別の人と幸せになっているようです。

彼女の場合、彼の勤務先が倒産という憂き目にあったわけですが、それがきっかけで彼女自身、自分の本音に気付けたんですね。
ただ、流れに身を任せながら、今できることをやっていると本物しか残らなくなっていくんです。

花太郎さんもあと2ヶ月、彼との結婚が本物でないのなら、きっとその知らせがくるはずだ・・・と思ってみたりして過ごしてみられると良いでしょう。
無駄な力が抜けていくと思いますよ。もちろん、すぐにはそんなにうまくはできないものだけど。

>  彼は2つ年下で、一年前、公務員採用の補欠が決まっていた彼が、彼の父親のコネで私の会社にバイトに来ていて知り合いました。当時私たちにはお互いに付き合っている人がいました。私は当時の彼とは少し行き詰まっていて、その彼とは正反対の性格の、今の彼の陽気さや人懐っこさ、家族の手伝いを進んで出来る温かさに引かれて付き合いだしました。

今の花太郎さんには、そんな彼の価値をどのくらい評価されていますか。
陽気さ、人懐っこさ、温かさ。

悪い面が気になりだすと、いい面がまったく見えなくなっていってしまうものです。
その挙句が「なんであんな人と結婚したんだろう」という後悔。
だから、できるだけ常に彼のいいところを見てあげることは大切なことになります。
もちろん、気になる点に目を潰れ、というのでもないし、いいところだけ見ればいい、というわけでもありませんよ。
彼の素敵なところは素敵なところと感じられる自分でいることが大切ですね。

>  付き合っていくに連れて、周りの人にも言われることですが、彼と私の成育歴の違いに大きな隔たりがあることがだんだん分かってきました。

花太郎さん自身、その違いに魅力を感じたってことはないでしょうか?
彼が自分が育ってきたのとは全然違う世界を持っている人だったとしたら、とても新鮮で興味を惹かれてしまいますね。
まるで僕たち日本人が初めて外国の素晴らしさを見聞きしたときのように。

>  これは性格的なことなので、「直して欲しい」「辛いと思っている」という事は出来ないと感じており、一生続くのかと思うと、非常に疲れます。

じゃあ、何か一生我慢しなければいけないような感じを持っていらっしゃるんですね。
彼の暴力性に恐れたり、悪さをするのではないかと不安になったり。

今ももしかしたら花太郎さん自身、我慢をたくさんしてしまってるのかもしれませんね。

「出来ない」と思ったら我慢するしかないけれど、そのときに花太郎さん自身の不満や嫌悪感はどうなってしまうんでしょうね。
きっと心の中にふつふつと蓄積されていってしまうと思うんですよ。
それが何年も続くと火山の噴火のように爆発してしまって、自分が全く制御不能になってしまったりもします。

彼を変えることは難しいかもしれないけれど、その時々の自分の感情にも目を向けてあげてくださいね。
そして、大切なことは、不満や不安が出てきた時はそれをできるだけ早く解放してあげようと思って下さい。
誰かに聞いてもらってもいいし、カラオケやスポーツで発散してもいいです。
心の中に溜め続けてしまうのが長い目で見ると一番しんどい結果を招いてしまうようです。

そして、自分が変わることで彼が変わったかのように感じられることもできるんです。
例えばもっと魅力的になる(彼がもっと私に夢中になるように)。
例えばもっと広い心を持った女性になる(彼を余裕で受け入れられるように)。

もし、あなたが今よりももっと魅力的になったとしたら、彼はあなたのことをますます放っておけなくなりますね。
そこで、あなたのために自分の長所を伸ばし、欠点を直そうとするかもしれません。
その態度を見て、花太郎さんは自分を変えたんだけど、結果的に彼が変わったように見えるわけなんです。

> ダメだとは思いつつ、私も周りの異性の友達と比べてしまいます。彼はまだまだ子供みたいです。結婚したら少しは安定するのでしょうか?式も2ヵ月後に迫り、招待状も出しているので、今更やめることも出来ません。それでも、機嫌の良い時は、非常に優しかったりするのです。

花太郎さんはとてもきっちりされてる方なのかな。。。
自分を厳しくコントロールしたり、禁止していることってありませんか。
今さらやめることができない・・・と今改めて思ってみてくださいね。
どんな気持ちになるでしょうか。
絶望的な気持ちになってしまうでしょうか。
すっきりして、よーし!という気分になるでしょうか。

できない事ってないと思うんですよね。
本当にしたい事って、何が何でも、プライドや世間体を捨てたとしても実現させたくなるものだと思うんです。
同様にしたくない事があるとしたら、やっぱりそこに出来ないものは存在しなくなるでしょう。

>  今までも私はいつも付き合っていて1年から2年で、相手に対する不満という壁にぶつかり、乗り越えることが出来ませんでした。

そうすると今、結婚する予定の彼に対して感じてる気持ちは、昔にも感じたことがある感情なのでしょうか。

> 友達に言わせるとギリギリまでガマンして、爆発すると元に戻らない、と言われます。

ちょうど今不満がどんどん溜まってきていますよね。
爆発する前に何とか処理してしまおうと思って下さい。

>  権威的でとても亭主関白な父親と、優しくて自分の感情を抑えて家族に尽くしている母親と祖父母の下で次男として手はかかるが皆に可愛がられて育った彼と、自分の考えを強くもった父母の下、一人っ子として、やはり不自由なく大きな失敗もせずに大事に育てられた私。家庭環境や生育歴が今の私や彼に影響を及ぼしているのだろうと原因を考えたり、どう考え彼と接したらたらいいのかといつもいつも考えています。周りの目を気にしすぎるのです。

そうですね。周りの人の目を気にし始めるとどんどん焦りや不安ばかりがでてくるかもしれませんね。たくさんのことが気になってしまいそうです。

花太郎さんと彼の育ちや環境で似たようなところってありませんか?
僕には二人共愛されて、大切にされて育ってきたんだなあ・・・と感じました。

そして、花太郎さんは自分のお母さんと彼のお母さんに対してどんな気持ちをお持ちでしょうか?
そして、同時に彼と彼のお父さんへの気持ち、お母さんへの気持ちを思い出してみてください。
何かこれらにヒントがあるような感じですね。

>  結婚に関しては、親の心配もあるし、親元を離れる不安もあるし、生活をしていけるかという不安もあるし、なによりそんな一番近い存在となる彼の事が信じられなくて、結婚しても大丈夫かな、といつも不安に思っています。

結婚までは本当に恐れや不安を感じてしまうものです。
その感情に振り回されると結婚までにへとへとになってしまいますね。
でも、そんな感情を解放しつつ、改めて毎日彼との結婚を選択しつづけることも出来ますね。
彼と幸せになろう!
彼と幸せを作っていこう!
という思い。これが現実に幸せな家庭を作る基礎になります。

花太郎さんにとって今は素直な自分の心を見つめなおし、彼との結婚を再選択する時期にきているようですね。
もう一度気合を入れなおして、残り二ヶ月、頑張っていきましょう。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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