結婚決断前の強い不安について

相談者名
KINZO
こんにちわ。結婚についてご相談させていただきます。私は30歳で彼女は25歳です。付き合って約1年になります。
現在、彼女と結婚したいと思っています。しかしながら、この日辺りにプロポーズをしようと考えた時に、急に強い不安感にとらわれて、睡眠障害(中途覚醒、早朝覚醒)、胸が苦しい、動悸が起こり、これが数週間続いてしまいます。さらに、このような状態のときには、彼女と一緒にいると胸が苦しくなったり、動悸が出たりします。そして、結婚を決断する日を自分の中で延期すると、その症状は徐々に回復していきます。それは結婚を自分の中で意識しなくなるからだと思います。
何が不安なのかなと色々考えてみるのですが、相手への不満(性格、容姿等)や、経済問題(共働き予定)や義両親との関係(お互いの両親は良識あり、同居なし)等の具体的な理由についてはありません。変化が怖い、共同生活がうまくいくのか、結婚式がうまくいくのか等については不安はあるのかもしれませんが、この程度であればだれでも不安になることですが、強い不安感、睡眠障害、胸が苦しい、動悸にまではならないと思います。
結婚をしたい理由は、彼女のことが好きであり一緒に人生を歩んでいきたいと思っていること、独身から次のステージに行きたいこと、将来独身だったらさびしいなどです。一緒に生活ができたらどんなに良いだろうと思っています。
家庭環境は良好でしたので、結婚に対するトラウマのようなものはありませんが、少し前までは結婚なんてするものではないと思っていたことはあります。性格ですが、慎重、まじめ、神経質、責任感が強いところがありますが、精神疾患等はありません。
また、これまでにこのような症状になったのは、忙しい部署への異動があった時でして、異動1週間前から急に不安、睡眠障害、動悸等が起こり、仕事の慣れる異動後3週間頃まで続きました。それ以外はこのような症状になったことはありません。
これだけの情報では、何が原因であり、どのような解決方法があるのかは判断しづらいかとは思いますが、プロの方のお考えを教えていただけますと、大変助かります。このままですと一生結婚ができませんので、大変困っております。。。もし、追加で情報が必要な場合はお知らせいただけますでしょうか。お忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。
カウンセラー
中原謙一
KINZOさん、初めまして
私は中原謙一と申します。
宜しくお願い致します。

読ませて頂いて、私が感じたことなのですが、原因として考えられることが二つあり
ます。

ひとつには、変化や慣れに対してのストレスです。
これは文章にもあるように、部署の移動前から移動後3週間の間に症状が見られたこと
から、現状からの急激な変化に対して、強いストレスを感じる傾向にあるように感じ
られます。

もうひとつは、責任に関するストレスではないかと感じます。
それは、文章の「性格ですが、慎重、まじめ、神経質、責任感が強いところがありま
す」という部分から感じられます。

実はこの二つの原因は、ひとつの問題からきていると私は感じます。
それは、KINZOさんの性格からも想像できます。

本来、責任感の強さや変化に対するストレスが大きい人は、非常にまじめな人が多く
見受けられます。
それは、人一倍責任を重く感じ取り、周りに迷惑を掛けたり、自分が失敗することを
よしとしない傾向が強く表れるからです。

KINZOさんのおっしゃる通り、KINZOさんは彼女のことを愛していらっしゃるとわたし
は感じます。
ただ、その愛の強さゆえ、大きさゆえに、既に「家族の柱」としての責任を強く感じ
ていて、その責任の大きさにしり込みし、そして「彼女や家族に迷惑をかけてはいけ
ない」「失敗してはいけない」と、自分自身が自分に対して、強くプレッシャーを掛
けているように感じます。

ただ、KINZOさんの性格そのものに問題があるわけではありません。
問題は、その性格から得た情報をどうとらえるか、に問題があるように感じます。

例えば、慎重、まじめ、神経質、責任感が強いというのは、一般的に長所ととらえる
ことが出来ますが、一方で、臆病、がんこ、線が細い、人に頼れないなど、短所とし
てとらえることもできるからです。

もしかしたらKINZOさんは、無意識のうちに本来長所としてとらえている性格を、ある
条件、ここでは過度のストレスであったり、プレッシャー等によって、短所としてと
らえてしまっているのかもしれませんね。

ここからが私の提案になりますが、KINZOさんは車の運転はされたことがありますでしょ
うか?
車の運転をしている人であれば気付くことなのですが、車のハンドルには「遊び」と
いわれるものがあります。
ハンドルを少し切っても、タイヤはハンドルと同じ反応で動いたりしないようになっ
ているんですよね。
ハンドルと同じようにタイヤが動いてしまうと、それはF1カーのように、タイヤが安
定せず、直ぐにスピンしたりしてしまうからです。
安全のためにも、この「ハンドルの遊び」は大切なものなんですよね。

実はKINZOさんにも「心の遊び」がすこし必要なように感じます。
今のKINZOさんは、心に遊びのないF1カーを運転しているような状態に近いのかもしれ
ません。
ほんの少しでもハンドルを切りそこなってしまうと、たちまちスピンしてしまうよう
な、そんな危うさを絶えず感じていらっしゃるのかもしれませんね。

心にほんの少し、ハンドルとおなじ「遊び」を持つことで、多少ハンドル操作を誤っ
ても、直ぐに修正できるようにしておいた方が、あるかに安全に心を運転できると私
は感じます。

どのような「遊び」がいいかは人によって違いますから、KINZOさんは自分に適した
「遊び」を探して頂ければと思います。

それと、家族というのは、KINZOさんの責任だけで成り立つものではありません。
家族というのは、家族全員の責任の分担によって成り立つものと私は感じています。

一人で抱え込もうとせず、彼女とよく話し合い、お互いが協力してより良い家族、過
程が築けるよう、力を合わせて取り組まれてみては如何でしょうか。
パートナーはお互いが迷惑を掛けあって、認め合って、許しあって成長していくもの
と私は感じています。
独りで頑張ろうとせず、みんなの力を借りてみてください。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

KINZOさんの未来が幸せで満ち溢れた未来でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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