主人を愛せない

相談者名
ぴかり
はじめまして、ご相談に乗ってください。
主人と結婚して10年が経ち、いつの間にか愛せなくなってしまいました。
嫌いというほどでもないので、実際は、離婚するほどのきっかけもありません。
悪い人ではないけど、愛せないし、愛したいとも思えないのです。
他の男性にときめくことは、ここ数年、何度かありました。
でも、主人がいるから・・・と結局は、その人を心で思うだけであきらめます。
当然、浮気に走るなんてこともできません。時々、思いあまって、主人と離婚しようと、かなり強く決意するところまでは
行くのですが、それも結局は、あきらめてしまいます。
主人とはセックスレスです。
でも、私も30代後半になってきて、このままでは女性としての幸せな人生が
まったくなくなってしまうのでは? と不安で仕方がありません。
なんか、こんな寂しい人生なんて・・・といじけてしまいます。
どうすればいいのでしょうか?
ちなみに今好きな人がいるのですが、相手も奥さんがいますし、ただの知り合い
というだけの関係です。自分がつくづく意気地なしでいやになります。
カウンセラー
根本裕幸(退会)
根本です。ぴかりさん、こんにちわ。ご相談ありがとうございます。

10年が経てば、何もしなければ自然と愛情を感じることもなくなるのが一般的なようです。
嫌いというわけでもなく、ただ当たり前のようにいて、ときめきも感じなくなるものです。
そうすると、やっぱり当たり前のように他の男性が現れてときめきを感じるようになります。
恋は心にとっては大切な栄養ですから。
女性だけでなく、男性にとっても。

僕たちはみんな退屈が何より嫌いですから、毎日当たり前の顔、姿、行動、話を続けていると誰でも自然と飽きが来て退屈してしまうものです。
刺激が無いなあ・・・欲しいなあ・・・とか感じませんか?

これをデッドゾーン(死の領域)と僕たちは呼んでいます。
関係性の死(別離、離婚など)を感じる地点です。
諦めも合って、妥協もあって、魅力も感じず、ときめきももちろんなく、やる気もない、という世界。

こういうときは二つの角度から捉える事ができます。
一つは、ご主人に対する小さな不満が積もり積もって山のようになってしまったこと。
もう一つは、自分を変えたり、成長していくことを知らず知らずのうちにぴかりさん(恐らくご主人も)が怠っていたということ。

一つ目はほんの些細なことの積み重ねだと思うんです。
でも、塵も積もればなんとやら・・・。
今までご主人や結婚生活に対して「ま、しょうがないよな」とか「そんなものだろう」って思ってやり過ごしてきたものを思い出してみてください。
その時々では小さく我慢したり、やり過ごせたり、気にしない様にしてみたり、表面的、心情的にはうまくいったかもしれませんが、その元になった怒りとか不満とか寂しさは外に解放されることなく、心の中に溜まっていきます。
それが心にとっては「塵」のようなもの。

そうするとご主人の方を見るたびにその積もった塵が見えるとしたらどんな感じでしょう?
きっと見るのも嫌なくらいかもしれませんし、何かこんな風になってしまったのはご主人のせい・・・と思ってしまうことだってあるかもしれません。

そして、先ほどお話したように僕たちは退屈が嫌いですから、心は常に「変化する」ことを求めています。
それが環境的なものでも、内面的・外面的なものでも構いません。
そうしてフレッシュな気持ちで毎日を過ごしたい、と思っています。

そのためには何か自分自身の目標ややりたい事、作っていきたい関係などを前向きな気持ちで捉えて、ベストを尽くしていく必要があります。
でも、日常の雑多な生活や経済的な事情があって、毎日を過ごすのが精一杯なときもあります。気が付けば年月が過ぎていた、気が付けば10年経っていた、そんな気持ちかもしれません。

特に結婚してしまうと心のどこかにある種の「慢心」が芽生えます。
これは結婚をスタートではなく、ゴールと捉えてしまうところにも問題がありますが、それまでは努力していい女・いい男でいようと思ってきた気持ちがなくなってしまうようです。

そうすると人生がより「受身」になってしまいます。
特に主婦業をされているとどうしても受身にならざるを得ない場面も多くあるでしょう。
でも、ここで受身になってしまった分だけ、自分が前向きに変化することが出来なくなり、(でも退屈したくないから)その変化を外に求めます。誰かとの出会いや環境の変化に依存してしまうようなものです。

ぴかりさんにとって、その男性に求めているのはなんでしょうか?
刺激やスリルもありますが、ときめきが一番大きいかもしれません。
そのときめきをご主人に感じられなくなったのは、ほかでもないぴかりさん自身です。
これを自分の心の問題として捉えて見ましょう。

そして、その求めている要素を自分が作り出せるような女性へと成長してみようと思うことをお勧めします。

実は「愛せない」のではなく「愛したくない」のかもしれません。
「愛する」というのは動詞ですし、自分の意志により選択できる行為です。
だから、今のぴかりさんでもご主人を愛することはできます。

愛情を感じないのであれば、それが愛するいい理由になるでしょう。
そのこと自体が自分がより魅力的になるチャレンジになります。

ぴかりさんもいつまでも「女」でいたいと思うんです。
セックスレスやその他の要素など、ご主人が自分を「女」と見てくれていないんじゃないか?と思う分だけ寂しさは募ります。
そして、自分が女であることをもう一度確認したくなってらっしゃるのかもしれませんね。

今、どんな女性になりたいのか?を思い浮かべて見てください。
そして、その女性になってみよう、と思ってみてください。
すぐにではなく、時間をかけてじっくりと。
そうしたら、きっとご主人が再び「女」としてぴかりさんに向いてくるはずです。
もしそうでなければ、きっとあっさり「離婚」という選択もできるようになっていきます。

今のぴかりさんが離婚を選ばれることは僕としてはあまりお勧めできません。
ご主人との間で処理すべき問題をきっちり処理してからにしないと、次のパートナーともやはり同じことを繰り返してしまいます。
それでは時間を無駄遣いしてしまいますね。

女性としての幸せをまた今から作っていきましょう。
与えられるものではなく、自分の選択で作っていこうと思ってみてください。
そう思ったときに何か見えてくるもの、気付き、たくさん訪れるでしょう。
一度きりの人生ですから、いつまでも咲いていたいですよね。
それを思ったときに、波風が立ってしまうのは仕方ないかも知れません。
離婚を選択肢に入れた上で、ご主人と向かい合って見てください。

抽象的な部分やぴかりさんの言い足りないこともあるかと思います。
よかったらお電話ください。(初回の電話カウンセリングはすべて無料ですから)

それでは。

この記事を書いたカウンセラー

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