妻との関係とダメな自分

相談者名
にし
はじめまして、shojiと申します。妻との関係というか、私自身の性格のことで相談したいと思います。妻とは3年付き合ってから結婚し、3年半が経過しています。付き合い始めた頃、私は28才でした。二人とも異性と付き合うのは初めてでした。
28歳で始めて女性と付き合うのが遅いかどうかは別にして、なぜその年まで彼女がいなかったかというと、それは人と付き合うのが怖かったからだと思います。自分はとても弱いと思っていて、そのことを十分受けいれられず、虚勢を張っているように思います。女性と付き合ったりしたらボロがはがれると思っていました。好きになった人は何人かいますし、たいていは気持ちも伝えてきました。でも振られる度に落ち込むだけでなく、ホッとしている自分がいました。でも妻と知り合った頃は、それ以前に比べて人に対して心を開いていたように思います。
妻は看護師なのですが、いくつか職場を変えてその度に、人間関係で悩み、1年以上続いた職場がほとんどありません。仕事のことなどで、妻はほとんどいつも悩んでいます。それで、私によく愚痴をこぼしたり相談を持ちかけたりします。ですが、私はそのとき妻に対して親身になれません。ほとんど毎日のように、長い時間をかけて私に職場などで困ったことを話してくるのですが、正直言ってウンザリしていることがほとんどです。でも私はウンザリしていて、話を聞きたくないということはいえません。だんだん心ここにあらずで話を聞くようになります。すると妻は怒ります。すると私は適当な心のこもっていないことをいいます。すると更に妻は怒ります。すると何を言っても起こられるような気がして私はだんだん何も言えなくなります。すると妻はまたいつものパターンだといって更に怒ります。そうやって夕方6時くらいから話を始めて、妻が怒り疲れて眠るのが夜中の1時とか2時になります。二人とも頭がおかしくなりそうになり、妻は怒り、私は黙りこくります。わたしもいつも同じパターンに陥るのですが、どうしても脱せません。それは妻が心配ということより、自分がしかられたくないということを優先していたり、1度殻に入ってしまうとどうしても抜け出せないからです。

昔こんなことがありました。幼稚園の頃私は食が細く、食べるのがとても遅い子供でした。お弁当も必ず全部食べられませんでした。幼稚園のお弁当の時間で、そろそろ食べるのがいやになってくると泣き始めるのです。すると先生は、必ず「明日はちゃんと全部食べるのよ」といって許してくれます。そのことを見越して泣いていました。今やっていることはその頃と全く変わっていないように思います。

妻との関係では、妻にそうやって怒られていると、前はただ「イヤ」なだけでしたが、最近は少し、自分がひどいことをしているという自覚は出てきました。ですが、私の心には「何もしないで待っていれば必ず誰か許してくれる」という気持ちがあって、どうしてもこの殻を破れないというか、破ろうという努力が出来ません。こんなかたくなな自分を変えるにはどうすればよいでしょうか。こんな私にずっと付き合ってくれている妻にも申し訳なくて。最近思うのですが、妻の職場で妻に不愉快な思いをさせている人の話を聞くと、私そっくりです。患者を診る自信がないからといい加減な指示だけを出して、何もしようとせず寝かせて時間が過ぎるのを待つ医者とか、そんな医者に従順な看護師とか。

妻はよく「もう別れよう」とか「一緒に死んで」といいます。離婚したほうがいいのかなぁとも思うこともあるのですが、妻を救えるのは自分だけだとも勝手に思っています。妻への愛情はあります。自分がひどい人間になりたくないから愛情があることにしたいだけかなぁと不安になることもあるのですが、確かに愛しています。こんな自分で本当に申し訳ないのですが、この愛情をちゃんと表現できる人間になりたいのです。

自分はどうすれば変われるのでしょうか?そんなの自分が変わろうと決めなければ変われないし、決めれば変わることだと思うのですが、今は藁にもすがる思いです。

カウンセラー
根本裕幸(退会)
shojiさん、でよろしいでしょうか?根本です。
ご相談ありがとうございます。

お互いに対人関係が苦手でいらっしゃるようで、夫婦関係にもそれが如実に現れているのかもしれませんね。
苦手な要因や理由というのは夫婦で似てる部分、異なる部分もあるようで、奥さまとしては、自分の感情を処理しきれないようですし、shojiさんとしては、自分の殻に閉じこもってやり過ごそうとされるようなところのようですね。
ただ、お互いに物事をネガティブに見てしまうところは似たもの同士なのかもしれませんね。

そうすると二人を2で足して割るとちょうどいいバランスが取れるのかな?という感じがします。
奥さんの感情的な部分は、shojiさんとしても学ぶ価値のあるものではないでしょうか。

> それは妻が心配ということより、自分がしかられたくないということを優先していたり、1度殻に入ってしまうとどうしても抜け出せないからです。

そのパターンがずっと昔から続いているとすると、shojiさん自身、誰にも守られていないような感覚を抱きながら成長されてきたのでしょうか?
そして、何とか自分で自分を守る術として「殻に閉じこもること」を学ばれたのかもしれませんね。
でも、それはとてもつらいことですよね。

その殻の中で、小さい男の子が丸くなって震えているような気がします。
嵐が去っていくのをただ待っているような感じですね。
その殻はもちろん自分の心で作り出したものなんだけど、でも、いつしかそれが板についてしまい、取り外しができなくなってしまったのかな。
でも、逆にいえば、それくらい孤独で、誰にも守られない自分を象徴しているような気がします。

僕のお客様にもそんな方がいらっしゃいました。
とても殻をはずすことに苦労されていましたが、彼の幸運は奥様の存在だったんです。
二人で前向きに生きていくことを選択されることで、夫婦そろって自分を取り戻し、自信をつけていくことができたようです。

shojiさんから、奥様にこのことを相談してみられたことはあるでしょうか?
奥様があまり疲れていないときに、できるだけ素直な気持ちで話を聴いてもらい、かつ、「これを改めていきたいから協力して欲しい」とお願いしてみてはいかがでしょうか。

> 妻はよく「もう別れよう」とか「一緒に死んで」といいます。離婚したほうがいいのかなぁとも思うこともあるのですが、妻を救えるのは自分だけだとも勝手に思っています。妻への愛情はあります。自分がひどい人間になりたくないから愛情があることにしたいだけかなぁと不安になることもあるのですが、確かに愛しています。こんな自分で本当に申し訳ないのですが、この愛情をちゃんと表現できる人間になりたいのです。

shojiさん自身、ご両親との関係や家族の雰囲気などはどんな感じだったのでしょうか?

今はどれくらいその気持ちを奥様に伝えられているでしょうか?
もし、直接伝えるのが今はまだ抵抗があるのならば、手紙を書いてみるのもひとつの手です。
また、ちょっと臭いですが、奥様に思い切って花を贈ってあげたり、好きなものをプレゼントしてあげることでも愛情は示せます。

shojiさん自身のそうした態度はきっと人の心に響くものだろうと思うんです。
そうしたところから、お互いに前を向いて生きていける関係を作っていきたいですね。

> 自分はどうすれば変われるのでしょうか?そんなの自分が変わろうと決めなければ変われないし、決めれば変わることだと思うのですが、今は藁にもすがる思いです。

奥様に限らず、カウンセラーを頼ってもらってもいいですよ。
今まで一人でがんばって殻を破れなかったんですよね。
ということは、あまりに防御が強すぎて、一人ではとても破れないくらい硬い殻を仕上げてしまったのかもしれません。
でも、二人ならばどうでしょう?
三人ならばどうでしょう?

自分一人ではしんどいな、難しいな、と思ったときは遠慮なく、助けを求めることも大切ですよ。

そして、ここに書いてくださったような気持ちを、奥様にお伝えするのもすごく大事なことですから、お互いの本音を交換する方法として考えてみてください。

がんばっていきましょうね。

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