自分の人生を優先したい夫

相談者名
ピーチ
私は28歳、夫27歳、子供はいません。
結婚半年で別居し2ヶ月たちました。
原因は結婚直後の彼の浮気で、彼はその女性と別れたものの離婚したいといいます。
彼は自分の人生と私との人生の狭間で悩んでいたそうです。
なのに家に帰ると私がいつもイライラしたので「俺は誰のために悩んでいるんだ」ととても嫌だったそうです。
それで私との幸せな未来が思い描けなくなり、他の女の人に気持ちが向いてしまったそうです。
彼は契約社員のデザイナーですが、いずれ転職し、最終的には独立するのが夢です。
それは彼から結婚前に聞いていたので私はその夢を実現できるよう彼を支える覚悟で結婚しました。
結婚前「結婚相手はお前と決めているが、経済的基盤を作ってからにしたい」と言う彼と何度ももめました。
その後彼は2人で基盤を作っていくこともできると思って納得して結婚したのですが、実際に結婚してみると考えが甘かったと気付いたそうです。
「できるだけ早く子供を産みたいというお前の夢を叶えるためには俺の夢はあきらめなくてはならない。
それが自分の人生にとって幸せとは思えない」と言われました。
私は彼の転職で収入が減っても子供が出来ても共働きなら生活は維持できると思うのですが、彼は自分の人生には私の存在が足かせのように思われるようです。
そして「基盤を作ってから結婚したいという俺の気持ちをお前は理解していない」と言われました。
確かに私はイライラしていました。
帰りの遅い彼を待つのがとても寂しくストレスでした。
また愛情を込めて用意した食事を食べてもらえない日が多く、彼に愛情を受け取ってもらえないような気がしていました。
そして私は将来子供が出来た時のために会社員の傍ら在宅の仕事もしており、その忙しさもあり不機嫌でした。
居心地の悪い家庭を作っていたことをとても反省しています。
私はこのサイトのおかげで自分の非を認め彼の過ちを許すことが出来るようになったので、彼に謝り、彼を大切に思う気持ちを伝えました。
彼は私が怒っていないのを見て少し安心したようですが、もう私との人生は考えられず、結婚生活より自分の人生を最優先したいそうです。
2人の人生のためにお互いに歩み寄ることはしたくないようです。
もう彼の人生を尊重して離婚するしかないのでしょうか。
また私はやり直したいと思う一方で、2人の人生を考えてくれない彼とやり直しても幸せになれない気がして迷いもあります。
カウンセラー
深澤三津子
ピーチさん、はじめまして。
カウンセラーの深澤三津子です。

ピーチさんが選ばれたパートナーは、
夢を持った野心家のようですね。
このようなタイプの人は、パートナーに理解を欲しがり、
自分のニーズを満たしてくれて、その夢の願望実現に協力し、
支えてくれるタイプの人を好まれます。
甘えんぼさんでもありますね。
実業家や医者に多いタイプです。

もし、イライラさせたり、自分の想いを止めるような事があると、
切り離そうとする傾向もあります。
それは、ただ静かにして欲しいからです。

特に、20~30代の男性は、エネルギッシュな時期で、
この時期には、仕事中心に考え、経済的な面に重きを置きます。

それは、本当は、女性や家族を守ってあげる人になりたい願望も
強いからです。
でも、この時期の男性は、家族・子どもを持つことは喜びの反面、
責任感がどんどん増すような感じになります。
喜ばしい事も、周りから見ると、
ぜんぜん嬉しそうじゃないという見方がほとんどで、
これを表現しているの見ると、誤解を受ける面も多くあるかもしれません。

ピーチさんは、そんな彼を結婚に向かわせたのですから、
それは、それですごい事です。
たぶん、ピーチさんは手放しがたい、とても魅力的な人なのだと思います。

彼も、ピーチさんの「早く結婚したい」という願いを受け入れた。
そして、今度は、「早く子どもがほしい」という願い、
それを叶えてあげたいパートナー。
ピーチさんのことは大好きなので、叶えてあげたいけど、
いつもピーチさんの願いばかりが先攻しているような気がする。
そう、競争意識が出てきてしまうのです。
要するに、パワーストラグル(ケンカ)の時期ということです。

そして、相手を優先すると、自分が犠牲になるような感じがする。
それをしていると、自分の夢が遠のいてしまうような気がしている。
これは、真実じゃないと感じているのです。

もちろん、このままでは、この関係性を続けていても、
犠牲的な生き方になり、誰も幸せになれません。

アーティストの気質を持つ人に共通しているのですが、
『自由』が感じられないと自分が押しつぶされ、
創造性を止められているような気がするのです。
特に、犠牲心は、創造性を止めてしまいます。
自由な時間、自由な空間、自由な空気。
これを感じられる要素が必要なのです。
それに、こういうタイプいの人は、
わざと一人でリラックスする時間や場所を持つ事も必要です。

アーティストや芸人さんなど、長すぎた春がゆえ・・・
という関係性にピリオドを打つ人も多いもの。

ピーチさんも、パートナーも、それでも一度は決心し、
夢を一緒に追いかけていこうと向かわれたはずです。

そこで、ピーチさん、ここでは2人の考えの違いを受け入れ、
『理解』する事からやり直すのが大切だと思われます。

ピーチさんが考えている2人の人生。
パートナーが考えている2人の人生。

お互いに、こうすれば、こうなれば、
2人は歩み寄れる、2人は幸せになれる、
こんな想いややり方にも違いが一杯あると思います。

ピーチさん、彼は、2人の人生を考えてないわけじゃない。
でも、幸せを創造する考え方が違うだけ。
それが、ピーチさんにとっては、自分優先にしたいように見えるようですね。

ピーチさん、自分の考える2人の人生にこだわり、
自分の正しさにしがみつき、この競争に勝つよりも、
彼の想いを理解してあげてもらえませんか?

彼は、自信がないのです。
志半ばで、自分の中で確固としたカタチを感じることも出来ない。
そんな自分が、子どもを持つなんて、大きな責任を負えるはずがないし、
これ以上のプレッシャーを追いたくないとも考えているのではないでしょうか?
男の弱さも理解が必要ですね。

それは、彼が、ピーチさんを愛するからこそ、
大切に思うからこそ選択しようとしている道かもしれません。

今の自分では、ピーチさんを泣かせてしまう。
こういう責任感の強い人は、愛する人から離れようとし、
そのパートナーは、しがみつこうとします。

ピーチさん、気持ちを切り替えましょ!
変化する時ですよ。
彼を愛するのであれば、彼を手放す事を学び、
それから、もっともっと近づいていき、
彼の良き理解者であり、応援者になってあげてくださいね。

彼が望むのであれば、それも受容してあげること。
離婚を勧めるのではありませんが、
こういうタイプの人には、結婚という形にとらわれな意識で接することが大切です。

真実なら、それでも上手くいきます。
愛ならば、何も傷つきません!!
真実を求めましょう。

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