主人にきつくあたってしまいます。

相談者名
ゆうこ
結婚して半年で、同棲を含めると2年弱一緒に暮らしている主人がいます。
ここ3ヶ月ぐらい、主人にきつく当たってしまいます。かわいらしく甘えることができません。

今までは「主人が怒るから、我慢しよう」と、男友達と遊ぶのを我慢していたのですが、
「我慢ばっかりで嫌だ!一緒にいてもつらい」と宣言をしてから、我慢するのを止めました。
それからは、特にしかられることはなく、私に対して興味がないのか?と逆に怒ってしまうか、寂しく感じます。
もしかしたら、勝手に我慢していただけで、もともと怒っていなかったのかもしれません。
結局、彼は私のことを特になんとも思っていないように感じます。

「主人に怒られる」との恐怖からは開放されたのですが、結局大切にされていないように感じてしまいます。
そのイライラもあるのか、主人が家事を手伝わないことに腹を立て、また、彼が寝坊のため会社を午前半休し夜遅くにしか帰ってこないことにも腹を立てます。
「稼ぎは少ないし(私のほうが上)、家の事はしないし、少しぐらい家の役に立ってよ!甘えられないじゃない!」と心の中で思っています。
なるべく言わないよう我慢しているのですが、言うにしても冗談交じりで言いたいのですが、怒ってしまいます。たとえ冗談交じりで言っても、彼のほうが「またか・・・」と言う態度になっています。

こんな私の態度から主人は「家にいても、仕事場にいるようだ」「仕事のことまで口を出さないで欲しい」と言われてしまいます。

私としては、彼に安らいでもらえる家庭にしたいと思っているのですが、基本的にないがしろにされていると思っていることもあり、頑張ってもむなしく、寂しく感じています。
子供のころ、両親が共働きで寂しい思いを毎日していたことも、影響しているのでしょうか。

一緒にいて楽しい、安心できる家庭にするには、どうしたらよいのでしょうか。

カウンセラー
大門昌代
ゆうこさん、はじめまして。
今回担当させていただきます大門と申します。よろしくお願いします。

ご主人に安らいでもらえる家庭にしたいと思っているのに、ついご主人にきつくあたってしまうのですね。
たぶん、ご主人にきつくあたってしまった後は、「こんなことするつもりじゃなかったのに・・・」と、ご自分を責めてしまうことも多いのではないかと思います。
あまり、ご自分を責めないで下さいね。
きつくあたってしまうのは、本当にわかってもらいたいことが、わかってもらえてなかったり、本当に伝えたいことが、うまく伝えられていないので、不満がいっぱいたまってしまっているからかもしれません。

また、「ないがしろにされているのでは」「私に興味がないのでは」という不安も大きいようですよね。
そんな、不満や不安がいっぱいある状態ですから、ついご主人に「どうして私の気持ちをわかってくれないのよ!」と、あたってしまってるだけなのかもしれませんね。

ご主人に対して、今は怒りがいっぱいあるようですが、心理学では『怒りは感情の蓋』と捉えることがります。
何か別の感情があって、その感情を感じたくないので、出てこないように、感じなくてすむように、その嫌な感情の上に蓋として怒りを乗せていると考えるのです。
もしも、怒りが蓋なのだとしたら、感じたくない感情が溢れてこないように必死で抑えるのが、怒りの役割ですよね。
でも、蓋の下にある感情が、どんどんと力を増してきたとしたら、どうなるでしょうか?
蓋よりも、蓋の下の感情の力が大きくなったときに、蓋が吹き飛んでしまうのです。
それが、いわゆる切れるとか、爆発するとか言われる状態です。
ですから、爆発したあとは、しばらくの間スッキリするのですが、元々出てこないようにしていた感情はまだありますから、また蓋が必要になるのです。
そうしないと、感じたくない感情を感じることになってしまいますからね。
ですから、常に怒りが必要になってくるというわけです。

『なんだかイライラするな』『なんだか腹が立つことばかり』という状態のときは、怒りの下の感情が大きくなりすぎているのかもしれませんね。
もしも、怒りの下に隠れている感情を、開放することができたとしたら、怒り自体が必要なくなると思いませんか?
抑えなくてはいけないものがなくなるので、蓋が必要なくなるのです。

さて、もしもゆうこさんが、怒りの下に何か感情をため込んでいるのだとしたら、いったいなんでしょうかね。

「稼ぎは少ないし(私のほうが上)、家の事はしないし、少しぐらい家の役に立ってよ!甘えられないじゃない!」

と書いて下さっていましたから、私は『甘えたい』という気持ちじゃないのかなと思うのです。
甘えたいけど甘えられないとなると、甘えたいという感情を感じるのはつらいですよね。
だって、欲しいのにもらえないのですから、欲しいと思うだけ余計につらくなってしまうのです。
ですから、『甘えたい』という感情を感じないように抑圧してしまうのです。
そうなのだとしたら、怒りの下にある感情『甘えたい』を、ご主人に素直に表現できると、怒りは必要なくなりますので、ご主人に対してイライラすることも少なくなってきます。

とは言っても、『稼ぎは少ないし、家の事はしないし、少しも役になってない人に頼れない』と思われるかもしれませんね。
『もっと、頼りがいのある人だったら、できるけど・・・』という感じでしょうか。

人は、他の人にどう扱われるかで、その通りになるものです。
ご主人にしっかりして欲しいのなら、ご主人を頼りがいのある男性として扱うのです。
「あなたは本当に頼りがいがあるわ」そういい続け、実際にご主人をそう扱い続けるのです。
最初は怪訝な顔をするでしょうが、そう扱われ続けると、だんだんとそんな人になっていくのです。
人は、期待にこたえたいと思っているものなのです。

もし、自分がしょっちゅう怒っている人だとして、そんな自分に対して「いつもやさしいね」と言われたら、どうでしょうか?
最初は信じられないかもしれませんが、自分のことを「やさしい人」として扱ってくれるその人に対して、やさしくしたいと思いませんか?
もし、自分のことを頼りないなと思っているとして、そんな自分を頼ってくれる人がいたとしたら、「頑張ってみよう!」と思いませんか?

ご主人と一緒にいて楽しいと感じられるように、安心できる家庭にするために、ゆうこさんの中にため込んでいる『寂しい』『甘えたい』という気持ちを素直にご主人に伝え、ご主人を頼れる人として扱っていきましょう。

ずっと抑圧してきた感情なだけに、『寂しい』『甘えたい』という感情は伝えにくいかもしれませんが、挑戦しみてる価値はあると思いますよ。

参考になれば、幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。