夫をちゃんと愛したい

相談者名
みい
はじめまして。
私は結婚して11ヶ月になる36歳♀です。
夫と2人暮らしで、子どもはいません。

私の悩みは「夫を愛しているかわからない」事です。
結婚して暫くは家事も楽しく、夫への気持ちに疑問もなかったのに、突然にです。

私は今まで付き合ってきた男性にも、関係が安定する前に突然「好きかわからない」と思い、別れる事を繰り返してきました。

今現在、夫にはドキドキはしませんが、仕草が可愛らしく感じたり、好きな食べ物を嬉しそうに食べている姿に微笑ましい気持ちになったりはします。
しかしセックスをしたいとは思えないんです。
身体の相性も良くないのかもしれません。(結婚して暫くは普通にセックスしていました)
今までの私にとってセックスは発情期のような物で、穏やかな関係になってまで性的な関係が続いた事がありませんでした。(安定するところまで付き合いを維持できない)
セックスをするには、付き合いたての頃の不安定さがないと、できません。
お互いの愛情確認ではなく、快楽のみのセックスしか知りません。

何が不満で不安なのかわからないまま、一人になるとモヤモヤしたり塞ぎ込んだり。
気持ちが晴れません。

父親とは関係が悪く、絶縁状態で10年以上たっています。
小さい時、父親によく胸を触られたり、私の寝ている横に来て腰を振る真似をしてふざけたりされました。(こちらは一度だけでしたが、母親も冗談として笑っていました。しかし私はとにかく嫌でした。)
痴漢に触られて泣きながら家で消毒液で身体を拭いた事もあります。
それも関係あるんでしょうか?

身体も心もきちんと夫を愛したいんです。
愛しきれないと思うからか、いつも後ろめたい自分が嫌です。
そんな私でも好きだと言ってくれ、大切にしてくれる夫に申し訳ないです。

まとまりのない文章ですいません。

どうかアドバイスをお願いします。
助けて下さい。

カウンセラー
大門昌代
みいさん、はじめまして。
今回担当させていただく大門と申します。
どうぞよろしくお願いします。

ご主人のことを、「愛している」と言いきれないことで、なんだかご自分のことを、とても責めていらっしゃるようですね。
突然、「夫を愛しているかわからない」という気持ちが出てきてときは、ビックリされたのではないかと思います。

もしかしたらそれは、ご主人を愛していないとかではなくて、恋愛期間のような、二人の間に少し距離がある状態から、夫婦という距離の近い関係性に変化したことが、きっかけかもしれません。

全ての人間にとって、子供の頃、一番近い距離にある異性と言うと、異性の親になります。
みいさんにとっても、お父さんということになりますよね。

それが、成長して結婚すれば、お父さんではなく、ご主人が心の距離が一番近い異性ということになります。
そうすると、お父さんに感じていたような、感覚がご主人に対して出てくることがあります。

みいさんは、文中に書いて下さっていましたが、お父さんに胸を触られたりした経験があるようですので、なんだかお父さんに女として見られている、扱われているという、気持ち悪い思いがあったのかもしれません。
そうすると、ご主人に対しても、同じように気持ち悪いなと性的なことに関して、思ってしまっているのかもしれません。
だからと言って、ご主人のことを愛していないということではないのです。
ただ、女性として見られる、扱われることに、嫌悪感を持ってしまっているのかもしれないなと感じました。

痴漢に身体を触られるというのは、女性にとって、とても嫌な経験です。
消毒液で身体を泣きながら拭いたということですから、相当傷ついたご経験だと思います。
そういう経験があると、自分の性的な魅力に関して、嫌悪感を持ってしまうことがります。
何だか自分が汚れているような、汚い物のような感覚です。

もしも、自分が汚れていて、汚いのだとしたら、大好きな人にそんな姿を見られたいでしょうか?
大好きな人に、自分を触ってもらいたいでしょうか?

嫌だと思うんですね。

大好きだからこそ、見られたくないし、触られたくないと思ってしまうでしょう。

だから、みいさんは、お付き合いが安定するぐらいに、相手との心の距離が近づくと、自分の性的な魅力を封印してしまってきたのかもしれません。
逆を言うと、相手との心の距離が近づき、好きという気持ちが大きくなればなるほど、性的なものは、無意識のうちにシャットアウトしてしまうと言う感じです。

自分の性的な魅力をシャットアウトする一番の方法は、自分が女でなくなることです。
お母さん的な立場だったり、お姉さんや妹のような立場になれば、女性ではなく、身内になりますよね。
そういう役を自分に割り当てれば、相手に対して、女性でなくなることができます。
でも、そうしてしまうと、相手を子供や、弟、兄のように扱ってしまうことになります。
ですから、相手の男性的な魅力も感じなくなり、愛おし存在であったり、ほほえましく思ったりはするけれど、ドキドキするようなときめきがなくなってしまいます。

「今現在、夫にはドキドキはしませんが、仕草が可愛らしく感じたり、好きな食べ物を嬉しそうに食べている姿に微笑ましい気持ちになったりはします。」

ということですから、ご主人を男性として見れないのかもしれません。
すなわち、みいさんご自身が、女性としての魅力を、ご主人に対して、発揮しないようにされているのかもしれないなと思うのです。

ご自身が、大人の女性としての性的な魅力を、どう思っているのかを、一度じっくり考えてみるといいかもしれませんね。
「セクシーな自分」「色気のある自分」「女っぽい自分」どんな感じがしますか?
もしも、気持ち悪いとか、なんだか嫌な感じがするというのであれば、自分自身が女性であることを、嫌悪してしまっている可能性があります。
それは、子供の頃のお父さんとの出来事や、痴漢の被害に合ったことと無縁ではないかもしれませんね。

よかったら、カウンセリングを使ってみて下さいね。
心身共に、大人の魅力ある女性として、大人の魅力ある男性であるご主人を、愛することができるお手伝いができればと思います。

まずは、女性であるご自身を愛してあげて下さいね。
そして、女性としての魅力を認めていってあげて下さい。
ご自分の、女性の部分を好きになっていくことで、男性としてのご主人に対しても魅力を感じていくことができるようになりますよ。

今回は、ご相談くださりありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。