うつ病の夫を抱え

相談者名
yn
昨年、会社の人間関係が主な原因で夫がうつ病と診断されました。精神科を受診し、1か月の旧職をして一旦は回復したのですが、最近また症状がひどくなり、薬を飲みながら仕事をしています。頑張ってくれている夫には頭が下がるのですが、毎朝しょんぼりとした顔で会社へと出かけて行く夫の姿を見ているのが辛いです。私も仕事をしているので、夫が仕事を辞めてもどうにか暮らしていくことはできるので、辛ければ仕事は辞めてもよいと伝えているのですが、踏ん切りがつかないようです。しかし毎日のように溜息ばかりついている夫が隣にいると、こちらまで気が滅入って来ます。優しく接しなければと思う反面、いつまでも状況を変えようとしない夫にイライラしてしまったりもします。しかし自分もしんどいとは夫にも言えず、相談できる人もいず、どうすることもできません。義母(義父も以前うつ病になっていました)に相談してみましたが「じっと耐えるしかないのかしらねぇ…」とまったくアドバイスらしいアドバイスも頂けず、誰に自分の思いをぶつけたらいいのか分かりません。心配をかけたくないので自分の親には夫の病気のことは言っていません。私の思いを夫に話してもよいものなのでしょうか?状況を好転するにはどうしたらよいのでしょうか?
カウンセラー
赤松わこ
ynさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

昨年ご主人がうつ病と診断され、1ヶ月の休職の後復職された。
ところが最近また症状がひどくなり、薬を飲みならが仕事を
続けておられるが、ynさんはそばで見ていて辛いとのこと・・・

近年【うつ病】は増加の一途で、問題視されてはいるのですが、
社会・企業での対応は、まだまだ確立されたとは言い難い状況で、
個人に負うところが大きいのが現状のようなんですね。
企業の対応としては、『休職して様子を見る』その間に医師と本人
が相談の上、治療の経過を見て、復帰が可能となれば復職する。
と言うのが一般的な対応だと思います。

ご主人もうつ病と診断された後、休職されていますね。
ただ1ヶ月で完全な回復が可能だろうか?そこに疑問はありますね。

うつ病で休職された多くの方は、「1日も早く職場復帰したい!」
と言う焦りから、少し状態が安定すると見切り発車で復職される事が
多く、無理をして復帰しているのでまた再発することも多いようです。

ご主人がうつ病になられた原因が、職場の人間関係と言うことですから、
職場から離れれば状態が安定するでしょうが、根本的に人間関係が改善
されないままであれば、職場に復帰されればまたストレスを抱えることに
なり、同じ状態を繰り 返す可能性は高いと言うことになります。

元々うつ病は、性格的傾向が強く影響すると言われています。
真面目で几帳面な方、自分に厳しい(完璧主義、減点主義)方、
犠牲的に頑張ってしまう方、休むことを自分に許せない方などが、
自分を精神的に追い込んでしまうことから、起きると言われています。

うつ病の回復には、考え方やものの見方(心理学では認知と言います)
を、根本的に変えることが最も重要だと言われています。
カウンセリングでは、この部分でのサポートをさせて頂く事が多いです。
ご本人にどんなこだわりや思い込みがあるのか?を知って頂き、それが
自分にとって負担になっていることに気づいて頂くことで、ご自身が
「自分自身を変える必要がある 」と思って頂けるようになります。
根本的な改善ですから多少時間は必要ですが、確実に楽になって頂けます。

お仕事を続けながら、カウンセリングを受けて頂くことは可能ですし、
効果を少しずつ実感して頂けるようになるまで、実際に継続的に続けて
頂いている方は沢山おられるんですよ。

ご主人にご自身の根本的な改善をおススメするのは勿論ですが・・・
うつ病の人に、「頑張れ!と言ってはいけない」と言う言葉を、ynさんは
ご存知でしょうか?言葉だけでなく、周りのご家族も「頑張ってはダメ!」
なんですね。
なぜか?と言うと、ご本人は病気になった自分を受け入れられないことが
多く、病気になった自分は弱いとご自分を責めておられる場合が多いので、
どう しても頑張ろうとしてしまわれるんです。
その心理状態が、どんどん自分を追い詰めてしまうので、病気の回復には、
「無理をしなくてもいいんだ」「頑張れなくても今の自分を受け入れよう」
と、思ってもらえるように周囲の人も接してあげる事が大切なんですね。

そこでynさんの今の辛さやイライラをどうすれば解消できるか?ですが、
ご主人を「私が支えなければ」と、ynさんも頑張っておられるんですよ。
ynさんは、ご主人思いの優しい奥様なんだなと、私には感じられました。
ご実家のご両親にも、「心配させたくないから」黙っておられるのも、
日頃からynさんがどれだけ、「周りの人に迷惑をかけたくない」と思って
生活されているのかよく分かります。それだけ頑張り屋さ んなんですね。

カウンセリングには、ご家族がうつ病になられた方からのご相談も、沢山
寄せられます。皆さんynさんのように悩まれて、心身共に疲れ果てて
ご相談頂く事が多いんですよ。
その場合まず!最初に抱えておられる感情を、思いっきり吐き出して頂きます。
私達は、心の中に溢れそうになるほど感情を抱え込んでいます。
誰にも話せないで抱え込んだままでいると、どんどん消耗してしまうんですね。

病気のご主人には話せませんよね。負担をかけたくないでしょうから・・・
ご主人のお義母さんには、話しても分かってもらえないと思われたんですよね。
ご実家のご両親には心配をかけたくないので、話したくないんですよね。
こう言うデリケートな問題は、家族や 身近な人に話すと、その後の影響が心配
で正直な気持ちを伝えるのが難しいものなんですね。
多くの方が、カウンセリングを使って下さっている理由はそこにあるんです。

苦しい胸の内を吐き出すためには、遠慮なく話せることが大事なんですね。
「これを言ったら悪いかな」とか、「こんなことは言ってはいけない」と、制限を
かけることなく話すことで、気持ちが軽くなりスッキリするんですね。
優しいynさんだからこそ、心の中でご主人に対して不満を持っていたり、自分
自身がどうしようもなく辛くなっていることが、許せなくなってしまうんです。
よかったら私達カウンセラーに、お話を伺わせて頂けませんか?
抱えている思いを吐き出すことで、見えてくる事があると思いま すよ。
ご主人の状態やお気持ちを、理解して頂くお手伝いもさせて頂けると思います。

ご主人を支えようと頑張ってこられたynさんだからこそ、疲れておられるんです。
少し肩の力を抜いて、今の状況を別の視点から見てみませんか?
状況を好転させるためにも、ynさんご自身をまず楽にしてあげる事が最優先だと
思います。ご遠慮なくお電話で(初回は無料です)ご相談下さい。
この回答が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。