夫と大事な話しができない

セックスレスのお悩みですね。
そして、レスという悩みの下にある悩みの核とも言えるものが、タイトルにあるように
「夫と大事な話しができない」ことなのだと思います。

悩みの核を、いちじくさんご自身がつかんでいらっしゃること、そこに取り組もうとされ
ていることが、本当に素晴らしいなと私は感じました。これができる方は悩みをきっと
解決されます。ですからどうか希望と意欲をお持ちになってくださいね。

では、お悩みについて具体的に見ていきましょう。

＞一番の悩みはセックスレスであることです。結婚して1年ですが、ほぼありません。
＞私としては子供も持ちたいですし何より普通にセックスのある夫婦でないと虚しく
＞ちょっとしたことで不安になったり心から生活に満足できません。

そうですよね…セックスが与えてくれる安心感って大きいものですよね。いちじくさん
にとってセックスはとても大事なものなのだろうなと思います。女として私も共感しま
すよ。

ではご主人はどうかというと…セックスレスであることについてはご主人も気にして
いらっしゃるように私には感じられます。そしてそこに強い罪悪感をお持ちなのでは
ないかと。

なぜレスになっているのか、おそらくご主人なりの訳があるのだと思います。
ここではその訳はわかりませんが、一般に男性はセックスにおいては男側に多くの
責任がありリーダーシップをとるべきだ、と感じているもの。男がセックスを良いもの
にしなくてはいけない、女性を喜ばせなくてはいけない、など、大きなプレッシャーを
背負っていたりします。それだけに、レスにしてしまっている自分を強く責めているの
ではないかと思います。

これも一般論になりますが、男性は何らか理由があって自分に自信が持てないときや
仕事や人間関係、金銭面等からのストレスから、体が機能しなくなることがあります。
また、恋人のときは問題なかったけど、結婚して家族になったら、男と女であると意識
できなくなってしまい、レスになるケースも多いです。男女に限らず自己嫌悪があまり
に強くなるとパートナーに近寄れなくなる、なんてこともよく見られます。

理由はなんにせよ、ご主人はおそらく「レスなのは自分のせいであり、格好悪い、恥かし
いことだ」と自己嫌悪していることでしょう。妻がレスであることで気にしていることも
気づいているけれど、どうすることもできず、一人、罪悪感を抱え込んでいるのではない
かと思われます。

また、ご主人は辛い気持ちは自分自身で何とかするもので、外に出してはいけない、と
言うような考え方、ルールをお持ちのようです。自己嫌悪や罪悪感がある上に、このような
ルールで生きていては、現在心に余裕はないはずです。なので、下記のようなことが起こる
のでしょう。

＞普通にしているときは仲はいいですが、私が嫌なことや気持ちを伝えることがあると
＞主人は切れたように私を責めます。
＞『自分はこんなに我慢しているのにお前は機嫌が悪くなって不公平だ』と言われたことが
＞あります。

レスも自分のせい、妻が機嫌が悪いのも自分のせい、とご主人は感じて辛いのでしょうね。
それに、妻は自分がルールで禁じていること＝「嫌なことをや気持ちを伝える」をやって
のける。それで切れてしまうのだと思います。俺の辛さもわかってよ、って感じでしょうか。
わかってほしい＝愛しているから、ある意味、いちじくさんにこういう形で甘えているの
かな、と感じました。

これは、いちじくさんが気持ちを伝えてはいけない、機嫌が悪くなってはいけない、
ということではありませんよ。いちじくさんは自分の気持ち、自分の機嫌を大切にして
いいし、表現してもいいと思います。ただ、ご主人がこのように切れてきたとき、いちじく
さんが「自分がいけないのかな」と思うのではなく、
「主人はまた自分を責めて、ルールで縛って、苦しくなってるみたいだな～」と、思って
見てあげるといいかな、と思います。

ご主人が「大事な話をしなければ優しい」のは、大事な話＝自分が責められる、と感じて
しまうからです。大事な話をしたいだけ、気持ちを話してわかってほしいだけ、あなたを
責めているのではない、ということが、ご主人にわかるように接してあげられるといいで
すよね。

例としてあげてみると、こんな言葉がけ…

「何か我慢していることがあるみたいだよね、それも私のためなのかもしれないなと思う。
でもあなたが我慢してるのは、私も苦しいし、どんなことでもいってほしい、それで怒った
りしないから」

「私が気持ちを話すのは、責めているからじゃなくて、わかってほしいからだよ、
あなたがわかってくれたらそれでずいぶん楽になると思うんだ」

「あなたの気持ちも聞きたいな、それで怒ったり落ち込んだとしても、ちゃんと知りたい、
あなたの気持ちを知って、大切にしたいしこれからのために考えたいんだ」

…というようなメッセージを根気強く伝えていくのはいかがでしょうか。

大切なのは、自分が不安で知りたいから聞き出す、言わせるのではなく、
「男性にとってはパートナーに怒られるかも、嫌われるかも…というような、恐れや
自己嫌悪を超えて話すのは大変なことなんだ」とただ理解すること、
そしてその時が来るまでそっと待つ根気強さと意欲でしょう。

ご主人は、すぐには話をしてくれないかもしれませんが、いちじくさんが自分を思ってくれている気持ちは伝わるはずです。それだけでも関係性は変わるでしょう。

そして、いちじくさん自身が日々を楽しみいきいきすることがとても大事です。
夫婦のときも、おひとりの時間も、充実させること。男性は女性が幸せそうでにこにこして
いると、安心するのだそうです。前述のセックスの話同様、男性は女性が幸せそうだと自分
のおかげかな、役に立てているのかな、と思えて嬉しいのですって。

また、普段から喜びや感謝を伝えることも大事です。
「私が幸せなのはあなたが日々頑張ってくれているからだよ」って伝えていくこと。
ムリや演技はいりません。本当にそう思えたとき、笑顔とともに伝えるのがベストでしょう。
するとご主人のかたくなさもしだいにほぐれ、いちじくさんに自分の本音を話しやすくなる
と思います。

本音を話せるようになった先で、セックスレスの解決も期待できると思います。
これらの過程には相当の気持ちと根気がいることでしょう。
不安で気持ちが折れそうなとき、怒りや虚しさが辛いときだってあるかもしれません。
どうかお一人で抱えず、理解やサポートをもらいながら、ゆっくり進められるといいかなと
思います。

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