夫の愛情は戻るのか

相談者名
りお
結婚4年目の夫、1歳の子どもがいます。夫婦共働きで、主人は長時間労働で精神的にも負担のかかる仕事をしています。夫からの愛情を感じなくなってきて、軽い気持ちで「もうそんなに好きではないの?」と聞くと「夫婦の愛情は無い。大切とも思えない。」というニュアンスのことを言われました。青天の霹靂でした。夫が言うには、過酷労働で疲弊しているのに休日には私がイライラしていて、少し休んでいると家事の音が大きくなっていてイライラが伝わってきてしんどいのに家事を手伝わざるをえなかった。安らがなかったし怖かったそうです。時々イライラさして物を投げてしまったことがあり、それもかなり怖かったそうです。また深夜帰ってきて毎日とは言わないが起きていた時くらい食事を温めたりして欲しかった、何の為に働いてるのか分からなくなった。愛情があればこれらの行動には結び付かないのでは無いかと。私としては、主人からの愛情が実感できずそれがイライラや怒りになっていたと思い、その気持ちも話したのですが、「もっと早く言って欲しかった」と気持ちは変わらないよう。人間としては嫌いでは無いし心配だけど、それと夫婦の愛情は違う。と言われました。もう主人の気持ちは戻らないのでしょうか。とても辛いです。主人は少し離れて冷静になりたいとのことで休みの日は実家に帰って泊まったりしている状態です。どうすれば主人の気持ちは戻るのでしょうか。
カウンセラー
三好成子
りおさん、はじめまして。
今回担当させていただきます三好 成子 と申します。
よろしくお願いいたします。

一才のお子様がいらして、なおかつ、働いていらっしゃるとのこと。
それは、日々忙しく、
大変な毎日を送られていらっしゃるだろうと想像いたします。
一才ということで、子育ても少しは落ち着いて色々な物事を
見る事が出来てこられたのかも知れませんね。

子供と仕事、家事に追われふと気がつくと
ご主人との関係が、
結婚前までのラブラブな感じからは遠ざかっているようにも思えたのでしょうか?

それくらい、慣れない育児や家事を一生懸命やってこられたのだと思います。

りおさんも、そして、ご主人も一家を支えるために頑張ってこられたのでしょうね。
お二人とも、無我夢中だったのでしょうね。
可愛い赤ちゃんのお世話も
可愛い、可愛いだけではできないこともたくさんあって
自分の思うようにいかないこともたくさんありますからね。
りおさんも、悪気など一切なく
本当に一生懸命やってこられたのだと思います。

そのぶん
ご主人は、少しさみしかったのかも知れませんね。

一才までの親子関係は、
どうしても母子の関係の方が密になりますからね。
多くの場合、母乳を与えたり、
お世話をする機会がお母さんの方がメインになってしまう様ですからね。

その間、ご主人も
ちょっとさみしかったのかも知れませんね。
ご主人も、お父さんでもありますが
まだ若い(たぶん)男の人ですもの、甘えたくなったりもすると思いますよ。

それくらい、りおさんはご主人を信頼していたのですね?
ご主人にはわかってもらえている・・・と。

なのに、『夫婦の愛情は無い』と、言われたらショックだったと思います。
青天の霹靂だったと思います。

あれこれと、反省もされたようですね。
イライラをぶつけてしまったことなど、色んな事を思い出されている様子ですね。

りおさん自身もさみしさや不安があったのではないでしょうか?
初めての子育てで、一生懸命だったのだと思いますし、
子どもって、本当に
思うようにはいかないものですものね
イライラも募ります。

子供が出来たからと言ってすぐに親になれるというものでは無いと思います。
それはそれでしかたなかったのかな?と思います。

夫婦というのも、
一度すれ違ったからと言って、すぐにダメになるものでもないと、
私は思います。

お互いに愛があるから、
寂しくても、不安があっても頑張ってこられたのだと思うのですね。
そして、りおさんが
「もう、そんなに好きではないの?」という問いを投げ掛けたおかげで、
お互いの不満が認識できたのだと思うのです。

もし、このまま、忙しさに紛れてすれ違いながら長年過ごしてしまったら
「もう、そんなに好きではないの?」
という問いさえも出来なくなっていたかも知れないなぁ?と、思います。

今、ご主人のさみしさや不安を理解するきっかけになったのだと考えると
これから、どういう夫婦になって行きたいのか?
を考えるチャンスを与えられたという考え方も出来ますね。

お互いに気づかいを持ったり
お互いの不安や、さみしさ、
わかってほしくてちゃんと言えなくて
物に当たったり、イライラしたりしていたところを
ちゃんと会話、
コミュニケーション出来るようにしていこうとしてみることが大切だと思うのです。

過去に起きた出来事や、ちょっと失敗だったなぁ?
という反省も大切ですね。

そして、もっと大切なのは
その経験をどう生かしていくか?という事だと思うのです。

人は完璧ではありませんよね?
完璧ではないのはお互い様で、
すごく頑張って来たのもお互い様で、
そのお互い様に、
思いやってきた気持ちがうまく伝わらなかったのかなぁと思います。

人の気持ちは、善くも悪くも変わるものなんです。
ご主人は
今、そう思っていても、それは『今』なんです。

自分の怒りに触れたり、寂しかったことなど、
自分の感情に自身も驚いているのかも知れませんね。
それくらい男性は感情というものと向き合うのが苦手だと聞きます。

こういう時に
ご主人の気持ちを戻そうとすると、
りおさんとしても
なんとか元の形に戻そうと無理をしてしまいそうですね。

ご主人に、愛されるために
たくさんの気苦労や
時間を使って自分を無くしてしまわないかと心配です。

子供さんがいて、家事もして、お仕事も持っておられるという事もあって
無理をしてしまう事もあるかも知れないなぁ?と、私は心配しております。

こんなときは
あの時は私も(りおさんも)いっぱいいっぱいだったし仕方なかったよね。
そして、同じように主人も、いっぱいいっぱいだったんだろうな?
という理解と

そんな自分も許してあげることも大切だと思います。

そして、何度も言いますが、
これからどんな夫婦になっていきたいのか?という
二人のビジョンを話し合うと言うのが必要なのだと思います。

夫婦というのは、元々他人からはじまっていて
こういう問題が起きる度に向き合いながら
行ったり来たりしながら

恋人関係の時には感じられなかったような
愛と親密感を築きあげていくものなのでしょうね。

不安になったり
そうは言っても 辛くて仕方なくなってしまったり・・・
こういう時って
日々気落ちが 上下して
自分でもどうしようもなくなってしまうものだと思います。

そんな時は
カウンセリングサービスのボランティアカウンセラーの電話もあります
私も初回無料の電話の待機を入れています。

心が一人ぼっちにならないように
誰かと繋がっていて欲しいと思います。

小さな赤ちゃんのいる暮らしは
幸せなのですが、とってもストレスのたまることも多いと思います。
ため込まないようにしてくださいね。

今回はご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

「近ずぎてウザい・遠すぎてさみしい」 自身の経験から、人との心の距離感や対人関係の悩みには親子の距離感が大きく関係している事に着目。【母子癒着】といわれるくっつきすぎた心を見ていくことで、人との距離感を整えていくカウンセリングを得意とする。 誰にも言えない気持ちに寄り添ってくれると好評。