人嫌い

私は、人が嫌いで、親しい人以外は会いたくありません。
元々内向的で、人見知りです。対人恐怖症かもしれません。
高校生で毎日電車で通っていますが、電車に乗っているのが辛いです。

自分なりに、人が嫌いになった（？）原因を考えてみると、中学時代のいじめのようなものが原因だと思いつきました。
いじめ自体は、そんなにひどくはなかったし、自分よりも嫌な経験をしている人も何人かいたはずですが、私はそれ以来、自分に自信をなくしてしまって、性格も暗くなっていったと思います。

高校生の入学した時～２年生ごろには、普通に暮らせていましたが、今年３年生になってから、また数人から悪口や嫌な事を言われたり、ずっと気分が落ち込んでしまっています。

中学生のときも今も、学校で上手くいかないときには、家庭も最悪な状態でした。
このことも欝な状態を増長させたと思います。

電車のこともですが、同年代や年の近い男の子が乗っていたり、騒いでいたりすると、また恐怖心というか、嫌悪感というか、を感じてしまいます。
（中学校のときから、男子にいじめられたので）

人のことばかり責めていると自分でも思います。
嫌な環境にいるときには、手足が震えてしまったり、泣いてしまったりするのも、情けないと思います。
人の多いところに行くときには、自分が変じゃないかとか、誰かが自分を見て笑っているんじゃないかとか気になって仕方がありません。
ネガティブな考えをずっと持っていて、気を張っているのもしんどいです。
人と会うのが嫌になってしまって、やる気もおきません。

このところずっと気分が落ち込みっぱなしですし、自分の力では解決できないんじゃないかとも思い、相談させていただきました。

話があちこちに反れてしまっていますが、読んでくださって有難うございます。

中学時代のいじめ、その時の家庭の最悪な状況、そして現在の悪口を言われる状況、つらい日々をお過ごしのことと思います。

さて、akiさんはご自分で、人が嫌いになった原因を「中学時代のいじめのようなもの」ではないかと考えられたのですね。
僕は、それも大きく影響していると思います。
しかし、それより遡ってもう少し根本的な原因があり、「中学時代のいじめのようなもの」で無意識に眠らせていたその原因が大きく疼き出したのではないかと思いました。
例えて言えば、昔打ち込まれた銃弾が体の中にあって、それがそのままの状態で残っており、一見治ったように感じて過ごされてきたのですが、何かの拍子で体の奥深くにあるそれがまた疼き出した、という感じでしょうか。
akiさんはご相談の中で、「元々内向的で、人見知り」「学校で上手くいかないときには、家庭も最悪な状態」と書かれていますね。このことから、akiさんが子供の時代、例えば３歳とか４歳頃に家庭の中でakiさんが感じたくないような感情を感じられて、それが根本的な原因となり、「人が嫌い」という根本的な原因が出来たのではないか、と思います。ひょっとしたらakiさんに思い当たることはないでしょうか？
その後、akiさんは、おそらく人との距離を取るようになられていったのではないか、言い換えると、感情を少し切り離されたのではないかと思います。
akiさんは、自分の世界の中に入られるという事はないでしょうか？
もしそうだとすれば、外の世界ではなく、自分の内側の世界を作って、そこに入らなければならないほど辛い状況が子供の頃にあったことになります。
大元の原因がわかれば、その部分をひもといていくことで自分の状況を理解し、現状をよくできる事もあります。無意識の中に押さえ込まれていて、思い当たらないかも知れませんが、その可能性があることをお伝えしておきます。

さて、悪口を言われるのは、とても辛いことですよね。
悪口は、実は言っている人の問題です。本当は、akiさんの問題ではないんですね。
悪口は、自分がakiさんと同じような面があると感じていたり（悪いかどうかは別として、そこを悪いと自己攻撃をしている）、自分自身に禁じていたり、あるいは誰かを落とすことで自分が勝っていると感じたかったりするときに言います。
akiさんは、これに巻き込まれている状態です。いわば、人のネガティブな感情に巻き込まれて、どこか自分に悪い部分がある、と思ってしまっているのです。
でも、akiさんは、本当に悪口を言われるような人なのでしょうか？
ご相談の文面から、akiさんはとても優しい人であり、色々気遣いができる人だという事を感じました。
人は自分の出来ていないと思うところ、悪いと思うところに着目しがちです。そこに注目して虫眼鏡で拡大し、自分の良い部分を横に押しやって、悪い自分を大きく感じます。
akiさんが、そんな風にしていることに気がついてください。そして、正当な自己評価をしてみてください。具体的には、次のような事を試してみてください。
先ず、akiさんの良いところ、自分で感じる良いところを紙に２０個ほど書き出してみてください。
例えば「優しい」とか「人を傷つけない」とか「話を聞くのが上手」とか、「頑張り屋」とか、「人に合わせてあげられる」などなど、どんな事でも思いつくままに書いていただいて結構です。もし、akiさんが気軽に話ができる人がいれば、その人に「私の良いところってどこ？」と尋ねてみてもいいかも知れませんね。
そして、その紙に書いた「私の良いところ」をもう一度ゆっくりと眺め、声に出してゆっくりと読んでみてください。
そこにはどんなakiさんが描かれているでしょうか？
そして、もし、そんな「私」のコピーのような人がakiさんのそばにいたとしたら、akiさんはその人をどう感じますか？
そうすると、人がakiさんの事をどう見ているかがある程度客観的に見えてくると思います。
これがakiさんの「正当な評価」に近い形になります。
これをakiさんが受けとってください。

次に、ご相談で少し気になるところがあったのですが、「学校でうまくいかないときには、家庭も最悪な状態でした」という事ですが、この関係お互いに影響し合っているのですが、果たしてどちらが先に起こっているのでしょうか？
もし、家庭が最悪な状態になる前の悪い状態がひどくなりかけているときに、学校がうまくいかなくなるのであれば、akiさんの家で感じる感情が、学校で悪口を言う人たちの感情を刺激している可能性があります。もちろん、そうだとしてもakiさんに責任はありません。ご家庭の状況が詳しく書かれていませんでしたのでわかりませんが、この点も何かお気づきがあればと思います。

いずれにせよ、とても辛い状況だと思います。
詳しくお話しをお伺いできる、電話カウンセリングをお受けになられたらいかがでしょうか？きっとより具体的に、わかりやすいお返事をさせて頂けると思います。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。