悩みの手放し方

相談者名
さわ
対人関係で同じようなトラブルを繰り返しています。
40歳の女性です。夫と二人暮らしです。

私は一人っ子で、母は私が2歳の時に再婚しています。
義理の父は浮気者で、母は苦労していました。
母は、父の悪口をよく私に言いました。
離婚する離婚すると言いながら、離婚できずにいました。
結局離婚したのは、3年前です。

私は、上司をばかにしてしまうところがあります。
上司と仲良く接している同僚も、だんだん軽蔑するようになっていきます。
そして、職場での口数が減っていき、黙り込むようになります。

今まで、上司に嫌われて、追われるように退職したこともあります。
今の職場でも、みんなが良い係長だと褒める上司を、そんなに良いと思え
ないですし、尊敬できません。
相談事例集を読ませていただいて、親子関係が現在の人間関係に影響する
ことを知りました。

よく、「手放す」という表現が出てきます。
そろそろこの繰り返しから卒業したいです。何とか克服したいです。
手放したいと、心の底から思います。
手放すとはどういうことなのか、教えてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

カウンセラー
土肥幸司
さわさん、初めまして!
土肥と申します。よろしくお願いします。

職場での人間関係というのは私たちの生活の中でかなり大きなウエイトをしめています。
その中で上司とのすれ違いや職場でのストレスがあれば毎日が疲れるでしょうし職場で活き活きと働くということにも影響が出てくると思います。

> 相談事例集を読ませていただいて、親子関係が現在の人間関係に影響する
> ことを知りました。

さわさんの書いてくれているとおり、私達が大人になってからの人間関係というのは
小さい頃の自身の親子関係、兄弟や姉妹との関係から影響していることが多いのです。

さわさんがこの世に生まれて...
一番最初に接する男性というのは「お父さん」ですよね。
一番最初に接する女性というのは「お母さん」ですよね。
一番最初に深く関わる年下の人は「弟」や「妹」であることが多いと思います。

すると一番最初に深く関わる男性が「お父さん」なのですから
お父さんを通して「男性とはこういうもの」と見ていくようになります。

お母さんをとおして世の中の女性というものを判断したりしやすくなります。
弟さんや妹さんとの関係性が部活の後輩や会社の部下との関係で反映されたりもします。

こんなことはありませんか?
小さい頃に一番最初に食べた果物が腐っていたとしたら
その食べ物が嫌いになってしまう。

私の母親は小さい頃に食べたリンゴでおなかを壊してしまったのだそうです。
それからは、どんなにおいしそうなリンゴを見ても
リンゴに対して苦手意識があり
またおなかを壊したくない...という思いから、なかなか食べようとしなかったと言っていました。

だから、お母さんがやさしい人なら女性に対してやさしいイメージを持てたりします。
弟や妹がいつも力になってくれたら会社の後輩も私に力をくれる存在と思えてくるのですよね。

そして、さわさんに取って「上司」というのがキーポイントなのかもしれませんね。

それは、さわさんはもうお分かりだと思いますが、ズバリ「父親との関係」です。
関係性もありますし「父親への思い」でしょうか。

「関係性」と「思い」の違いはこんな感じで捉えていただければいいと思います。
例えば父親が忙しくて構ってくれなくても、子どもの思いはこんな風に分かれたりもします。

(1)「お父さんはいつも忙しくて家にあまりいない。私のことが嫌いなんだ」
一方では...
(2)「お父さんはいつも忙しくて家にあまりいない。でも私達家族のために一生懸命働いてくれているんだ」

父親が家にいない。その状況は同じですが
思いが(1)のように思うか(2)のように思うのかでは、父親に対してのイメージが全然異なってきます。

(1)は「冷たい父」になりますが
(2)なら「やさしくて頑張り屋な私達、家族思いの父」という存在になっていくと思います。

そして上司との関係は父親との関係に大きく影響されます。
もしも、さわさんが父親に対して浮気者で母親にいつも苦労をかけていた存在だと思い
どこかで軽蔑していたとしたら

> 私は、上司をばかにしてしまうところがあります。
> 上司と仲良く接している同僚も、だんだん軽蔑するようになっていきます。

上記のように思うこともあるでしょう。

父親はいつも母親を悲しませていた、寂しい思いをさせていた女の敵、私の敵だと思っていたら
上司に対して敵意をむき出しにしてしまうこともあるかもしれません。

でもそれでは会社での人間関係はうまくいきませんよね。
会社では上司と言うのは私達のお父さんのような存在、お兄さんのような存在なのですから...
お父さんを嫌っていたら、どうしても上司と照らし合わせてしまうと思うのです。
(なぜ、上司との関係が父親との関係性と結びつくかというと、やはりまだ日本の企業では管理者には男性が多いこともあり男性社会的な考えが浸透しているということも影響していると思います)

そして、さわさんはやさしい方なのでしょうね。
お母さんの悲しみ、寂しさ、そして夫(さわさんの義理の父)への恨みを引き受けてあげたのかもしれませんね。
いつもお母さんの味方だったのかもしれません。

その思いをカウンセリングなどで伝えてみてもらえませんか?

恨みつらみもあるかもしれません。
でも子どもの頃、どこかで、さわさん自身も寂しくて心細かったのかもしれません。
お父さんに守ってもらいたかったのかもしれません。
やさしく抱いてほしかったし笑顔で遊んでほしかったのかもしれません。

寂しい思いをたくさんしてきたのではないでしょうか?
そしてその思いを分かってくれなかった父親を恨んではいませんか?

そんな思いを伝えてみてください。

心の奥底に閉まってしまった気持ちがあったとしたら
それをカウンセリングなどを使って頂き、吐き出してあげてくださいね。

上司に対する抵抗感や嫌悪感の裏には
「もっと私のことを分かってほしい」という気持ちが眠っているのかもしれません。

そういうものを一緒に探していけたらいいな...と思っています。

> よく、「手放す」という表現が出てきます。
> そろそろこの繰り返しから卒業したいです。何とか克服したいです。
> 手放したいと、心の底から思います。
> 手放すとはどういうことなのか、教えてください。

「手放す」を一言でいうなら
さわさんの場合は「お父さんへの固定観念」を崩すことかもしれません。

今の図式では浮気をして母親に苦労をかけた父親は嫌い
⇒それが投影されて上司のこともどこかで軽蔑して見てしまっています。

でも浮気をして尊敬できない父親はどうして浮気をしたのでしょうか?
お父さんもどこか満たされていなかったのかもしれませんね。
どこかで寂しさを感じていたのかもしれません。

そんな風にお父さんへの思いを少しずつ壊していくことが「手放し」なのかもしれませんし
お母さんの「無念さ」も手放していけたら良いですね。

お母さんの辛い思い、無念さを手放し、お母さんがあまり感じることができなかった
夫婦の幸せを、さわさんがご主人と感じることで男性に対する思いが変わってきて
人間関係も好転していくと思います。

それも「手放し」ですよね。

ひとりでするのは大変かもしれません。
そんな時はご主人や私達カウンセラーを頼ってくださいね。

さわさんの何かお力になれたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

土肥幸司(どひこうじ)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。 ※2020/3/1より休会中