誰かを頼りにしなくても生きていけますよね

相談者名
匿名
婚約破棄をしました。原因は私が彼のご家族の中に居場所を見つけられなかったからです
私は小さい頃から母親が憎く今は絶縁状態です
理由は山ほどありますが最大の理由はは、自分をよく見せるためにその道具となる私が傷つく事は一切気にせず行動していたからです

父は冗談を言うことも許されないような振る舞いを見せるので、私から接触はしませんでした
中学生位の頃には家庭内別居状態でしたので、何か悩みがあったりしても全て自分で解決するようにしてきました
完全に距離を置くと食えなくなってしまうので、目だった反発はしないようにしていただけです
高校に入ってバイトを始めてからは、バイトの残り物をもらってきて部屋でそれを食べて、風呂に入り、学校へ行き・・・の暮らしでした
最終的に親は離婚しました

なんとなく冷たい家庭なんだなという事は気付いていましたが、みんなそんなもんだろうと思っていました
誰かがそばにいる環境が無かったので、信用はするけど信頼はしないという事を学んだ家庭です

彼と付き合ってきた間に自分の性格が異常なのかな?と感じるようになりました
私は誕生日を祝ってもらったり、自分が行きたい所に行ったり、食べたいものを食べに行ったり・・・と自分の希望に相手を付き合わせるのが大嫌いです
それで相手が嫌な顔をするのではないかという恐怖が非常に強いです
誰かと遊ぶときは必ず、相手の行きたい所、食べたいもの、全てを汲んでそれだけを実行します
相手が嬉しそうな態度をしてくれたり、笑ってくれれば自分も満足できます。それが私には普通です

私がそのように感じたり行動したりする原因が、そもそも生まれ育った家庭環境にあるのかもしれないと感じてます
ACの気があるのかなと。

彼の家庭は父がいて、母がいて、仲のいい妹がいて、毎年のように家族で旅行に行き・・・うちと真逆です
もちろんうちでも家族旅行もありましたが、全く思い出せません
そんなごくありふれた家庭の人たちの中にいざ入ると、どのように振舞えばいいのかが分かりません
おはよう、いただきます そんな事を言うタイミングすら分からずに涙が出ます

きっと彼に限らず、他の誰とも上手く生活できないんだろうなと感じています
やっぱりこれからも私は1人で過ごすほうが幸せですよね

カウンセラー
高井さゆ
匿名さん、初めまして。
この度、頂いたご相談に回答させて頂きます、高井さゆと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。

今回、お名前を匿名さんと頂きましたが、この回答の中では“向日葵さん”と呼ばせて頂いても宜しいでしょうか。
失礼に当たりましたら申し訳ありません。ただ、私の中で、向日葵のような笑顔をお持ちの方なんだろうなと感じ、そう呼ばせて頂きたいな、と思いました。改めて、宜しくお願いいたします^^

「やっぱりこれからも私は1人で過ごすほうが幸せですよね」
向日葵さんはそう最後を締めくくって下さいましたが、それに対する私の回答は、『いいえ』です。
いえ、向日葵さんにとって、1人で暮らす方が何より幸せなら、それでいいのです。でも。

向日葵さんは、周囲を巻き込んでしあわせに暮らす才能をお持ちです。
しあわせな家族を持つ、つくる、才能をお持ちです。
みんなでいっしょに、しあわせに、楽しく、嬉しいを感じて生きる才能をお持ちです。

なぜなら、それが向日葵さんの心からの願いでもあるから。
今回のご相談を拝見し、私はそう感じました。

私が勝手に感じたことですので、向日葵さんにとっては違和感があったり、否定したい気持ちになられるかもしれません。
でも、上記に書かせて頂いたように感じる人間もいるということを、頭の片隅にでもいいので、置いておいて頂けたら、私はとても嬉しいです。

ずっと、
誰かに頼ることを、
誰かに甘えることを、
誰かに悩みを打ち明けることを、
周囲のことは深く考えずに、自分の思ったように生きることを、
時には反発してみることも、
誰かを信頼することも、

ずっとずっと、我慢されてきたのですね。

いえ、今は“我慢してきた”という感覚すら、お持ちではないかもしれません。
なぜなら、向日葵さんにとって、これらは当たり前のことかもしれないからです。とても、日常的なこと過ぎて、まさか我慢している(これまでずっと我慢してきた)なんて、感じられたことはなかったのではないのでしょうか。

でも真実は、すごく、我慢されてきたのだと思います。

そしてそれと同時に、
頼ること、甘えること、悩みを打ち明けること、思ったように生きること、反発すること、信頼すること、
徐々にすべてを諦めていくしか、当時は選択肢がなかったのかもしれません。
望んでも叶わない、その時代が長すぎて、望むことすらしんどくなって、最後、向日葵さんは諦めることを選ばれたのだと私は思います。そして、諦めたからには、それ以後、それらを望むことも禁止されたはずです。

ただ、我慢してきたこと、諦めたこと、それらは我慢したから、諦めたからといってなくなるわけではありません。
こういったとき人は、自分では察知できない心の奥(無意識の中)に閉じ込めることによって、我慢に成功し、諦めに成功します。
つまりは、自分の中にずっと、その思いは残っているのです。

向日葵さんですと、閉じ込めた思いは、
頼ること、甘えること、悩みを打ち明けること、思ったように生きること、反発すること、信頼すること、だったのかもしれません。

そして、その開かずの扉を開けようとしたのが、婚約破棄となった彼や、彼の家族だったのかもしれません。

ただ、それが向日葵さんにとっては、少し急すぎたのかもしれません。
ずっと固く閉めていた心の奥の扉を、彼や彼の家族と接する中でいきなり開けられ、その中にある、これまで我慢してきた、諦めてきた思いを突きつけられそうになってしまったのかもしれません。
ずっと欲しかった家族の形、
頼ることも、甘えることも、きっと悩みを打ち明けることも、思ったことをすることも、反発することも、信頼することも、すべてが許されているかのようなその雰囲気が、向日葵さんにとっては急すぎて、いきなり過ぎて、「無理!」と扉を閉めざるを得なかった(=婚約破棄するしかなかった)のかもしれません。

我慢していた度合いだけ、諦めきっていた度合いだけ、望まないように強く禁止していた度合いだけ、「無理!」と感じる気持ちも強くなります。
今までせっかく我慢し続けてきたのに、諦めて望まないよう禁止していたのに、なんで今更・・という気持ちも出てきたかもしれません。

本当は、彼や彼の家族の中に溶け込むことが、向日葵さんの願いだったのかもしれません。

向日葵さんが彼の家族の中に居場所を見つけるのではなく、
向日葵さんも含めて彼の家族となる、向日葵さんが彼の家族の一員となり、彼の家族が向日葵さんにとっての居場所になることを、向日葵さんは心から願っていたのかもしれません。

もしそうであるならばどうか、“他の誰とも上手く生活できないんだろうな”と、ご自身を諦めてしまわないであげてください。
向日葵さんが望めば、最愛の人たちと、しあわせに生活していけます。

そしてそれには向日葵さんが、『私が本当に心の底から望んでいることは何なのか』、ご自身の本当の気持ちや願いに気づき、それを望むことを自分に許し、それを手に入れたいと心から望み、かつ、手に入れられると自分自身を信頼していくことが大切です。

向日葵さんが心から叶えたい願いを叶えられますように。

向日葵さんが、「相手が嬉しそうな態度をしてくれたり、笑ってくれれば自分も満足」と書いてくださったのと同様に、
“向日葵さんに喜んでもらいたい!笑ってほしい!”と心から願う人がいるということを、どうか忘れないでくださいね。
“向日葵さんの希望を叶えたい!”そう強く願う人がいるということを、どうか心に残しておいてくださいね。

私自身も既に、そう願う一人です。

この度はご相談頂き、本当にありがとうございました。
今回の回答が、向日葵さんのお役に立てましたら幸いです。
向日葵さんの望む幸せが叶いますよう、心から強く祈っています!

この記事を書いたカウンセラー

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