自分にしか興味がないと言われます。

人から「自分にしか興味がない」「自分大好き」
「ナルシスト」そんな風に言われます。
実際は他人に好かれたいと思っていますし、自分嫌いですし、
コンプレックスも人一倍あり、人より劣っていると思っています。
唯一、容姿だけは昔から褒められることが多く、
自分でもそこに依存している部分はあると思っています。
人より会話上手でもこれといった特技があるわけではないので、
そこに依存するしか自分を大嫌いにならない方法がありませんでした。

自分にしか興味がないから、人に興味が持てない人と周りには
思われているのかもしれませんが、自分としては自分が周りに
どう見られているか、どう評価されているかが気になるので、
他人というフィルターを通した自分に興味がある・・・と解釈しています。

もっと意識を外に向けないと、人に興味を持たないといけない。
自分でもそう思うのですが、人と対面して無理矢理褒める点や
興味のあるポイントを探そうとすると、そちらに意識が集中してしまい
たわいない雑談でさえ上手く出来なくなってしまいます。

家庭の中では常に波風立てないように、親の期限を損ねないようにと
自分を押し殺していました、自分は被害者という意識が今もあります。
「人間関係を発展させたければ波風立てることも必要だ」と
以前に言われた経験がありますが、波風立てたからといって他人が
自分を好きになるわけじゃないじゃないかと思うのです。
人に好かれるためにちやほやしたり、褒めちぎったり、メリット与えたり
そんなことをしたからって確実に好かれるわけじゃないんだから
無関心を装っていた方が楽だと思う態度が「他人に興味がない」と
思われるのかなと思います。普通に仲良くなるとかが分かりません。

このままではいけないと思うものの、自分の外側（他人）に対して
献身的になることが出来ません。
自分を守ることで精一杯の自己愛を切り売りすればよいのでしょうか。
他人に好かれるためには自分を削らなければいけない意識があります。

Ｔさんは、人から「自分にしか興味がない」「自分大好き」「ナルシスト」
と言われ、Ｔさんご自身が思っていらっしゃる自分自身と周りの人達が思
っているＴさんとのイメージの差についてお悩みなんですね。

Ｔさんより頂戴いたしましたご相談内容を拝読し、本当はＴさんは周りの
人を大切にしたいというお気持ちがとても伝わってきました。

しかし、Ｔさんが関わろうとチャレンジしようとしても、周りの人の目と
いう物がとても気になって仕方ないという感をずっとＴさんの心の中でずっ
と感じていらっしゃるのかもしれません。

『なんとかしなきゃ！』

そいう思えば思う程、気持ちと行動と思いのベクトルが違う方向へ行ってし
まう、その感がとても悔しくて、そして嫌な気持ちになる原因なのかもしれ
ませんね。

このご相談をお送りいただく際もすごく悩まれたかもしれません。

が、しかしこの感覚からどうにか脱出したいという気持ちを持ってご相談い
ただき、ありがとうございます。

自分自身の持っている“何か”を超える時、ちょっとした勇気という物が必
要になります。

今回のご相談を寄せて頂く事が、Ｔさんにとっての勇気の１つの現れだった
のかもしれませんね。

今回、ご相談を寄せて頂いた事を切っ掛けに、Ｔさんが人とのコミュニケー
ションを楽に、そして楽しくする一つの切っ掛けになればと思っています。

それでは私の感じた事をお伝えいたしますね。

Ｔさんは、本当は色々な方とコミュニケーションをとりながら楽しく過ごし
ていきたいという気持ちがとてもお強い方なのかもしれません。

これは、私たちの誰もが多かれ少なかれ持っている感情感覚の一つでもあり
ます。

しかし、色々な経験を積む事で「悲しくなるから（辛くなるから）もうそん
な風に人にも興味を持たずコミュニケーションも取らない！」と思い、無関
心を装ってしまう事があります。

しかし、元々は色んな人に感心があり、そしてコミュニケーションを楽しむ
事が私たちは大好きなんですね。

だからこそ、「もういらない」と思い込もうとするとき、私たちは葛藤し苦
しくてしんどい想いをしてしまう事があるんです。

何故なら、自分に正直になりたいのになれないから。

そして、欲しいのに欲しいと言えないからなのかもしれません。

Ｔさんに一つ提案です。

もし、Ｔさんがチャレンジしても良いかな、と思われましたら今感じていら
っしゃるその想いを私たちカウンセラーに伝えてください。

何故、そんな風に感じているのか。
何故、そんな風に思ってしまうのか。

その中に、Ｔさんが感じていらっしゃる自分を守ることで精一杯の自己愛を
切り売りせずとも、他人に好かれるヒントが隠れています。

それを、一緒に探してみませんか。

Ｔさんにチャレンジして欲しい事の一つに「もう独りで頑張らない事」があ
ります。

今まで、お独りで頑張ってこら太かもしれません。

よかったら、私たちカウンセラーと一緒にＴさんが楽になるヒントを探して
みませんか。

Ｔさんがご自身の身を削らずとも楽しく周りの人達と過ごす切っ掛けとなれ
ば幸いです。

この度は、ご相談いただきましてありがとうございました。

中村季代乃