主人との関係修復は…

相談者名
初めまして、よろしくお願いします。
私は28歳、主人は31歳、子どもは小2と2歳の娘です。
今年9回目の結婚記念日の1週間前に主人の本気の浮気が発覚しました。
相手は職場のパートさんで、悩み相談から話を聞いてるうちに、好きになったようです。
体の関係はなく、今は終っているようです。

今まで喧嘩をしたことがなく、主人は自分より相手優先的な考えがあり、
喧嘩するなら自分が我慢しようとで、不満を溜めてたと思います。同じ事をくりかえさない為にも言って欲しいと頼み、私に対しては、束縛、重い、上からの物言いがいやだったということです。
治すように努力するということで、その時は終りました。
そうゆう人だと思ってなかったので、その後も携帯チェックやらで責めたり衝突はあり、発覚した頃から仕事が忙しくなり、休みがほとんどない状態で、すれ違い生活が続きました。
3このままじゃいけないと、前に進もう!と話しましたら…
「実は上に子が小さい頃から、私と別れることを考えていた。今まで自分で大丈夫だと思っていたけど、もう無理。私にも感情はない。これ以上悪い父親になりたくないから別れたい」と言われました。
結婚前に作った借金(友人の保証人)が約600万あり、私に対しても負い目があって、自分の意見を強く出せなかった。仕事のことでもう少し家族やからだのことを考えてほしくて色々意見してたのですが、自分なりに一生懸命やってるのに、家でも怒られて気分が休まることがなかった。これ以上私との将来は考えられない、やり直すのは無理と…
私は、「知り合う前に作った借金だし責めるつもりはないし、一緒に返していこうと思っている。生活が苦しくても幸せだった。反省して行動を改めたい。これだけ苦しめていたことに気づかなくてごめんなさい、修復する時間をください」
と言いましたが、「自分も嫌だと言えればよかったけど出来なかった、俺の性格を変えることは出来ない。修復できない」と…

義両親や実母は、子どもがいるのに離婚なんて!かまい過ぎだからほっときなさい、一人にさせたら?と言われました。
ストレスも上手く発散できてないし、仕事も大変で、性格上うつも心配してます。
もし、別れを選択することになっても、なにもしないまま終りたくありません。私が出来ることはないのでしょうか?

カウンセラー
近藤あきとし
海さん はじめまして。
近藤あきとしと申します。
今回はご相談をお寄せくださいましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

とても苦しい状況の中で気持ちが混乱したりまとまらないこともあったと
思いますが、色々と情報を書いてくださってありがとうございます。

ご主人は海さんが書かれている通り、たくさんの我慢と不満を抱えてきたようですね。
そしてそれがもう限界だと、言って離婚を切り出してきたわけですね。

浮気をする心理に関しては、ご相談事例集や心理学講座で何度も取り上げているので
ご存知かもしれませんが「不足原則」というものが原因として挙げられています。
これは簡潔に言うと、本当はパートナーから欲しいのだけどもらえてない状態が
続くとそれを外の他の女性からもらおうとしてしまう心理のことです。

ここで海さんに考えてみてほしいのですが、ご主人はいったい何を欲しいと思って
いたと思われますか?
温かさ?優しさ?尊敬?・・・
浮気相手の悩み相談をしていたとのことから、頼りにしてほしいとか当てにしてほしい
という気持ちもあったかもしれませんよね。

いずれにしても、ご主人に対して何かを見落としていなかったかなと、
逆にやりすぎちゃっていたことがなかったかな、苦しめていたかなと、
ちょっと思い出すつもりで振り返ってみると、意外と見ていなかった部分に
気付くこともありますよ。

それとご主人は我慢と不満に加えて、不安もとても感じているように思われます。

それは夫として父親としての責任感を果たせない恐怖を不安として感じているのかも
しれないということなんです。男性は結婚、出産、家を買うなどの人生のステージでの
大きな出来事があるたびにまず感じるのは両肩にずっしりと責任がのしかかってくる
感覚ですが、それがモチベーションになると同時に安心感が減る不安になるということが
あるのです。責任が果たせないのではないか、という不安が。

そしてその不安感を遠ざけることが出来るのは、自分がパートナーの役に立っていると
いう実感なんですよね。

男性にとっては、彼女や奥さんを幸せにすること、そして当てにされて頼られてそれに
応えること役にたつことが人生を生きる最大の目標といっても過言ではありません。
お金を稼いだり出世したりすることよりもです。

そして自分はパートナーの役に立っている幸せにしているという実感を得られるのは
パートナーからのちょっとした感謝の言葉と笑顔なんですよね。

だから、ご主人が望んでいるのは本当は離婚ではないかもしれないんです。
もしかしたらご主人は、家にいて海さんのそばにいる時に「自分はこの人の役に
立てていない」という気持ちをずっと感じていて、その苦しさをもうこれ以上
感じたくないから浮気をしたかもしれないし、離婚を言い出したのは海さんから
離れれば役に立てていない自分を感じなくて済むから、ということかもしれないんです。

今、海さんは笑顔でいますか?
もしそうでないとしたらそれだけの余裕が心に無いのだと思います。
そしてそれは今だけでなくて、かなり前からなのではありませんか?

だとしたら、その余裕を作るところから始めてみませんか?
ご主人のストレスのことを心配されていますが、それは海さん自身にも言えること
だと思いますよ。海さん自身がストレスを溜めてしまってしんどそうな顔をしていたら
それがご主人にとってのストレスになってしまいますからね。

余裕のない時にはなかなか優しくできないものですよね。
でも誰かに話をじっくりと聴いてもらうこと、受け入れてもらうことで
心の中に溜まっているものを吐き出した分だけ余裕が出来ていきます。
そしてその余裕に海さんの優しさや温かさが生まれてくるんですよ。

それを持ってご主人を見てあげることが出来れば、ご主人への関わり方や態度や
振る舞いが自然と変わってくるんです。そうするとご主人の海さんへの関わり方が
変化してきますからね。

できれば一度詳しくお話を聞かせて頂ければと思います。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。