傷付いた子供達の癒し方

NTさんがおっしゃるように、ホントに親は子供の幸せを願いますよね。
「社会に出てしっかり生きていけるように、キチンと躾けなくては」　と思いますものね。

けれど、娘さんたちは１４歳、１７歳共に思春期・反抗期とも呼ばれる多感な時期です。
この時期は肉体的にも精神的にも大きく変化してゆきます。
そして、人は変化するときに強い”恐れ”を感じます。
本人達は自覚していないですが、”恐れ”を感じているときは一種の緊張状態にあるわけですからイライラしていたり不機嫌であったり、何か違和感のようなものを感じている事もあります。
呼んでも返事をしなかったり何か言っても口答えをしたり、というのはこの時期よくあることです。

> 今回の事以降、長女は帰宅時間が遅くなり、外泊も増え、多くの男性とお付き合いをしている様です。

今回の事以降、ということはそれ以前はとてもきっちりした聞き分けの良い娘さんでいらしたようですね。
ご主人との別居中、娘さんたちは懸命にNTさんを支えようとしてくれていたのではないでしょうか？

私はご相談内容を拝見して　「娘さんたちが反抗する事が出来てよかった」　と思いました。
ご主人が２ヶ月で戻ってこられ、娘さんたちはとても安心されたのだと思います。
例えば遊園地で迷子になった小さな子供は、親とはぐれて不安でしょうがない時はひたすら耐えますが、親が迎えに来たときに安心してやっと泣くことが出来るのですね。
娘さんたちはもう小さな子供ではありません。かといって大人でもありません。
ご主人が帰ってきて安心したとしても、わんわん声を上げて泣くことも冷静に対応するということも出来ないのです。

> 子供達は自分が都合悪くなった時に親の弱い部分を責め、責任転嫁をしていると思いますが、その原因は、父親の浮気、見捨てられた感があるからでしょうか?

ご主人の浮気・別居の件は娘さんたちにとってとてもショックで不安だったと思います。
しかし、キッカケにはなったかもしれませんがそれだけが原因とは思えません。
親のことを言い訳に使うのは、子供がよく使う手ですよね。
大人の私達も、誰かの責任にしてしまいたくなることはあります。
そもそも娘さんたちは反抗する時期でもありますし、ご主人の浮気の件以前からなんらかの我慢や不満があっても不思議ではありません。
今は、これまで押さえ込んできたものが一気に噴出している状態だと思われます。

少し勇気が要りますが、今までよりも少し距離をとって　”見守る”　ことを意識してみてください。
男の子の友達が出来てもおかしくない年頃ですし、お友達とのおしゃべりや背伸びする事も楽しい時期です。
『日常の家庭でのルール』　も今はもう合わなくなってきているようですね。
歯痒い思いをされることもあるかとは思いますが　『なにか困ったりしんどい事があったらいつでも話してね』　とだけ伝えてあげてください。

> 私達夫婦は親として、してはいけない事をしてしまいましたが 子供達の幸せを願ってます。

NTさんは　『してはいけない事をしてしまった』　ととても強くご自身を責めておられるようです。
私はある意味娘さんたちよりもNTさん自身が、ご主人の浮気問題でひどく傷つき疲れておられるのでは？と感じるのですがいかがでしょう。
浮気・別居などは、無いに越したことはありませんが、親であっても完璧な人間ではありません。
そこに至るには、ご夫婦共にいろんな思いや事情があったのではないでしょうか。
NTさんの心の状態はどうですか？
怒りや悲しみ、寂しさ悔しさ・・・これらの感情を抑えておられませんか？
「妻だから、母だから」　と感情を殺して日常を取り戻そうとされても、返ってNTさんの心が疲弊し
ご主人や娘さん達とのコミュニケーションもスムーズに取れにくくなってしまいます。

NTさんが子供たちの幸せを願っているのと同じように、娘さんたちもNTさんとご主人の幸せを願っています。
まずはNTさんの心を楽にすることを優先してください。
NTさんが楽に幸せになってゆかれると娘さんたちも、過剰に反抗する事もなくなってきます。

娘さんの事やご主人の事、NTさんのお気持ちを吐き出すところから始められてみてください。
よかったらカウンセリングも利用なさってくださいね。

ご相談ありがとうございました。