離婚をしたいが、その後が不安で

相談者名
りょう
以前より、ご相談したいと思っておりましたが、現況をどのように説明したらいいのか
頭がまとまらずにいました。
上手くお伝えできるかわかりませんが、よろしくお願いいたします。

現在結婚5年、子供が3人います。
主人は留学でアメリカに移住し、永住の予定です。
私は結婚を機に、アメリカへ来ました。
主人とは同級生で、十年以上の遠距離恋愛の末、結婚しました。

あまりに長い遠距離恋愛だった為なのか、いつしか愛情がただの情に変わってしまって
いたように思います。それに気付きつつも、妊娠してしまったこともあり、悩んだあげく
結婚へ踏み切りました。

一緒に生活するようになり、2人の性格、価値観、考え方など、何から何までもが
違うことに気付きました。全く違う人間といっても過言ではありません。
(人はみんな違うのは当たり前なのですが、違う種類の人間というのでしょうか)
それまでは、恋愛と言ってもほとんど一緒にいる事はなかったので、見えてない部分が
ありすぎたのだと思います。

そして、彼は完全なる仕事依存症、テレビ依存症です。
朝から夜中までへとへとになるまで働き、家族に向ける体力も気力も残っていません。
「老後を豊かに暮らすために今がんばっているんだ!」と彼は言いますが、単なる
言い訳だと思います。ずっと、仕事に生きる人なのだと思います。
休みの日は、ひたすら自分を休める事を求め、寝ているか、1日中テレビを見ています。
私は子供にはあまりテレビを見せたくないこともあり、気を付けて欲しいというのですが
言った時には消しますが、しばらくするとまたいつも通りです。テレビをつけてないと
とてもつまらなそうです。どうしていいかわからないといった様子です。
子供と遊んで欲しいとおもうのですが、まず自分のやりたい事(テレビを見る)が優先
されてしまいます。
私は、最近ではテレビがつくだけでイライラしてしまう程になってしましました。
子供にさえ「またパパテレビ見てるよ!」「ごはんの時は消すんだよ!」と言われて
います。
でも、一向に変わりません。(5年間言い続けています)

アメリカに住むには、もちろんビザがいるのですが私はそれが取れず、長い間不法滞在を
余儀なくされていました。 彼は合法的な滞在です。
ストレスの溜まる毎日で、私の不安な気持ちを彼に訴えましたが、
「(不法滞在を)やってる人結構いるんだよ」
「もし、強制送還されたら俺だって困るんだよ。日本に行かなきゃ行けなくなるし」
と全然私の気持ちを理解してくれようとしてくれませんでした。
逆に、逆切れされたりして・・・
「ごめんね。不安だよね」などの言葉が一言あるだけで、だいぶ気持ち的に救われたと
思いますが、一度もそういう言葉はかけてもらえませんでした。

やっときちんとしたビザがおりたとき、私は彼が今までの不自由な状況に対して謝って
くれるかなと、少し期待しました。それまでも1度も謝ってくれた事はなかったので。
(もし、逆の立場だったら私はとても申し訳ない気持ちになると思うのです。謝って
欲しいと思うのは傲慢なのでしょうか?)
でも、一言目は「あ~これで子供達をおじいちゃんに会わせられるよ~」でした。
私はとてもショックで、もう、何も言えませんでした。
後から、謝って欲しかった事を伝えると「え!?謝って欲しかったの?」と驚かれ、でも
そのまま何も言いませんでした。

普段、ほとんどいないのでコミュニケーション不足もあるので、ちゃんと向き合って
話をしようと「時間を作って欲しい」というと「わかってるけど、作れないよ」と
言われてしまいます。
休みの日、子供が寝た後に話をしようかな、と思ってもテレビテレビテレビ・・・・
彼は、全くコミュニケーションの必要性を感じていないようです。
こんな生活なので、私のストレスは溜まる一方で、時々爆発してしまいます。
そういう時は話をするものの、彼はその場しのぎの事しか言わず、うまく言いくるめら
れて終わってしまい、結局何も変わっていない、というのが現状です。
話の出来ない人なのです。
結婚する前までは、私は、人とよく話し、よく笑い、毎日楽しく過ごしていました。
でも、結婚してから本来の自分らしさがどんどん失われていっているように思えます。
「うまく自分が出せない」ずっと結婚してから感じている事です。対人すべてにです。
「無口になったね」と、遊びに来てくれた友達、両親に言われました。

ここに私の幸せはない!と思います。離婚したいと考えています。
ただ、3人子供はいますし、現在仕事もしていませんので、その先の生活の事を考えると
現実問題としてやっていけるかどうか不安になります。
でも、今のままこの生活を続けるのは苦しいです。
最近では、ストレスから時々吐き気がしてしまうようになってしまいました。
少し前は、ジンマシンが出てました。

この先どう進んでいったらよいのでしょう。

長々と読んで頂き有難うございました。
よろしくお願いいたします。

カウンセラー
中村ともみ
 りょうさん、こんにちは。

遠距離恋愛の末の海外での結婚生活。
ここにはあまり伺えませんが、わくわくしたこともあれば不安もその分たくさんあったことでしょうね。

そんな中で子育てをしながらの毎日の生活には、孤独な思いも随分されたのではないかとお察しいたします。幼子を抱えて、よくがんばってきましたね。

さて、お話を読ませていただいたところ、こんなイメージが出てきました。それは「あなた」「ご主人」「仕事・テレビ」という三角関係です。あたかも仕事やテレビにご主人を取られたような感じなんです。

元々ご結婚前から遠距離恋愛をされていたということなので、りょうさん自身も感じておられるようにある種の距離がいつもあるように思います。現在ご一緒に生活されているわけですが、彼の関心は「仕事」もしくは「テレビ」。貴方としては心の距離が以前より「遠距離」だと感じているわけです。

遠距離恋愛や三角関係になるような形でパートナーとの距離をおいてしまうというパターンをお持ちの方は少なくありません。頭ではもっと親密になりたいと考えているのに実際にとっている行動はそうではなかったりします。これは物理的に遠距離でなくても、「貴方と私の間には暗くて深~い河があるのよね」というような感覚でパートナーとの「心の距離」が遠い、ということになります。

色々原因は考えられますが、ご主はテレビに向かっているとき「自分の世界」の住人ですね。そして貴方はまるで異邦人。そういった感じですね。決して超えられない国境があるような感じかもしれません。

さて、パートナーシップとは不思議なもので、自分の感情はパートナーも同じように感じているといいます。貴方がご主人の「テレビの国」の異邦人だとしたら、ご主人もどこかで貴方の住む世界からは「異邦人」だと感じている部分があるかもしれません。たとえば、貴方とお子様との「国」に、とても入りづらい感覚があるのかもしれません。もちろん、仕事に時間を割いていたから家族との時間が少ない、ということもあるでしょうし、貴方から見れば「努力が足りないわ」と感じることも少なくないかも知れませんね。

ちょっと視点を変えてみましょうか。

りょうさんご自身がご主人との距離をあけたいと感じている部分があると考えてみたらどうでしょうか、どんなことが思い浮かびますか?

よく聞くのは、自分の心の中の「秘密の小部屋」のような部分を知られたくなかったり見せられないと思っていたり、あるいは相手なしで生きてゆけなくなるのでは、といった恐れを感じるといったことです。真実は、そうではないんですけどね。心から分かり合えてただ楽なだけだったりするんです。

とはいえ、りょうさんは離婚も視野にあるのですからほんとうに深刻な側面をお持ちですね。私自身も離婚経験がありますので、その観点から一つだけお伝えさせていただくとすれば、こうです。

結果はどうであれ、真剣に相手に向き合うこと。

今でももちろん真剣なのですが、「もう会うこともないだろう」という状態まで考えたときに、色んなやり残しの感覚が出て来ないように、ということです。もちろん後から考えてみたらもっともっといい方法や楽な方法があることもあるのですが、その時のベストを尽くす、ということです。そうしたときに、結果が離婚であってもやり直すことへの選択であっても、必ず次のステージに向かう時にあなたのキャパシティは広がります。厳しい面もあるかもしれませんが、やってみる価値はあると思いますよ。

りょうさんが、奮闘しておられる姿を遠くから思います。私たちはいつも貴方の応援団です。必要なときには私たちを思い出してくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

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