離婚した妻と復縁したい

相談者名
mahalo88
学生のときから10年交際した彼女と、結婚しわずか半年で離婚しました。
その後数ヶ月が経過しましたが、復縁したい気持ちが変わりません。

結婚準備や新生活の中で、妻が私を(大げさですが)ないがしろに扱う。気遣いが足りないことがあり我慢をしていました。

ある日ケンカの中で、私の我慢が限界に達し、爆発するように大声で怒鳴りました。

そんな私の姿に、妻が私を信用できなくなってしまった。私への感情がなくなった。それが離婚原因ではないかと思います。

その後の話し合いの場で、頑として「離婚したい」という妻の態度に、私はさらに怒鳴り、責めました。謝罪をしました。泣いて縋りました。終いには自傷行為をしました。

話し合いの中で「離婚しかない。それが私の幸せ」という妻。
そして元には戻れないと気づきました。
やり直すのではなく、もう一度好きになってもらうしかない。
そう思い、自分の気持ちを押し殺して、離婚に承諾しました。

それから数週間後の離婚届を提出する際、再びやり直したい意思を伝えましたが、応えてはもらえませんでした。

妻は「交際している時、そして結婚してからも幸せだった。だけどケンカの時の私の言動が、目つきが忘れられない」そう言っていました。

離婚届を提出後に、私が(お互いが)冷静になるように、距離をおいたのですが、自分の気持ちを押し殺すことに無理がありました。怒りや、寂しさや、悲しみの気持ちでいっぱいで、数週間後のある日に、酔った勢いで電話をしてしまい、お互いが怒鳴りあうケンカをしました。

今は不用意に連絡をとらないようにし、もっと冷静になれるようしています。

そうすると不思議なことに、本当の自分のパートナーは別の人なのかもしれない。と思うときもあります。
しかし。ある日、妻から送られてきた私の荷物の中の「健康には気をつけて」というたった一行の手紙に動揺している自分もいます。

妻を「生涯のパートナーとしたい」と思ったのも事実。
そして、なかなかそう思える人に出会えないのも事実。
やはり、復縁したい。そう願っている自分がいます。

最近、自由であることが、こんなにも淋しいことなのかと気づきました。

復縁の可能性はあるのでしょうか??

カウンセラー
大門昌代
mahalo88さんはじめまして。大門と申します。よろしくお願いします。
離婚した奥さんと復縁したい思いを、断ち切れないでおられる様子ですね。とてもしんどいと思います。
復縁の可能性についてですが、必ず復縁できるとも、絶対に復縁できないとも、どちらとも言えないのが正直なところです。
ただ、ハッキリと言えるのは、このまま寂しい思いをかかえて、耐え切れなくなったときに、離婚した奥様に連絡するということを続けておられては、復縁の可能性は悲しいですが、ゼロに近づくということです。
ここでmahalo88さんが変わっていくことが、必要ですね。

mahalo88さんは、大声で怒鳴ってしまった。
奥様を責めた。
自傷行為をして、自分が傷ついていることを、奥様に伝えようとした。
謝罪もしたし、泣いて縋りもした。
このことで、自分を責めておられるのではないですか?
「もっとやさしくすればよかった」「もっと気持ちを伝えあえればよかった」「もっと穏やかに話せばよかった」などたくさんの後悔があるのではないかと思うのです。

「ああすればよかった」という思いがあると、そうできなかった自分を責め、それをしてあげれなかった相手に執着してしまうのです。
でも残念ながら、いくら後悔しても、過去を変えることはできません。
変えることができるのは、「今」だけなのです。

執着があるということは、離婚した奥様に対して「~してほしい」という欲求と、その欲求を叶えてほしいという期待があります。
例えば、mahalo88さんが感じられた「寂しい」「つらい」「苦しい」「わかって欲しい」「許して欲しい」「愛してほしい」というのも欲求になり、その欲求を叶えてほしいと離婚した奥様に期待していることになります。
この欲求があるので、酔った勢いで電話して、奥様がそっけない態度だったときは、「期待を裏切られた」と感じ、荷物にそっと「健康には気をつけて」という手紙が入っていると、さらに期待が膨らみ、とても苦しくなってしまうのです。

さて、mahalo88さんは「欲求を叶えてほしい」と言われると、どんな気分がしますか?
たいていの方は、相手の願いは叶えてあげたいと思っていますが、相手に要求されると、「重い」と感じてしまうと思うのです。
離婚した奥様に「重い」と感じさせてしまっては、元もこもありませんよね。
ですから、mahalo88さんが、今取り組むことは、執着を手放すことが重要になるのです。
そして、相手に欲求を叶えてほしいと言うのではなく、相手の願いを叶えてあげられる側になることが、求められているのだと思います。

離婚した奥様への執着を手放して、誰かの願いを叶えてあげられるmahalo88さんになったとしたら、どれぐらい自信が持てるようになるでしょうか?
そして、そんな男性はどれぐらい魅力的だと思いますか?
もしも、そんな強くて頼もしい男になったとしたら、もう一度奥様がmahalo88さんを選ぶかもしれませんし、自信満々になって、新しいパートナーを見つけることができるかもしれません。

しかし、このまま執着を手放さずに、奥様を追いかけ続けたとしたら、mahalo88さんの本来持っている魅力が半減してしまうのです。

執着を手放すには、後悔していることを、今やってあげることが必要です。
とは言っても、離婚されているわけですし、奥様は距離をハッキリと取っておられるわけですから、これは奥様の意思であると受け入れ、優しさや愛情を、遠くから奥様に送ってあげるようにしましょう。
奥様を、広い世界に旅立たせてあげましょう。
そして、奥様が幸せになれるように、祈ってあげましょう。

執着を手放すのは、簡単ではありません。
ものすごく寂しい思いに襲われたり、何もなくなるならこのまま執着しているという思いが出てきたり、様々な思いが出てきます。
一人で執着を手放すのが難しいと感じられたら、ぜひカウンセリングをご利用下さいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。