不安感で関係を悪くしてしまう。

相談者名
花絵
はじめまして。よろしくお願いします。
自由業で、自分の理想とする仕事についています。

恋人未満の男性のことなのですが、初めは彼が積極的ではじまりました。
明るくて、前向きで面白い人です。
自分に余裕があったときはいいのですが、この人が好きになったころから、
不安感が生まれました。
クリスマス、彼がうちに来たいといったのですが、相手がひどい風邪をひいたので、これませんでした。お正月、実家から早く帰ってきて、くるといったのですが、その後、のどが痛いので切るといわれ、具体的な話がありませんでした。翌日、連絡はつきませんでした。
わたしは、はっきりしないのが不安で、その翌日。「今回は病気でしょうがないけれど、あなたのした約束なのだから、まもってくれないなら、
友達としても、単なる知り合いとしても、お付き合いはお断りです。」
とメールでおくってしましました。
2日後、「ごめんなさい。本当は早く会いたいといいたかったの」とメールしました。
元旦、彼から年賀状がパソコンから来たので、「実家に帰ってないの?」
と聞いたら、「実家で休んでいる」というメールがきました。
「戻ってたらおしえてね。」
とメールしたのですが、返事がなく、今に至ります。

彼はわたしのことを、明るくて、情緒が安定していて、いつも態度がかわらないと
ほめてくれます。普段はそうだと思います。
しかし不安になると、子供のころ、一人で夜、子供部屋で寝ていたころの心細さや、恋愛での失敗を思い出してしまい、いわなくてもいいことを言って失敗してしまいます。
それで怒ったりしてくれれば、「こういうことがあって」、
ともっと親しくもなれると思うのですが。この彼の場合、疎遠になってしまいます。
親密感もあり、信頼しあっていると感じるのに、こうしたことが何回かあり、関係が進みません。
彼のほうも、親しくなりそうになると、距離をとるということがありました。子供のころから自立しすぎていて、誰とも仲良くなるけれど。本当に親しくなるのが、こわいというか、慎重というか。そういう傾向がみられます。

今後どうしたら、こうした失敗をしなくてすむでしょうか。
また、この人とこれからよい関係を進めていけるでしょうか。

カウンセラー
吉原直人
花絵さん、はじめまして吉原と申します。
よろしくお願いします。

まず、自分が理想としたりやりたいことを、
仕事として出来る事は、すばらしいことだと思います。
それはかけがえのない幸せのひとつですよね。
これからもその幸せも大切にしてください。

さて、恋人未満の男性ですが、
まずは恋人未満という状態が、いつも不安や不満を感じさせますよね。
それに、クリスマスやお正月といえば、恋愛にとっては大切な日です。
そんな日に会う約束をしていて、理由はあれ、会えなかったとしたら、
本当にがっくりくるし、寂しくなったり悲しくなったりしてしまいます。
相手に不満や怒りを感じても、当然だと思います。

ただ怒りをそのまま相手にぶつけてしまうと、喧嘩になったり、
また彼のように、少し引きこもってしまったりしてしまいます。
花絵さんが2回目に送られた、「本当の気持ち」を伝えることは、
彼との距離を作ってしまわない良い方法だと思います。

だけど、これが少し難しいと感じていらっしゃるのですよね。
そして、花絵さんが言う「失敗」を繰り返してしまうのでしょう。
僕達が不満や怒りを感じたりするときには、
必ずその怒りの下に別のものを感じています。寂しさや不安などです。

その自分の寂しいと気持ちを素直に感じれるときは、
怒りではなく、その気持ちを彼に伝える事が出来るのですが、
寂しさがあまりにも大きかったり、不安でどうしょうもなかったりすると、
どうしても、それを伝えることが出来ず怒りをぶつけてしまいます。

では、どうしてこの寂しさや不安が強くなったりするのでしょう?
花絵さんはもう気付かれていますが、
僕達が過去に経験した痛みがあるからです。

過去にすごく辛い失恋を経験したり、過去にすごく寂しい思いをしたり、
誰かに拒絶されたような感情が残っていたりすると、
ある状況・・・恋愛だったり、好きな人に近づく時だったり、
その時感じる不安と、過去に感じていた不安が入り混じってしまいます。
不安や寂しいといった感情が手につかないぐらい強くなってしまいます。

現在花絵さんと彼にある、どうしようもない距離感は、
お互いが感じている不安が強くなって、恐れに近いものになっています。
彼自身にも、花絵さんと同じ様な心もようがあるようですね。

近づきたいけど、何かが怖すぎて近づけない。
こんな心境の時、相手への欲求が強くなったりもしてしまいます。

「失敗」を繰り返さないために、またもっと彼に近づくためには、
この心の中にある不安や寂しさを、少なくしてあげれば良いわけです。
カウンセリングで取り組んでいく方法としては、
花絵さんが今までに経験してきた「心の痛み」を癒していきます。

子供のころから自立しすぎていた とすれば、
花絵さんの中に、甘えたいと言う気持ちや、親密感を感じたいと言う気持ちを、
何か拒絶されたという感覚はないですか?
これが「痛み」です。

過去に感じたこうした痛みを手放したり癒すことが出来れば、
今、彼や人に感じる不安や怖れを少なくすることが出来ます。

恋愛の度に感じる言い知れぬ不安や、人に拒絶されたらどうしようという恐れが、
今の半分ぐらいになったとしたらどうですか?
もっと素直に彼に近づけたり、求めたりできると思いませんか?

そうすれば、もっと彼に近づくことも出来るでしょう。
もっと彼の心の中を理解できる様にもなるでしょう。
他にも、今までこの不安や怖れで近づけなかった人に、近づけるでしょう。
また、この感覚で手にしたくても出来なかったものを手に出来るかも知れません。

お力になれると思います。
ぜひ、一緒に取り組んで見ましょう。
ご相談ありがとうございました。
吉 原 直 人

この記事を書いたカウンセラー

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