人間の言動

相談者名
ナミ
こんばんは。

最近、いろいろ考えるのですが、人間は本当に心から思ったことは
行動しますよね?
例えば「心配だ」とか「連絡する」とか「今度ご飯行こう」とか、口では適当なこと言いますが、本当はそう思ってないから実際に行動が伴わないんですよね?

私は、ビジネスの場とかではある程度、社交辞令は言いますが、基本的に社交辞令は好きではありません。
だから、ご飯行きたくない人にはいくらビジネスの場でも自分から言いません。言っても自分が誘わないのが分かっているし、相手に期待させておいて失礼だからと思うからです。

あとは「大丈夫?」とか「何かあればいつでも連絡してね」とか言いますが、いざ自分が困って連絡を取ると、素っ気ない感じだったり面倒そうな感じに思えます。

人間は本当に心から思ったことなら、行動してますよね?
口だけって、結局他人だし偽善者で言ってるだけですよね?

他人なんて信用できないと、最近つくづく感じます。

カウンセラー
松尾たか
ナミさん、ご相談ありがとうございます。
今回ナミさんのご相談を担当させていただく松尾たかです。
どうぞよろしくお願いいたします。他人なんて信用できない、という気持ちを最近よく感じられるのですね。
もし、人の言葉と行動が一致しないことをたくさん目にしてきたとしたら、そんな気持ちになるのも無理はありませんよね。
本当は人を信じたいのに信じられずにナミさんは苦しんでいらっしゃるように思います。

>最近、いろいろ考えるのですが、人間は本当に心から思ったことは行動しますよね?

行動をしない=そう思っていない、と思われるのですね。 そして、そんな相手に憤りを感じたり、がっかりしたり、そんな気持ちをお持ちのようです。

ナミさんは、白か黒か、○か×か、どちらかにひとつを選ぶというハッキリした方なのでしょう。
ナミさんから見ると、人はいい加減で誠意がないように見えるのかもしれませんね。

>私は、ビジネスの場とかではある程度、社交辞令は言いますが、基本的に社交辞令は好きではありません。
>だから、ご飯行きたくない人にはいくらビジネスの場でも自分から言いません。言っても自分が誘わないのが分かっているし、相手に期待させておいて失礼だからと思うからです。

ナミさんは、社交辞令、口先だけではなく、本心で人と付き合いたい、誠意をもって付き合いたいと思っていらっしゃいます。言葉を大切にし、言ったことには責任を持ち、言葉と行動を一致させるようにしておられるのでしょう。

ご自身は本当に思って口にしたことは行動に移す方ですから、そうでない人を見たとき、「どうしてしないの?」と怒りや寂しさを感じるのでしょう。

それは、もしかすると相手の言葉に期待してがっかりさせられるような思いや、自分の気持ちを踏みにじられるような出来事があり、自分は大切にされていないように感じてしまっているのかもしれませんね。

>あとは「大丈夫?」とか「何かあればいつでも連絡してね」とか言いますが、いざ自分が困って連絡を取ると、素っ気ない感じだったり面倒そうな感じに思えます。

ナミさんは、誰かに頼るのは、本当にひとりではどうしようもなくなった時なのだと思います。言い換えれば、そうなるまでは人に頼らない方なのでしょう。
ようやく人を頼った時に相手の態度を見て、素っ気無い、面倒そうと感じてしまうと、より辛くなりますよね。 相手の言葉を信じて頼ったのに、やっぱり本当には思っていなかったんだと感じてしまうのですから。

だけど、本当にそうなのでしょうか。 ナミさん自身が相手に対して「こんなこと相談して、迷惑だよね」、「こんな私でごめんね」と実は思っていたりしないでしょうか。 自分でそう感じている(=迷惑、面倒)と、その気持ちが相手に映し出されるので、相手もそう思っている(=迷惑、面倒)ように感じてしまいます。 (これを心理学で投影といいます)
その結果、やっぱり人って口先だけだったんだと思い、傷つくのでしょう。誰も私を助けてくれない、わかってくれない、と深い悲しみを感じ、もう人を信用したくない、という気持ちになってしまいます。

ナミさんのように白黒をはっきりさせたいタイプの方だと、相手の言葉と行動が一致しないと、相手に対して×(バツ)をつけてしまうことが多くなります。それがまた自分を苦しめることになるわけです。

相手を信じたいのに、ちょっとでも自分の思ったような反応でなければ、「あ、この人も信用できない人」として相手にレッテルを貼ります。 自分が傷つかないようにするための手段なのですが、そうするとどんどん信用できない人が増えていってしまいまうと同時に、「私はわかってもらえない」「私のことは誰も気にしてくれない」「私はひとりぼっち」という気持ちが強化されていきます。
そうすると、敏感すぎるくらい相手の言動や行動で人を判断してしまい、人との関係を切って
しまうことになります。

人は心から思ったことは行動するのは確かなのですが、場合によっては思っていてもなかなか行動出来ないこともあると思いませんか。
食事に行こう、と言っていても、忙しすぎることや体調がよくないこともあるかもしれませんし、相談をされても精神的・時間的余裕がないときもあるかもしれません。

だけど、もし自分のことを迷惑な存在と自分が思っていたなら、相手はその時に出来る・出来ないの返事をしただけだとしても相手の言葉や対応を自分に対しての否定的なものとして受け取ってしまいます。 相手の事情を考えるより、自分が傷つかないように反応してしまうんですね。

ナミさんは、本来素直で、無邪気で人とは誠意をもってつきあいたいと思われる方ですから、誰かのことを嫌だ思うこともしたくないはずです。人と心を通わせ、繋がりを感じたいと人一倍思っていらっしゃると私は感じます。

ナミさんが人との関係の中で、今まで感じてきた悲しみや怒りなどを、もしよかったら初回無料もございますので、カウンセリングでその気持ちを吐き出してみませんか。受けとめられ、わかってもらえる体験をするだけでも心が少し楽になると思います。 もちろん、ご自分でその気持ちを受け止め、抱きしめてあげてることをするのも同じです。
そして、それをした上で、相手の事情をみてそれを認めてあげることや自分が傷つかない勇気を持つことにトライしていただけると嬉しいです。

ナミさんが人と温かい繋がりを作り、楽しく心地よい毎日を過ごせることを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。

松尾たか

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。