女性が怖い

相談者名
紫乃
現在大学生の男です。

中学生の頃に女子からいじめられた経験があり、それ以来年齢関係なく女性が怖いです。
小学生位の女の子でも怖いですし、おばあちゃんくらいの年齢の人でも怖いです。
特に同年代の人に対して恐怖心があり、
学校で女子をなんとなく見てみても、違う生き物に見えてしまうというか、とにかく怖いです。
学校では女子から嫌われているというようなことはなく、むしろよく話しかけてくれたりします。
でも全く話せないので僕のことはよくわからない人と思っていると思います。
帰りの電車で偶然一緒になってもほとんど喋れなくて、本当に申し訳なくなります…。
目も合わせられないし冷や汗が尋常じゃないくらい出てくるので、できるだけ時間が被らないように電車に乗っています。
偶然駅で見つけても気づかないふりをしてしまいます。

年齢関係なくにまともに話せなくてどもってしまうし、汗が止まらなくなります。
特に顔にかいてしまうので、余計に変な奴と思われてしまいますよね…。

この前は駅で楽しそうに笑いあっていた女子高生を見て、吐き気をもよおしてしまいました。

これから社会に出て女生と関わる機会が多くなるし、このままでは彼女もできません。
周りの人は恋愛を経験している中で自分だけ取り残されている感じで寂しいし劣等感があります。

どうすればこの症状を治すことができるでしょうか?
女子に何かされたという経験は中学生以来ありませんし、全員が悪い人ではないことは頭では理解しています。
でも話せないし、怖いです。
授業中も変に思われていたらどうしよう、見られていたらどうしようと思って女子からの視線を意識してしまうので後ろの席に座るのですが、座れないときは本当に苦痛です…。
この時も汗が止まらなくなります。
電車でも同じ症状が出て、女性が多いと汗が止まらなくなります。

中学生からの人生を無駄にしているような気がして友達たちの楽しそうな過去の話を聞くと変な焦りみたいな感情が湧いてきます。

どうすれば良いでしょうか…。

アドバイスいただけると嬉しいです。

カウンセラー
嶽 きよみ
紫乃さん はじめまして。
今回、回答させていただきます 嶽きよみ と申します。
どうぞ よろしくお願いいたします。

「女性が怖い」ということでのご相談ですね。
本当は、ちゃんと話したりできればいいなとお思いなのに、
どんな年代の女性であっても恐怖心を持ってしまうということは、
それはさぞ生き辛い毎日をお過ごしだろうと思いました。

これから社会に出るうえで、いろいろ不安も出てきていらっしゃるんですね。
汗が出てくるなど、身体の症状があるとなおさら、自分自身でも困ってしまって、
悪循環になってしまうことも考えられますし、
何より どこにいてもなかなか落ち着けないのではないかと思いました。

その恐怖心の大きな原因のひとつとしては、
紫乃さんが書いてくださっているように、中学生という思春期の多感な時期に
女子からいじめられた経験、というのも大きく影響しているのかなと思いました。

今はもう大人の男性になっていらっしゃる紫乃さんですが、
その時の気持ちが、無意識のレベルに感覚として刻まれているため、
女性を見た時に、それが自動的に「怖い」という反応として出てきてしまうとも考えられます。

少しでもそこから抜けて、女性とのコミュニケーションが楽になれるよう
お返事を書かせていただきますね。

まずは紫乃さんのメールに何度も書いてくださった
「怖い」という感情について少しお話させてくださいね。

私たちは、理解できるものに関してはあまり恐怖心をいうのを抱きません。
ですが、「わからないもの」に関しては、「怖い」という感情が出て来やすいんですね。

例えば、真っ暗闇が「怖い」と感じるのも、
そこに何があるかわからないからではないでしょうか。
もしも私たちが、真っ暗闇でもそこにあるものがありありと見える目を持っているなら、
きっと暗闇が怖いとは思わないはずです。

ですから、「怖れ」は、私たちが危ない目に合わないように
危険を察知するセンサーのような役目をしているものでもあるんですね。
つまり「怖れ」は、自分を守るために存在しているものだということなんです。

紫乃さんの場合も、「女性が怖い」という中には
「この人種は 何を考えているかわからない」というような感覚が
強く含まれているのではないかと思うんです。

もし私が紫乃さんだったら、ものすごく不安で、
外を歩くのも嫌になってしまうんじゃないかと思います。

紫乃さんにとっては、とても勇気がいることだと思いますが、
少しずつ前に進んでいくために、

まずは、メールでお伝えできる対処法をいくつか考えてみましたので、
もし出来そうなことがありましたら、やってみてくださいね。

***

女性を見て「怖い」と思った時・・・

1,「怖い」と感じてしまったことで、自分を責めないこと。

前述したように、怖れは、紫乃さんの心が、自分を守るためという意図を持っています。

なので、
「あ、怖いと感じているんだな。自分を守ろうとしているんだな。
でも、今の自分は、対処できる大人の男なんだから大丈夫なんだよ。」

のように、子供をなだめるような感じで、
怖れを感じている部分に話しかけてあげてみてください。

感情は、その存在を認めてあげると軽くなるという性質を持っているので
怖いと感じちゃいけない、と思って抑圧すると
よけいにその存在が大きくなってしまうんですね。

2、深呼吸を3回してみてください。

それでもまだ怖さが残っている場合は、深い深呼吸をして、
息を吐き出すときに、「怖い」という感情を一緒に吐き出すようにイメージしてみてください。

3,相手のどこが怖いのか、具体的に調べて、対処法を考える。

私たちは「わからないもの」に対して怖さを感じることが多いので、
具体的に、その人のどこが怖いのかをを考えてみると、
漠然とした怖れから抜け出しやすくなります。

「顔」なのか「表情」なのか「態度」「服装」「メイク」「声」などを考え、

それが見つかったら、

「どんな顔だからこわいのか」「どんな表情だから怖いのか」など、さらに分析してみます。

なんとなく怖い、を具体的にすることで、怖れが軽くなるのではないかと思います。

4,相手の弱さを見てみる。

例えば「蜘蛛」がすごく怖い女の子がいたとします。
蜘蛛を見つけて「きゃーーーーーっ!」となるとします。
でも、たいていの蜘蛛は私たちに危害を与えるものではありませんし、
人間に踏まれたら死んでしまうくらい弱い生き物です。
本当は、蜘蛛の方こそ女の子が怖いはずですなんですよね。

同じように、私たちが「怖い」と思う時は、
その対象が、自分よりも強い存在だと感じているということだと思います。

例えば、紫乃さんが目の前にした女性の多くは、
紫乃さんよりも力が弱いのではないでしょうか。

もし、その中で、攻撃的になっている人がいたとしたら、
実はとても傷ついている人だということがほとんどです。
その弱さを同時に想像してみることで、怖さに目があまり行かなくなるかもしれません。

5,怖いという感情について、人に話してみる

もし周りに信頼できる人、話しやすい人がいらしたら、
紫乃さんが感じていらっしゃる怖い気持ちを話してみることも、
乗り越えるための方法のひとつです。

一人でその感情を抱えていると、それはとても大きなものになっていきますが、
誰かに話すことで、それが少し軽くなることが期待できますし、
その気持ちを共有してもらうことで、向き合いやすくなります。

もし、周りにそういう人が見つからない時は、ぜひ カウンセラーにお話してみてください。

紫乃さんの場合は、理屈や論理である程度理解が出来たあとは、
セラピーを使って、心の深い部分の感じ方を変えていく方法もお勧めですので、
そちらもご検討されるといいかもしれません。

人それぞれやりやすい方法も違いますし、
今回書いてくださった、中学の時の出来事のほかにも、
何か解決のヒントになるものが見つかるかもしれませんので、

もしわからないことや、もう少し詳しく、などがありましたら、
初回無料のお電話ででも、お気軽にお問い合わせくださいね。

ご相談ありがとうございました。

嶽きよみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。