友人A子は虚言癖なのでしょうか?

相談者名
ゆい
私は友人A子の相談相手に良くなるのですが、A子の話に矛盾が多いというか辻褄が合わないというか、ありえない話ばかりなんです。
最初の相談は、A子がサークルの先輩に恋をしたという話でした。
A子は、「先輩私は好きで、先輩と私は両思いだけど、他に先輩のことを好きな女の子がいて…でも先輩は私のことが好きで、良く話しかけてくるから、サークルに居づらい」と言っていました。
先輩がA子を好きだというのは、先輩がA子に直接言ったわけではなく、A子がそう思ったらしいです。
後でその先輩に話を聞いてみたのですが、A子の名前すら知りませんでした。
その後先輩は他の女の子と付き合いました。
A子は「先輩に嫌がらせをされてつらい。
先輩の取り巻きも嫌がらせをする。
」と相談をしてきました。
A子は先生にもその相談をしていて、先生から嫌がらせをしてくる学生に注意をしようとしたのですが、そんな事実はなかったそうです。
それから少し経って、A子は引っ越しをしたのですが、引っ越し先のアパートに先輩が住んでいたんです。
そこからまたA子の話がエスカレートして、「先輩が毎日私に嫌がらせをしてくる。
ドアをガタガタしたり、私の部屋の前でコソコソ話をしたりしている」というんです。
それからもう少したって「先輩の兄弟が私の部屋の下に引っ越してきた。
私にアプローチしてくる。
先輩と、先輩の兄弟で、私を取り合うみたいな会話をしている」というんです。
でもA子の部屋の下にはだれも住んでいません。
先輩の弟もいません。
A子はアパートの管理人さんにも相談をしていました。
管理人さんは一番A子の相談を良く聞いていました。
なので、管理人さんにA子とどんなことを話しているか聞いてみました。
管理人さんは、A子の話があまりに辻褄が合わないから、A子にどういうことなのか聞いても、A子は黙ったまま何も話しません。
管理人さんはA子に「それはA子ちゃんの頭の中の世界で起きていることなの?」と聞くと、A子は少し黙って「そうです」と答えたそうです。
でもA子は頭の中の世界と、現実世界とを判断することはできると言っていたそうです。
A子は、聞こえるはずのない声が聞こえたり、体験していないものしたと思ったりする様で、虚言癖ではないのかもしれません。
でも私のA子に対する不信感は高まる一方です。
A子はどうしたのでしょうか?また私はA子にどう接してあげればよいのでしょうか?
カウンセラー
嶽きよみ
ゆいさん はじめまして。今回担当させていただきます、嶽きよみ と申しま
す。

A子さんが、ゆいさんや周りの方たちに色々なことを相談して下さるのだけど
、なんだか辻褄が合わないことが多い、ということでご心配になられているん
ですね。

なんだかちょっとおかしいな、という気持ちがありながら、ゆいさんは い
つもA子さんのお話を聞いてあげてらっしゃるんですね。ゆいさんはとても友
人思いの方なんだなぁと思います。

そんな優しいゆいさんの 心の負担が少しでも軽くなればと思いながら、お返
事を書かせていただきますね。
よろしくお願いいたします。

A子さんのおっしゃっていることを見てみると、

> A子は、「先輩私は好きで、先輩と私は両思いだけど、他に先輩のことを好きな女の子がいて…でも先輩は私のことが好きで、良く話しかけてくるから、サークルに居づらい」と言っていました。

> A子は「先輩に嫌がらせをされてつらい。
> 先輩の取り巻きも嫌がらせをする。 」

> 「先輩が毎日私に嫌がらせをしてくる。
> ドアをガタガタしたり、私の部屋の前でコソコソ話をしたりしている」

など、ご自分が誰かに「何かをされて困っている」というタイプの相談が多い
ようですね。

そして たいていこのような相談をされた人(ゆいさんや先生や管理人さん
等)は、A子さんのことを心配し、親身になって色々アドバイスをしたりお
話を聞いたりされるのではないでしょうか?

心理学的な見方では、わたし達の言動には 何か目的がある、という考え方
をするんですね。

つまり そこから考えてみると、A子さんは 「周りの人から心配されたい」
、という無意識の目的がある、と言えるかもしれません。
「心配される」ということは、「注目される」ということにも置き換えられま
す。

では何故 A子さんは、そんなことをする必要があるのでしょうか?

それはもしかしたら、A子さんが、心の中に大きな淋しさや孤独感を感じてい
らっしゃるからなのかもしれません。

何か問題が起こったときの 周りの人が心配してくれる感覚が欲しい。
つまり、A子さんは、嘘をつくのが目的ではなくて、心に何か満たされないも
のがおありで、それを埋めるために つい 事実ではないことを言ってしまっ
たり、大げさに言ってしまう、ということも考えられます。

ただ、今はまだ、そうして親身になってくださる方が身の回りにいらっしゃる
ようですが、そういうことが続いて みんなに不信感が積もっていくと A子さ
んはどんどん孤立してしまいかねませんよね。
お友達としては、それも きっとご心配なのだと思います。

ゆいさんご自身としても、もしも彼女の言うことが事実でなかったとしたら、
それにいつも振り回されていると、どんどん気持ちが疲れてしまいます。

まずは、彼女の言葉よりも、その後ろ側にある A子さん自身の淋しさや孤独
感を見てあげるようにしたり、その部分をサポートしてあげられるといいので
はないかと思います。

いずれにしても、ゆいさんが、一人でA子さんを助けようとしないことが 大
切です。
時には、距離を置くということが 助けになる場合もあります。
周りの人たちや、カウンセラーにも 頼ってみてくださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。