友達との間にカベがある感じがする

相談者名
つーさん
 僕は現在20歳の大学生で、中3以来、友達との間にカベがある感じがします。たとえば小・中学校一緒の人たちでさえ楽しく話せず、対応がぎこちなく、ふざけたりすることができません。(中3以前は友達と話すのが大好きでした。)あと会う前におもしろいことが言えるか不安になったり、ノリについていけない、おもしろいことを言おうとムリしてしまう、真正面で話すとすごいストレスがたまるようになりました。
中3以前は友達と話すのが大好きで、とても楽しかったです。しかし中3あたりから親友との不仲、兄との不仲、父親が経営していた会社の倒産、両親の頻繁なケンカなどつらいことが重なりました。それが原因かはわかりませんが、ある日、自分がからっぽになった感覚になり、なにも感じなくなり、感情もなくなりました。友達の話にも笑えないし、何を話せばいいかもわからなくなったので、嫌われないように常に愛想笑いしたり、ムリして笑わせようとしていました。とてもつらかったです。
現在は当時に比べるとだいぶ笑えるようになったし、感情もある程度戻った感じがします。でもやっぱり友達とのカベがある感じがして楽しく話すことができません。どうすればいいでしょうか?正直治るかすごく不安です。乱雑な文章ですいません。回答お願いします。
カウンセラー
小倉健太郎
つーさん、はじめまして。

担当をさせて頂きます、小倉健太郎と申します。
よろしくお願い致します。

人は受け入れられないほどの辛い出来事があると、そんな気持ちを周囲の誰とも理解し合うことが出来ず、孤独の中に突き落とされてしまうものではないかと思うのですね。

文章に書いてくださった、親友との不仲、兄との不仲、父親が経営していた会社の倒産、両親の頻繁なケンカが重なってしまうなんて、中学3年生のつーさんにとっては、重すぎる出来事だったと思います。

そして、その時のつーさんのお友達は、みんな中学生だった訳ですから、周囲の友人に気持ちを理解してもらおうと思っても、酷な事だったでしょう。そして、どうしていいのかもわからなかったんですよね。

「誰に話しても理解してもらえない。どうしたらいいのかもわからない。」

きっと、そんな人生の迷子にでもなってしまった気分になってしまったのではないでしょうか?

つーさんは、そんな状態から、なんとか表面的にだけでも周囲に合わせながら、もう5、6年も、そんな孤独の中を一人で生き抜いてこられたのですね。

そんなに長い間そのような状態が続くと、おっしゃるとおり治るかどうか不安になってしまいますよね。

そして、もしかしたら、この5、6年の間にも、いろいろなことを試してみられているかもしれません。

けれども、心と言うのは、それを乗り越えるために適切な時期と言うものがありますので、つーさんにとって、このショック状態を抜け出すのには、5、6年の時間が必要だったのかもしれません。

まずは、そんなつーさんに、「本当によく頑張りましたね。」と言ってあげたいです。辛い中、よくここまでたどり着きましたね。

そして、今回この無料相談に相談を持ちかけていただけた事に関して、自分の出来る精一杯のサポートをさせて頂きたいなと思いました。

それでは、どうぞよろしくお願い致します。

まずは、最初に考えていただきたい事があるのですが、つーさんは、完全ではないにしろ、少し感情が戻ったと書いてくださいましたよね。

それは、どうしてですか?

私は、過去の辛かった出来事に対して、いくつか許せることが出来てきたから、その分だけ、つーさんの感情が戻ってきたのだと思うのですが、いかがでしょうか?

つまり、つーさんの心が、それだけ成長したと言う事です。

では、ちょっと話がそれてしまうように思えるかもしれませんが、つーさんが、5歳や6歳の頃、どんな事で腹を立てていたか、思い出してみて頂けないでしょうか?

私が5歳、6歳の頃と言うのは、母が、飼っていた金魚を間違えてトイレに流してしまったり、近所の猫に追いかけられたりした時に、「もう許せない!」なんて腹を立てていたのを覚えています。

そのときは、「もう絶対に許せない!」と思えたことでも、時間がたって自分が成長すると、「なんであんな事で腹を立てていたのかなー?」と笑っちゃったりするんですよね。

つーさんの、今はまだ辛過ぎる思い出も、つーさんの心がもっと成長できれば、その分だけ気持ちが楽になり、お友達との壁も無くなり、前のように生き生きと過ごせるようになると思うのです。

なので、今一度、その辛かった出来事を思い出し、こんな風に思ってみていただけないでしょうか?

「辛かった。本当に辛かった。でも、過去は過去。もう変えられない。あの時あんな出来事が起こったのは、何故だかわからない。でも、もう涙を拭いて前に進もう。いつか、自分がもっと偉大な人物になったときに、あの日の事を懐かしく笑える日が来ること願って。」

そして、もし、つーさんの心に余裕があり、もっと早く成長したいなと思われるのであれば、過去の辛い出来事をあえて思い出し、その時の出来事の中で、親友やお兄様、両親の態度や言葉が原因で傷ついたと思われるものを探してみていただけないでしょうか?

そして、その中で、つーさんが許してもいいかなと思えるものだけ、こんな風に感じて頂けないでしょうか?

「あの時は、ひどいと思ったけど、きっと彼らも決してそのとき幸せだった訳でもなく、そうしなければいけなかった理由があったんだ。」

もし、そんな風に思うことが出来たら、その分だけ、つーさんは少し成長し、前よりちょっとだけ気持ちが軽くなるかと思います。

でも、むかむかと腹が立ってとてもそんな風に思うことは出来ないと思えたり、逆に何も感じないようであれば、無理して許そうと思わずに、「では、どんな自分になれれば、自分は本当に幸せになれるかな?」と、自分の夢や、本当にしたいことを考えてみたりするのも、心を軽くするのに有効な場合もあります。

そんな風に考えていくと、人生に辛い出来事が起こる理由があるとしたら、それは、心を成長させる為かもしれませんね。

これは、あくまでもひとつのご提案であり、つーさんが幸せになれる道は他にもたくさんあると思いますが、何であれ、無理をしないで、ゆっくりゆっくり進んでいって欲しいなと思います。

つーさんの輝ける未来を信じていますね。今回は、ご相談ありがとうございました。
何かしらの参考になりましたら幸いです。

この記事を書いたカウンセラー