自分にじしんがない

相談者名
なおみ
こんにちは。いつもホームページ見てます。今回はメールで相談したいことがあったのでメールしました。
私は、家族以外の人とうまくコミュ二ケーションができません。自分からうまく話しかけれません。なぜか心を開くことができないのです。
人の顔色ばかり気になって仕方がありません。私は、私とかかわると昔から私に対して怒っている感じがしていたのです。そのせいかわかりませんが自分に自信がありません。電話も苦手なのです。友達もいません。たまに食事とかに誘われるのですが、行きたくない気持ちの方が多いのです。それはなぜかというと、他の人とどんな話をしたらいいのかとか、私といて楽しいのかなとかなど思ってしまうんです。

今まで変わりたいと思っていてもなかなかできません。
どうしたらいいのでしょうか。
変な文章ですみません。

カウンセラー
大谷常緑
なおみさん こんにちは。
ご相談を担当させていただく大谷です。
いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。

ご相談を拝見して感じることは、なおみさんは、今、ネガティブな感情のスパイ
ラルの中で苦しんでおられるのだろうなぁという事です。
このネガティブなスパイラルとは、
自信がない→人と近づけない→人と近づけない自分が嫌→自信喪失→人と近づけ
ない・・
という悪循環をしている状態です。
このネガティブなスパイラルのどこかを断ち切れば新しい局面へと飛躍し、ポジ
ティブなスパイラル、すなわち、
自信がある→人と近づく→自分の価値を感じる→自信増加→人と近づく・・・
になれるのです。
なおみさんは、このネガティブスパイラルを断ち切ろうと努力されてきたのだと
思いますが、どうしても怖れに阻まれて今の位置から抜け出せなかったのではな
いか、と思います。

さて、このネガティブスパイラルを断ち切るには、どの部分から断ち切ってもい
いのですが、今のなおみさんにとって一番やりやすいのは、今よりも少し自信を
つけることではないかと思います。

この自信をつける方法ですが、2つの事を先ずはやってみませんか?
1つ目は、自分が自信を無くしてしまった原因である誤解を解くという事です。
私達は小さい頃、自分なりに色々感じ、考えて誤解をしてしまいます。
なおみさんのご相談の文面から、なおみさんは、「私は迷惑な存在」という自己
概念(自分がどんな人間かという捉え方)をお持ちのようですので、そのように
思わせる子供の頃の体験を探してみるのです。
「原体験」と呼ばれる、そのように感じた最初の体験は概ね3歳~7歳の間に体
験していることがとても多いのです。その頃にそのような体験をされた事はない
でしょうか?
おそらくは、家族の中での体験かと思います。
もし、それに思い当たる事があったら、その時は理解できなかった周りの人や状
況について今のなおみさんの立場で理解をしてあげてください。
理解の仕方ですが、「よい、悪い」という判断無しに、ただ、「そうだったんだ」
と感じることがポイントになります。
誰が、どんな振る舞いをしていたのでしょうか?
なおみさんは、その状況をどうしたかったのでしょうか?
小さい頃のなおみさんにその状況を変えられる力があったでしょうか?
なおみさんと同じように、自分は「迷惑な存在」と感じていた人は誰でしょうか?
なおみさんがいてくれる事で心強かったり、安心できたり、ストレスを解消でき
たりしていた人は誰でしょうか?

私達人間は、往々にして自分の心の痛みを感じないために、人を傷つけてしまう
ことがあります。
誰しも、本当は人を傷つけたりしたくはないんですね。
その人がそうなるには、あるいはその人がそのような振る舞いをするには、必ず
訳があるのです。
それを理解してあげられるといいですね。

2つ目は、自分の価値を受け取る実習です。
私達は、自分の価値をとても低く見積もりがちです。
出来ていないことに着目し、「これではダメだ」と自分の価値を低く見積もって
自分に駄目出しをしてしまうのですね。
これは、心の癖のようなもので、癖は直そうと思えば直すことができます。
なおみさんは、食事などに誘われることがあるとの事ですが、誰しも一緒にいて
嫌な人間は誘おうと思わないものです。「食事に誘われる私」の存在も感じてく
ださいね。
さて、具体的な実習方法ですが、今日一日、私がやったこと、出来なかったけど
努力したこと、何でもいいので自分を褒めるネタを探して、毎日の終わりに自分
を褒めてあげることを続けてください。
褒めるネタは何でもいいんです。
例えば「電車の中で人に席を譲った」「部屋の片付けに着手した」「ありがとう
と言った」などなど。
そうすると、自分のできていない部分を見る癖が徐々に緩和されていきます。
そうすると、自分の価値に目を向けることができるようになってきて、自分の評
価を高めることができるようになります。
自分の評価が高まると、ネガティブスパイラルの「自信がない」という部分が徐
々に緩められてきて、少し自信をアップする事ができるのです。

お一人でこれらのプロセスを進めるのは大変かも知れません。
その時には、是非私達カウンセラーの力を使ってみてください。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。