人に気を使う

相談者名
ここ
私はなぜか人にすごく気を使ってしまいます。そのせいか、いつも色んなことがいっぱいいっぱいで生きていくのがしんどいです。仕事や恋愛関係や人間関係など。。。よく、死んだら終わりよという人がいるけれど、何でそんなことを言うのか分かりません。終わりたくて死にたいんじゃない?って思います。
何をやっても楽しくありません。人目を気にして普通に楽しそうに生活しているけれど、人に合わせて気を使うのにすごく疲れます。人にこういうことを相談しても、相談しながらもすごく気を使うし、誰にも理解してもらえない気がします。それに、相談した後で、自分ばかり辛い辛いって悲劇のヒロインみたいに言ってるけど、実は大したことないことで悩んでるだけだよって思われてるんじゃないかってすごく怖い気持ちになるんです。生きていくのに疲れました。
何が原因で悩んでいるのか、さえも分かりません。どうしたら毎日楽しく生き生きと過ごせますか?人に気を使う自分を変えたいです。
カウンセラー
清水三季央
ここさん、はじめまして、清水三季央と申します。
ご相談くださいまして、ありがとうございました。

>私はなぜか人にすごく気を使ってしまいます。そのせいか、いつも色んなことがいっぱいいっぱいで生きていくのがしんどいです。仕事や恋愛関係や人間関係など。。。よく、死んだら終わりよという人がいるけれど、何でそんなことを言うのか分かりません。終わりたくて死にたいんじゃない?って思います。

ここさんがそう思ってしまうくらい、私には知りえないくらいの辛い辛い思いがあったのでしょうね・・・。

>何をやっても楽しくありません。人目を気にして普通に楽しそうに生活しているけれど、人に合わせて気を使うのにすごく疲れます。人にこういうことを相談しても、相談しながらもすごく気を使うし、誰にも理解してもらえない気がします。それに、相談した後で、自分ばかり辛い辛いって悲劇のヒロインみたいに言ってるけど、実は大したことないことで悩んでるだけだよって思われてるんじゃないかってすごく怖い気持ちになるんです。生きていくのに疲れました。

何が原因で悩んでいるのか、さえも分かりません。どうしたら毎日楽しく生き生きと過ごせますか?人に気を使う自分を変えたいです。

ここさんが気を使ってしまう気持ちの背景にどんな気持ちがあるのか目をむけてみると、なんらかの拒絶をされるのを怖がる気持ちがあるのではないかと思います。自分を受け入れてもらえないのではないか、自分は迷惑なのではないかという気持ちです。

一般的に社会での人間関係で、この感覚があるとき、ここさんの心のパターンが影響していると考えられます。さらに、ここさんの心のパターンはここさんが子供時代の家族との人間関係の中で、育まれますから、家族、とくにご両親との関係の中で、ここさんが、自分は迷惑な存在だと感じていたところがあるのではないかと、推測されるんですね。(ここさんのお話を伺ったわけではありませんから、あくまでも推測です)

また、一般的に子供は、家族の中に誰か辛そうな人がいれば、潜在的にその人を助けてあげたいと思うところがあるんですが、子供ですから、助けてあげることはできないことがあります。そうすると、その人と同じ気持ちになることができれば、その人のことが理解できて、助けてあげられるのではないかと、無意識的に考えて、その人と同じような状況に至ってしまうこともあります。

さらには家族にすごく気を使いすぎる人がいて、そんな生き方を、ここさんが嫌ったり、否定して生きてきた場合にも、逆説的ですが、最終的にはその人と同じような気持ちに至ってしまうこともあります。

どこか心当たりがありますか?

いずれにしても、ここさんは客観的に迷惑な存在ではないのですが、ここさんにはそう感じられてしまうというところがポイントです。それは間違った理解に基づいたものなんですね。ですから、本来、ここさんは迷惑な存在ではないから気を使わなくてもよいんだと頭の中だけでも、しっかり正しく理解することが大切だと思います。

では、誤解ということはただの思い込みなのかというと、そうでもないところがまた複雑なんですが、ここさんの周りの人たちがここさんを迷惑がってはいないのですが、ここさんがそう誤解していることから、気を使いすぎてしまい、迷惑がられてしまう場合も少なくはないんです。それも考慮に入れておくと安全だと思います。

そして、本当は迷惑ではないかもしれないけれど、そう感じてしまうとしたら、実際のところはどう思われているのだろう?という気持ちで、周りの人たちと接することにチャレンジしてみてはどうかと思います。気を使うということは相手は自然なふるまいをしている自分を受け入れてくれないのではないかと、判断してしまって、気を使うという対応をしているわけですから、その判断が実際にそうなのか、思い込みなのかを区別できるように、相手とコミュニケーションしてみてください。

はじめはもちろん誰とでも話しにくいでしょうから、まずは、気を使ってしまう中でも、より気を使わなくてよい相手からはじめるとよいでしょう。

コミュニケーションの仕方も、いきなり突拍子もないことを言うと、相手との関係性のバランスが悪くなることもありますから、常識的なところから少しずつ試していってくださいね。

そして、少しでも気を使っていない、ここさんを受け入れてもらうという体験ができれば、ここさんの心の中でいくらかの安心感を感じられることになると思います。その体験を積み重ねていくことで、少しずつ自信がついてくると思います。

今回はここさんが自分で解決にとりくむ方法ということでご提案させていただいていますが、こんな理屈どおりにとりくむことすら、できないくらい辛かったり、理屈どおりできれば苦労しないという場合もあるかと思います。

もし現実的に誰ともコミュニケーションすることが難しいと感じるようでしたら、まずカウンセラーを相手に話すところからはじめてみてください。カウンセリングを受ける場面でもおそらく気を使うでしょうから、カウンセラーとの関わりの中で、自然にふるまっている、ここさんを受け入れてもらうという体験をするだけでもお役に立てると思います。

赤ちゃんを見ると、誰にも気を使うことなく、自然な微笑を見せてくれますよね。ここさんにも、そういうときがあったはずです。気を使ってしまう心のパターンは、生まれた後からできたわけですから、乗り越えていける性質のものなんです。どうか希望をもってくださいね。ここさんが今の苦しみから抜け出していけることを心から願っています。

清水三季央

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛・夫婦などの男女関係、家族の問題、アダルトチャイルド、仕事や対人関係、メンタルヘルスなど幅広いジャンルでカウンセリングとセラピー(イメージ療法とコラージュ療法)を行う。約2万件以上の臨床実績と、高等学校教諭一種免許・産業カウンセラー・国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ。