自分を変えたいです。

相談者名
麻美
私は小学校3年生の時、今住んでいる場所に引っ越してきました。
引っ越してくる前は本来の自分をさらけ出すことに抵抗はなく、今よりもずっと自分らしくいきいきと過ごせていた気がします。
しかし引っ越してきたあとの私は、いじめや成績不振、そして外見に対するコンプレックスが原因で、すっかり自信をなくしてしまいました。
その状態をズルズルと引きずってしまい、現在21になってしまいました。
今の私は以前の明るい自分から遠く遠くかけ離れていて、今後も自分の殻に閉じこもったまま貴重な二十代を終えてしまうのではないかと不安でたまりません。
毎年年末年始になると、来年こそは新しい自分に生まれ変わろう!と決意するのですが、結局何年経っても変わらない自分に対し、焦りと不安と怒りを感じます。
同年代の芸能人や学校の子たちを見るたび、「自分はなんて年不相応なんだろう」とか、「自分は本当に劣っている」というマイナスの感情にさらされて、本当にみじめな気持になります。
今は就職活動の最中で、これまで以上に「私」という存在を強く重視される立場に立たされています。
しかし私は自信のなさから人間関係を避けてきたこともあり、この年になっても自分というものを確立出来ていない気がします。
一言で言うなら、宙に足が付いていない状態です。
人前に出ても自信のなさが表に出てしまい、堂々と振る舞う事が出来ません。
引っ越しを全ての原因にする訳ではありませんが、とにかく自信が持てないのです。
これまでのマイナスの感情を断ち切るにはどうすればいいのでしょうか?性格上行動よりも頭で考えるのが優先されてしまい、自分を変えるための第一歩が踏み出せません。
友達は少なく両親にも話せず、就職活動も迫る中、八方塞がりでどうすればいいのか分りません。
いつも過去を悔んでばかりで今をきちんと生きられない私に、何かアドバイスを下さい。
よろしくお願いします。
カウンセラー
宮本恵
麻美さん、こんにちは。
今回、担当をさせていただきます、宮本恵と申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

子どもの頃の引越しは、大きな変化の一つですね。
麻美さんの本来の姿って、どんな姿だったんでしょうか。
私が想像する麻美さんは、明るくて活発な女の子で笑顔がキラキラしていたのではな
いかなと思い巡らせております。
引っ越した後の体験のどこかで、本来の自分をさらけだすことがいけないことだと感
じたのかもしれませんね。
そのときに、麻美さんにどんなことがあったのでしょうか?
そして、どんな自分を出してはいけないと感じたのでしょうか?
きっと、その時期に麻美さんのたくさんの魅力を封印されたのだと思います。
明るい麻美さんが殻に閉じこもってしまうくらい辛いことや悲しいことがあったので
しょうね。

麻美さんの中に魅力がない訳ではありません。
本来、魅力とは本来の自分に備わっているものです。

麻美さんが宙に足がついていないと感じるのは、本来の麻美さんとの繋がりが絶たれ
ているからこそ感じる感覚なのかもしれません。
本来の麻美さんとの繋がりを取り戻すことがカギになります。

もし、麻美さんに、引っ越し前のように本来の麻美さんをさらけ出しても良いという
許可が出たとしたらどんな感じがしますか?
手放しで喜ぶことが出来るでしょうか?
腹が立つでしょうか?
それとも、悲しくなるでしょうか?
腹が立つのであれば、本来の自分を表現することが出来なかったことに怒っている麻
美さんがいるのだと思いますし、
悲しくなるのであれば、心の中に悲しんでいる麻美さんがいるのだと思います。
そこで感じる麻美さんの感情を認めてあげてくださいね。
その目の前にある麻美さんの感情を認めてあげることが本来の麻美さんとの繋がりを
取り戻すプロセスとなります。

そして、ご自身に優しくすることから始めましょう。
初めは上手くいかなくても大丈夫です。

言葉は時として、ナイフになります。
そして自分を傷つけます。
そんな言葉をかけているご自身に気づいたら、止めてみましょう。
私たちは、こういったことを繰り返し繰り返し行います。
気づいたときに止めるだけでも、随分と気持ちが変わっていきます。
よかったら、お試しくださいね。

麻美さんが、自信を取り戻せますように。
お力になれば、幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。