夫の性癖について悩み、離婚も考えています

相談者名
満月
35歳、女、恋愛期間1年、結婚して一年になります。

私達夫婦は入籍した頃からSEXが数えるほどしかなく悩んでいましたが、子供が欲しいこともあり、ある時夫と話し合いました。
夫は兼ねてから「脚」や「パンスト」に対するフェチがあり、その事について私は「ふーん、そうなんだ」と軽い気持ちでしか捉えていませんでした。
しかしこの話し合いの際、「独りの頃は使用済みのパンストを集めていた(まだ家のどこかに相当数隠してあるそうです)」「パンストを履いている女性を見ると脱がして自分が履きたくなってしまう」「妄想がとまらない」と告白されました(普段はそれらをネタにマスターベーションをしていると思われます)。
その執着は私の想像をはるかに凌いでいたようです。
そしてその対象は妻である私(低身長、短足)では問題外らしく、「長くないとダメなんだ」「身内になってしまうとダメみたい」「(私とは)もうセックスはできない」とハッキリ言われました。

私は相当のショックを受け、なぜそれを結婚前に言ってくれなかったのかと夫を責めましたが、夫としては結婚により性癖を克服できるだろうと思っていたようです(実際は無理だったようですが)。
また色々聞いてみると夫のそれらに対する執着は幼少期から育まれてきたようで、大人になった今、それを私がどうこうできるものとは思えません。
「SEXが気持ちよくない(たまのSEXでも膣内では射精できないことがしばしばありました)」とも言っており、もしするとしたら「自分はただ寝そべり、責められるだけならいい」のだそうです。
もちろん今私達の間でSEXはありませんし、夫は「離婚した方がお互いのためかも知れない」「別の人と一緒になった方が幸せになれるんじゃない?」と言っています。
確かにそうかも知れません。
しかし私としては縁があって結婚し、暖かい家族を築いていきたいという想いもあり、なんとかこの困難を乗り越えていけないだろうかと模索しています。
が、一方で離婚も一つの選択肢ではないかとも考えているところです。

私達二人で話し合っても同じ話の繰り返しで、専門家の意見も聞けたら別の切り口で考えられるかもと思い相談させていただきました。
アドバイスよろしくお願いします。

カウンセラー
根本裕幸
満月さん、こんにちは。根本裕幸と申します。
ご相談有難うございました。
少しでも、お二人の役に立てますよう、知恵を絞りたいと思います。

カウンセリングの中でも、「妻のスタイルが気に入らなくて・・・」とか、
「私は実は○○フェチで、奥さんとは逆のタイプが好きなのです」とか、
そういう相談をご主人、あるいは、奥様から寄せられることもあるんですね。

で、都度、じっくりとその問題を見ていきました。

脚フェチやパンストフェチならば、その理想に見合う人と結婚するはずだよなあ・・・
でも、その対象にはならないタイプの女性と結婚するのはなぜなんだろう?

その結果出てくるのは何かというと、「自分の性癖を愛せない」という気持ちです。
それを社会に投影し、きっとそんな性癖を持ってる自分は嫌われてしまう、と感じる
わけです。だから、心理的に社会からは隠したくなるんですね。

つまりは、脚フェチな自分を嫌悪し、パンストを履いている女性を見て興奮する自分を
嫌っているようなものです。
ただ、この嫌悪は強ければ強いほど麻痺して、意識できないこともありますね。

そして、結婚というのは「表」のシンボルですよね。
でも、フェチというのは、不倫や浮気、風俗などと同様「裏」の世界に含まれます。

そうすると、世間体を気にしたり、人によく思われたい人ほど、いい夫になりたい、
いい社会人でいたいと思うんです。嫌悪感からくる補償行為ですね。
そうして、自分の性癖を隠すべく、逆のタイプの人と結婚したりするようなのです。

だから、彼は↓みたいなことを言ったのではないでしょうか?

> そしてその対象は妻である私(低身長、短足)では問題外らしく「長くないとダメなんだ」
> 「身内になってしまうとダメみたい」「(私とは)もうセックスはできない」とハッキリ
> 言われました。

これは激怒したり、ショックで立ち直れなくなっても仕方がないくらい辛いものですね。

でも、そこに彼の自己嫌悪が隠れているとしたら・・・?
満月さんは、そのご主人を癒して、助けてあげたいと、思えますでしょうか?

性癖の問題というのは、自己嫌悪があり、それゆえに自分を愛せない、また、パートナーに
自分を愛させない罠になります。

こんな俺はどうせダメだ。
お前を傷つけるだけ。
夫として最低だ。

そんな罪悪感が次から次へと湧き上がってきます。その結果、

性癖なんて直せないし、直そうとも思わない。
だから二人でやっていくのはもう無理。
離婚しかない。

といった自己破壊的な選択にも繋がっていくんです。

そんな罪悪感や自己嫌悪いっぱいの彼を、どう愛するか?
それが今の満月さんに求められているチャレンジだと思うんですね。

それは

> 縁があって結婚し、暖かい家族を築いていきたい

という気持ちのなせる業だと思うのです。

そして、この性癖の問題はもう一つの側面も見せてくれています。
ちょっと痛い質問かもしれませんが、満月さんは自分自身、特に、自分自身の
セクシャリティを愛せているでしょうか?

「わたしは背も低いし、脚も短いけれど、かわいくて、いい女でしょう?
それに内面的にもいいところ、いっぱいあるし、何で夫はこんなわたしを
愛せないのかな?セックスだって十分喜べるし、喜ばせてあげるのに」

もし、この気持ちが十分感じられないとしたら、まずは、これを目標にして
みるといいかもしれません。

確かに離婚は一つの選択肢ですが、満月さんもおっしゃるように、せっかくの
縁ですよね?ぜひ、乗り越えて、更に素晴らしいパートナーシップを築いて
欲しいと願っています。

ご相談有難うございました。
参考になりましたら、幸いです。

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