２８才新婚ですが・・

遠距離恋愛の状態から結婚して二人で暮らすというのは、大きな環境の変化で
すよね。

一緒に暮らすことでお二人の物理的な距離が近くなったのですが、物理的な距
離だけではなく、心理的な距離も近づいたようですね。

心理的な距離が近いというのは、親密感やつながりがあって、それらを感じら
れる状態ですから、悪いことではありません。
しかし、今の距離が、旦那さんにとっても、もこさんにとっても問題になって
しまっているような感じがします。

＊

心理的距離が近い関係の代表が「親子(家族)関係」になります。

この距離だから出てくる問題の一つが性的な事に関する事です。

異性の親(や兄弟)とのセックスというのはタブー中のタブーですし、セックス
や性的なことに関してオープンに話したり相談したりするということも多くは
ないと思います。

このように、親子関係というのは、とっても距離が近くて仲良しでも性的なこ
とが介在しない関係であったりします。

親子や兄弟の関係ではないにもかかわらず、それに似た距離感があると、性的
なことが介在しなくなるということがあります。

旦那さんが、もこさんのことをとても大切に思っていて、性欲がないわけでは
ないけれど、もこさんとセックスをしたいという気持ちが起きなくなってしま
ったというのは、こういった背景があるのかもしれません。

次に、距離がとても近いことででてくる問題が「ニーズ」に関することです。

二人の関係が、知り合ったばかりの頃は、心理的距離が遠いので「遠慮」とい
う形で「ニーズ」を隠します。

ところが、距離が近くなる分だけ「遠慮」がなくなり、隠れていた「ニーズ」
が表に出てきます。

「親や兄弟に対する接し方と同じ接し方を3回友達にしたら、友達は友達をや
めて去って行く」と言われたりします。

親子(兄弟)関係では距離が近い分だけ「ニーズ」が表に出てきて、それを相手
に求めるのですが、親密感やつながりがあるので、それをやっても許されてい
ます。

お二人の心理的距離が、親子(兄弟)のように心理的距離が近くなることで、ニ
ーズが表に出てくるのですが、親子(兄弟)の関係ではないために、満たされな
いままでいることが不満となり、攻撃の材料になってしまうことがあります。

距離が近くなった分だけ「遠慮」が少なくなり、「遠慮」をしていた時代の隠
た「ニーズ」が表に出てきて、それが満たされないことで不満を持った状態な
のかもしれませんね。

例えば、もこさんは、遠距離恋愛時代に、「もっといっぱい会いたいな～」と
か、「もっとセックスを楽しみたいな～」とか、そういった思いをもつことは
ありませんでしたか？
彼の元に行くのに、仕事を辞めたことに関して心残りになっていることはあっ
たりしませんか？

そうした遠慮や我慢や犠牲といったものがある分だけ、相手を攻撃してしまい
たくなります。

このように距離が近いことで出てくる問題については、今の距離を見直してみ
て、適切な距離を取り直すことが役に立つと思います。

どの距離が適切なのか？というのは、もこさんと旦那さんのお二人がベストだ
と感じる距離が適切なのだと思います。

「どちらか一方にとって」ではなくて、「二人共にとって」ベストな距離です
から、お二人でコミュニケーションを取って探していくことになるでしょう。

その際、少なくとももこさん側が、心の中に溜まってしまっている不満を減ら
して余裕がある状態だと、よりスムーズなコミュニケーションが取れるでしょ
う。
(もちろん、旦那さんも同じ状態であると、よりスムーズで早いでしょう。)

＊

「不満を減らして余裕を作る」「今よりももっと彼を理解できる自分になる」
ということに関しては、もこさんひとりでもできることだと思います。
カウンセリングや、私たちカウンセラーというのがその役に立ちそうだなと感
じられたら、一度使ってみてくださいね。

ご相談ありがとうございました。