内縁関係

相談者名
めい
夫とは籍を入れずに一緒に暮らしています。私は一度離婚をしていますので子連れでした。男の子2人でしたが、同じ男同士ということで最初はお互いに気を使いながら生活していました。夫は未婚です。
同居して8年になりますが、長男と夫との折り合いが悪く、ほとんど家に寄り付かなくなってしまいました。帰ってくるのは皆が寝たあとです。

些細な揉め事はありましたが、仲良く暮らして行きたいという思いから私は夫に対してあまり逆らわず、どうすれば機嫌よく居られるかということばかりを考えていたように思います。
夫は細かく、電気の付けっぱなしなどをチェックします。黙って消してくれるならともかく、いちいちケチをつけるのです。
その細かさにも耐えかねていた矢先、私の母が病に倒れました。
今は入院していますが、外泊などをさせてあげたいと思います。
でも、夫がいる家では嫌なのです。母も気兼ねをして遠慮しています。
昔、子供達のことが信じられないので入籍はしないといわれたことをいまさらのように思い出し、子供とも仲が悪いうえ籍を入れていないのなら別れて、母の看護もしたいと思います。
でも、いまさら別れるのは薄情な気もするのです。夫の今後を気にしてしまう自分もいて、どうしたらよいか決めかねています。

カウンセラー
深澤三津子
はじめまして、めいさん。
カウンセラーの深澤三津子です。

お母様の病気、ご心配ですね。
家族や親族が病気になると、看病側も心労が募り、
心身ともに、疲労困ばいしてしまいがちです。
看病される側は、看護する者がいます。

でも、看病する側は、入院中・入院後と生活に変化を余儀なくされ、
ストレスが増えるばかりなのです。
そこで、看病する側のストレスを解消したり、
軽減する対策も必要となります。

どうか、お母様が入院中に、
ご容態が落ち着かれているようであれば、
また、病院に任せられるようであれば、
病院側にも協力を求めて、自分の休養を取り、
お母様が、家族や自分にとって一番ベストな状態で、
外泊や退院が出来る方向に考えてみてください。

そして、この方向に進むためにも、
パートナーとの関係を見直す必要があるみたいですね。

パートナーと同居されて8年。
めいさんは、結婚してからずっと気兼ねと気遣いの連続の毎日。
ご相談の内容から、どうやらその関わりや関係性に犠牲心が
あったかもしれないと読み取れますが、いかがでしょうか?

もしそうだとすれば、こんなお話をした方がいいかもしれませんね。
ご家族に一人でも犠牲心を持ってる人がいる場合、
他の家族も全員が同じ度合いだけ犠牲心を持っているということになります。
ただ、表に現す態度や関わりなどは全く違うかもしれません。

お世話される側がいれば、お世話する側がいる。
習う側がいれば、教える側がいる。
被害者がいれば、加害者がいる。
助けを求める人がいれば、助ける人がいる。
愛を求める側がいれば、愛を与える側がいる。

こうやって、人々が創り出す人間関係は、
成り立っているようです。

めいさんは、もしかすると、たくさん人に与えてあげたい人なのではありませんか?
心の中では、「私だって、やって欲しい!」
って思ってても、
ついつい「いいよいいよ、私は後でいいからさ・・・」
なんて、自分を後回しにしていませんか?

こんなタイプの人は、パートナーシップを持つと、
パートナーがいつの間にか、
一番上の長男のようになってしまいがちです。
そして、女性はお母さん役。
相手の意思や行動の選択にまで、コントロールしてしまったり。

私は、お世話と愛は本質的には、性質の違うものと説明しています。
誰でも、お世話してもらうのは嬉しいですね。
ところが、お世話する事によって、お世話してもらう側は何もせずにすみます。
そうすると、いざ自分がせねばならない時、
どうやってすればいいのかわからず困ってしまうのです。
このため、お世話や相手の欲求をそのまま聞き過ぎてしまうのも、
相手の出来る能力を止めてしまうということもあると思うのです。

人は、あてにされたり、役に立っていると感じることは大好きです。
もちろん、これは素晴らしい事だし、人を喜ばす事でもあると思います。

でも、自分が与えるばかりでいたら、だんだん自分が疲れ果ててしまい、
本当に大切にしないとならないことが見失われるのです。
アー疲れたなー、でも私がここで倒れるわけには行かない!!
と頑張ると、のちにその疲れが蓄積され、
何もしたくなくなったりします。

めいさん、ご長男は、成長され、
自立して行く時期に来ているのかもしれませんね。
お母さんとして、思春期の男の子を見守るのは、とても大変な事ですね。
でも、ご長男なりに自分の心と向き合っていると思います。
信じてあげてくださいね。
何も誰も悪いことなんかしていない、そこから発想する事が大切です。

それから、めいさん。
パートナーの細かさは、今に始まった事ではありませんね。
でも、この事で耐えかねられないという感情は、
最近になって高まってきているようです。
こんなふうな感情が募る時、疲れてたり、
思いを叶えたいと思っているのに上手く進まない時、
一体どうすればいいのかわからない時、
女性はさらに感情的になりやすいようです。
だからこそ、できるだけ感情的に会話する事をしないように注意を向けましょうね。
それは、問題を大きくし、関係性を改善するのを難しくもします。

めいさん、大切なのは、コミュニケーションです。
8年前、言えなかっためいさんの想いはいかがですか?
パートナーに、「子ども達が信じられないので入籍はしない」
と言ったパートナーに対して、どんなふうに思ったり感じたのでしょうか?

感情的にならずに、落ち着きを意識しながら、
パートナーに自分の心のうちを話してみるのも一つです。

その際、今、めいさんがお母さんの外泊や介護をしたいと思っている事も
話されてみてはいかがでしょうか?

そして、パートナーのお気持ちを聞いてみるのです。
何故なら、パートナーの今後は、パートナーのものだからです。
そして、めいさんの今後は、めいさんのものだからです。

めいさん、めいさんは、別れるのは薄情という気持ちを持ち合わせている事を
受け入れた上で、今いるパートナーと、
今後どうして行きたいと思っているのでしょうか?

ここが大切なポイントですよ。
めいさんは、どうしたいのでしょう?

めいさん、この時点で、めいさんがパートナーの今後を気にしてしまうのは、
まだそこに愛が残っているのでは?

あれから8年の歳月が流れました。
家族みんな成長し、歳をとりました。

今という時、8年前とは違った、今の気持ちや状況があるはずです。

あの時、どうしてパートナーがあんな事を言ったのか、
どうして、その言葉にめいさんは今こうして思い出しているのでしょうね?

もしかすると、ずっと言えずにいた、怖がっていた、
パートナーの本当の気持ちに触れること、
自分の本当の気持ちをパートナーに打ちあける事を
恐れてきたのではありませんか?

今いる地点では、感情が一杯で、上手く話せないかもしれません。
でもね、本当は自分がどうなりたいのか、どうしたいのか、
一緒になった頃、夢見ていた事はどんな事だったのか、
そんな事から話し始めると、お二人の真実の関係性が見えてくると思いますよ。

めいさん、ここからが本物のラブストーリーへの分かれ道ですよ。
もう一度、愛を取り戻しましょう!
愛のコミュニケーションを始めましょう!!

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