家族に対して無愛想、無感情になってしまいます

相談者名
ムームー
仲のいい友達や好きな人の前では笑顔になったり優しい言葉をかけたりできるのに、家族の前では無愛想で無感情になってしまいます。

元々明るいというよりは大人しいタイプなのですが家族の前ではそれが酷くて
TVで面白い場面があったとして、自分一人で見てる時は声を出して大笑いできるのに、家族と一緒に見ている時は笑いを必死にこらえるたりする必要もなく、笑わない感じになります。(まったく笑わないわけではないです、会話の中で笑顔になったり、何かもらった時に笑顔になったりはします)
返事も不機嫌になったり、父親にはイライラしてる態度をぶつけてしまったりもします。

小さい頃のことはよく覚えていないのでわからないですが、
身体的な虐待は無かったし、暴言とかもたぶんなかったと思います。
思い当たるようなことといえば、姉にはこき下ろすようなことをよく言われたことと、母親にあまり褒めてもらったり、励ますようなことを言われなかったことです。

苦しいことや辛かったこと、哀しかったことも滅多に話したりできません。
楽しかったことでも、友達には~が楽しかった!って口調だとしたら家族には
~が楽しかった…ってボソっと言うような感じになってしまいます。
映画とか本の感想も友達にはこんなとこが良かったとか言えるのに
家族には言えないというか言う気になれません。
家族以外でも親戚の前とかだと大人しくなってしまいます。

友達とか他人の前では自分が無理しているのか、それとも家族の前で
無意識に感情を抑えようとしているのか、悩みの多い人生だったので
家族にその葛藤やストレスを八つ当たりしているのか、無愛想な自分が素の自分なのか、どの自分が本当なのか解りません。

もう成人しているのですが、会った時には食事を買ってくれたりするし、心配してくれたりもするに、なんでもっと愛想良く明るく対応できないんだろうって思ってしまいます。よいアドバイスをお願いします。

カウンセラー
赤松わこ
ムームーさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

ムームーさんは、「家族の前で無愛想・無感情になってしまう」
とご相談下さったのですが、それが気になるムームーさんの心の中は、
ご相談の最後の部分で、「なんでもっと愛想良く明るく対応できない
んだろう」と、本当にしたいことがちゃんと書かれていますね^^

仲のいい友達や好きな人に笑顔を見せ、優しい言葉をかけるのと同じ
ように、ご家族にもそうしたいと思っているからこそ、「出来ない自分
は何か問題があるんだろうか?」と、悩まれたのだろうと思うんですね。

ムームーさんがなりたい自分になるために、どうしたらいいのか?
一緒に考えてみたいと思います。
まず!感情について、当たり前過ぎて忘れがちなことをみてみましょう。

1、感情の表し方は、人によって全く違います。
もの凄く喜んでいるのに、控えめにしか表現出来ない人もいますし、
逆にホンの少しの楽しい出来事に、大喜び出来る人もいます。
極端な場合、周りからは全く嬉しそうに見えなくても、ご本人はすごく
喜んでいる場合だってある訳です。(分かりにくくて困りますね^^;)
どんな表現の仕方が正しいとか、こう表現すれば正解と言うものではなくて、
個人差も大きいと思いますし、育った環境も当然影響があるでしょう。
覚えておいてもらいたいのは、本当に人それぞれだと言うことです。

2、感情は『その場の雰囲気』に左右される。
厳粛な雰囲気の場所では、自然と誰もが言葉少なく静かになるでしょう。
楽しい人と会ったりワクワクする時間なら、感情もオープンになりますね。
ムームーさんが、仲のいい友達や好きな人といる時と、家族と一緒にいる
時で、なぜか自分の感情表現が全然違うと、気になっておられたように、
同じ人でも、接する相手や場所によって感情の表し方は変わります。
これはその場の雰囲気や周りの人達のテンションに、自分も大きく影響を
受けているからなんですね。中には当たり前過ぎて影響を受けていることに、
全く気づかなくなってしまう場合も出てきます。

ムームーさんは、「元々明るいというよりは大人しいタイプ」と自己分析
されていますね。ムームーさんの努力も大きいと思いますが、明るいお友達や
素敵な彼に恵まれて、感情を素直に表現する喜びに、気づかれたのだろうなと
思います。だから家族にも、「もっと愛想良く明るく対応したい」と思うように
なられたんでしょうね^^

ところが家族と一緒にいると、なぜか?!気持ちとは裏腹に、気づくといつも
無愛想で無感情になってしまう自分がいて、困ってしまわれたんですね。

ムームーさんのご家族は、元々感情表現が控えめだったのだろうと思います。
お父さんお母さんが、ご自分の感情を言葉にするのが苦手な家庭では、子供達
も自分の感情を伝えにくくなってしまうんですね。
気づかない内に家庭内に、『話しにくい雰囲気』が出来てしまっていたのでは
ないかな?と思うんですね。どうでしょうか?

ムームーさんが、「家族の前で無愛想・無感情になってしまう」のは、おうちの
『雰囲気』が、未だに影響しているからではないかな?と感じました。
長く一緒に暮らしてきた家族だからこそ、気づかない内に『その場の雰囲気』に
馴染んでいた自分に戻ってしまうからではないでしょうか?
『場の雰囲気』に影響を受けること、人は感情の表し方はそれぞれ違うこと、
それを理解したうえで、ご家族とそしてご自身をもう1度見直して見て下さい。

確かに感情を素直に表現して、言葉で伝えることが出来たらお互いがとても楽になる
んですよね。でも言葉や感情は少なかったかもしれないけれど、ムームーさんは
しっかりと、『家族の愛情』を受け取っておられると思いますよ。
だからこそ!ムームーさんが気づかれた、感情を素直に伝える喜びを、家族に伝え
たいのではないのかな?と私は感じました^^

今のムームーさんなら、もし『話しにくい雰囲気』を感じたとしても、影響されず
家族の前でも明るく愛想よく対応することは、決して難しいことではないと思い
ますよ。自分の感情に素直に、自然に振舞ってみて下さいね^^
最初は周りもびっくりされるかも知れませんが、ムームーさんが新しい『場の雰囲気』
を作ってみてはいかがです?もっと明るく楽しい雰囲気になればいいですね。

ご家族と更に絆が深められるよう応援しています。
この回答が、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。