被害妄想的な母との付き合い

相談者名
どれみ
はじめまして。
悩んでいるのは母のことなんです。
昔から勘違いが多い人だったのですが、ここ半年前からかなりの「被害妄想」になってきました。

きっかけはいつも父のことです。
今回は隣に二年前に越して来た未亡人との関係でした。
一年前から母は“父がその人と仲良くしすぎている”といつも怒っていました。
そして半年前についに爆発し、父と口論になりました。離婚の寸前までいきました。
もちろん、父はただのご近所付き合いをしているつもりで、私にも「全く関係ない!」と言います。

母は「あの女が父の財産を狙っている」とか「父さんがコソコソと会いに外に出る」とか言い始めました。
近所ですから、見かけたりするのは当たり前です。
それを父が計画的に外に出て会いたがっていると言います。
最初は会話していたる事を怒っていたのに、今ではその未亡人の車が父のそばを通り過ぎるだけでも激怒しています。とにかく、半年間あまりにもひどいのです。
父や私の言葉を全く信じようともしません。私たちが間違っていると豪語します。
そして、異常なくらいにその未亡人を憎んでいます。

父がその未亡人と接触がない日はとても機嫌がよく仲の良い家族になります。
父から聞いたのですが、母の実父は昔浮気をしていて、それが関係しているのでは?と言います。

父と相談し、来年この家を出ようと思っています。
それでダメなら父は離婚すると言っています。

私たちはどう対処したらいいのでしょうか?
また母は心の病気なのでしょうか?

カウンセラー
根本裕幸(退会)
どれみさん、こんばんわ。根本です。
お返事お待たせしました。
ご相談ありがとうございます。

心の病気かどうかは診断することはできないのですが、お母さんの心の中には強い不安や恐れの気持ちがあるみたいですね。
それはお父さんがおっしゃるように、昔のお母さんのお父さんがした浮気にも原因が遠からずあろうかと思います。
ただ、それ以外にも、お母さん自身、いろんな意味で不安や自信の無さを感じているのかもしれませんね。
そして、そんな気持ちを家族に理解して欲しいのかもしれません。

いわゆる「問題児の心理」というんですが、自分に注目して欲しいときに人は得てして悪いことをしてしまいます。
小さな子どもがお母さんにそばにいて欲しいときにどんなことをするのかご存知でしょうか?
おもちゃ箱をひっくり返したり、ジュースをこぼしたりするんですね。
そうするとお母さんがあわてて自分のところに来てくれますよね。
それは怒っていたり、優しかったり色々するわけだけれど、その子にしてみれば「お母さんがそばに来て欲しい」という願望をそれで達成させることができたわけです。
引いていえば、思春期の頃の非行や大人になってからのちょっとした悪さもそれに当たることが多いんです。

だから、お母さんとしては、自分にもっと家族が注目して欲しいんじゃないかな?って僕には感じられました。
だから、隣の未亡人の方への憎しみや嫉妬もあるのかもしれないけれど、それを通じてお母さんが家族にメッセージを贈っているんじゃないかな?と。

また、やはり別の面でもお母さん自身、お父さんへの不満を抱えていらっしゃるのかもしれませんね。
隣の未亡人がきっかけとしても、お父さんへの攻撃ってちょっと異常な感じがしますよね。
傍から見ているとなかなか気付かないし、自分でもほんとにそんな意識はないんだけど、長年一緒にいるとどうしても不満や怒りを溜め込んでしまいます。
それを上手に解消していければいいんだけど、それがうまくできなかったりすると、何かのきっかけで爆発してしまうかのうように暴れだしたりします。
これは特に自分の意見を押さえ勝ちだったり、人の顔色を伺うようなちょっと気の弱いタイプの方によく見られますね。

それから、お父さんのおっしゃるお母さんのお父さんの浮気もやっぱり原因として考えられると思います。
それがいくつぐらいのときで、結果としてどんな風になったのかにもよりますが、お母さんとしては、常に心のどこかで自分の旦那がそうなってしまう不安を抱えていらしたのかもしれません。
それを気にしないようにして潜在意識に押し込めてしまっているのかもしれないけれど、心の中にはずっと残ったまんまになりますから、何かのきっかけで吹き出てしまうことも少なからずあると思うんですね。

そんな意味も含めて、お母さんへはお父さんと一緒になってどれみさんもお母さんの気持ちに気付いてあげて欲しいなって思うんです。
そうして、話をしたり、お母さんを気遣ったりしながら、なだめて安心させてあげる方向が一番ベストなんじゃないかと僕は感じています。
上に紹介したいくつかの例を参考にしていただけたらな、と思います。

もちろん、だからといって、どれみさんやお父さんが余計なストレスを感じてしまうのもまた違いますから、自分に余裕を持って、そして、お母さんを何とか助けたい気持ちで向き合って行って欲しいな、と思います。

いつも幸せでいられる家族を目指しましょうね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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