わめき散らす姉の事で相談です

相談者名
ひろき
はじめまして。姉の精神的な事で、どこに相談していいのかわからなく、いろいろ検索しまして、こちらにたどり着きました。早速相談内容なのですが・・・

姉は35歳(独身)になるのですが、怒って「怒鳴る」のではなく、「わめき散らす」という事があります。
よくあるパターンは2つ。1つは何か私が教えている最中。もう1つは食べ物の事。もちろん、この他もあります。
例えばビデオの録画方法の説明をしていたとします。私は専門家ではないので
説明書を読みながら説明をすると「Gコード予約」と「日にち時間設定予約」が出てきます。そういう2つのパターンがあると、すると「じゃぁ、どっちがいいの?」と
質問してくるので私は「それは、自分でやってみてやりやすいほうをやって」といいます。以前は、本当にやりやすいほうを教えたのですが、必ず後から文句を言ってわめき散らしてきたので、この言い方にしました。
だけど、やはり改善はされず結局「やっぱりやり方がわからない、なんでやりやすい方を教えてくれなかったの」と泣きながらわめき散らしてきます。

あとは、食べ物の事。姉の好きなものを買っていきます。自分の気に入らないものだったら、一、二口食べて口から吐き出すといった仕草をします。たまに、「せっかく買ってきたんだから食べて」っていうと、「嫌いだから仕方ないじゃない!」私が「もったいないよ」と言ったあと、泣きながらわめき散らす状態です。しかし気に入ったものだったら、たまたま私や親が、冷蔵庫にしまっておいたものを勝手に食べてしまうことも、よくあります。この他、しょっぱい甘いと、なにかにつけ文句を言う始末。食べ物の執着心は笑い事では済まされない状態ですね。

あと、姉は家事もやらない、手伝いもしない、客の対応もしない、電話も出ないといった状況。だけど勉強が好きで、仕事はやっているのですが、自分が一番忙しいと思い込んでいますね。友達にも恵まれていて、非常にやわらかい性格になっているようです。
これは、単なるワガママなのか、精神的な事なのか、それとも私や家族がいけないのか・・・それさえもわかりません。自分に少しでも不利益な事があるとダメですね。私は実家が仕事場なんで、どうしても姉と顔をあわせなくてはいけませんし、かなり困った状態です。両親も、どうしていいものかお手上げ状態・・・
私や両親が病院に無理やりつれていったりなんかしたら、とんでもない事になるでしょう。
姉は自分が鬱だと言う事を思っているらしく、数年前には少しだけカウンセリングを受けていたようです。ただ、その突然頭に血が上り、わめき散らすという自覚症状はないようです。
ひょっとしたら、わかりにくい内容になったかも知れませんが、なにかいいアドバイスがありましたら、どうぞよろしくお願いします。

私ももう30になり、姉を見ているせいか女性恐怖症が完全に消え去らなくカウンセリングを受けたいところですが、これはなんとかしようと思います・・・

カウンセラー
根本裕幸(退会)
ひろきさん、こんばんわ。根本です。
ご相談有難うございました。

お姉さんはいつ頃からそんな風になってしまったんでしょうね。
一緒に住んでいらっしゃるご家族としては心の休まる時も少なくなって、精神的に追い詰められてしまいそうですね。

外では友達も多く柔らかい人当たりをされているということで、今のこの状況をお姉さんの友達に伝えたとしても、誰も信じてくれないような状況なのでしょうか?
そうすると、いわゆる「内弁慶、外地蔵」ということわざがマッチする状態なのかもしれませんね。
もちろん、これは僕の想像に過ぎないかもしれませんけどね。

もしお姉さんが内弁慶になってしまうとしたら、それは外で感じた「嫌な感情」を家の中でしか吐き出せないから、と思ってくださってよいかと思います。
会社や趣味や友達との付き合いでストレスを感じたとしますね。
そのときにいわゆる「いい人」は、嫌なことがあっても顔に出さずにニコニコしています。
お客様から理不尽な怒りをぶつけられたとしても、神妙に「申し訳ございませんでした」と頭を下げていたりもします。
そうするとそのとき感じていた嫌なことや怒りは心の中に留まってしまうんですね。

それがある程度まではいいんだけど、誰にでも限界があって、その一線を越えると何らかの方法でその感情を吐き出す必要に迫られます。
そこで人が取る方法は色々あって、例えば会社で切れてしまう、病気になる、彼氏に当り散らす、そして、家族に当たる、といった風に。
実は多くのケースでは、その時に一番安心できる場所で感情を吐き出すみたいですね。
「許されるんじゃないか?」って内心思ってる場所で。

もちろん、これがそのままお姉さんのケースに当てはまるかどうかは、ひろきさんのご判断にお任せしますね。

そして、この見方をするときの一つのポイントとしては、お姉さんの思春期の頃の状態や20代中~後半の頃の様子なども思い返して見るといいでしょう。
反抗期らしい反抗期があったかどうか、社会になれてきた20代後半に人生の壁にぶつかったような出来事は無かったか、といった観点で。

それから、後はお姉さんの感情について少し見ていくことにしましょう。

> よくあるパターンは2つ。1つは何か私が教えている最中。もう1つは食べ物の事。もちろん、この他もあります。

なぜこの2つが典型的なんでしょうね・・・。

教えてもらっているとき、あるいは、教えてもらう、という事に関してお姉さんはどんな気持ちでいらっしゃるんでしょう?
ひろきさんなりに思い描いて見ていただけませんか?

あと食べ物についてですが、心理学的には食べ物というのは愛情に関する問題、と言われています。
家族の愛情とお姉さんの気持ちについてもちょっと思い巡らして見て下さい。
周りから見たら十分愛されているのに、本人は全然そう感じていない場合もあります。
特に10代の頃に、周りと比較されたり、頑張っても褒めてくれなかったりした場合には、その恨み辛みが後々になって出てくるケースも数多くあるものです。

> だけど、やはり改善はされず結局「やっぱりやり方がわからない、なんでやりやすい方を教えてくれなかったの」と泣きながらわめき散らしてきます。

そんなお姉さんを見ているとどんな気持ちになるでしょうか?
悲しいような、惨めなような、怒りを感じたり、というところでしょうか。

もしかしたら、その気持ちこそ、お姉さんが普段抑圧している感情かもしれません。
何かがあって悲しかったけれど、それを抑圧してしまってたとき、別の何らかの場面でそれを解放させようとしますから。

> あとは、食べ物の事。姉の好きなものを買っていきます。自分の気に入らないものだったら、一、二口食べて口から吐き出すといった仕草をします。たまに、「せっかく買ってきたんだから食べて」っていうと、「嫌いだから仕方ないじゃない!」私が「もったいないよ」と言ったあと、泣きながらわめき散らす状態です。しかし気に入ったものだったら、たまたま私や親が、冷蔵庫にしまっておいたものを勝手に食べてしまうことも、よくあります。この他、しょっぱい甘いと、なにかにつけ文句を言う始末。食べ物の執着心は笑い事では済まされない状態ですね。

そうですね。
お母さん含め、家族みんな困っているような状況なのではないでしょうか。

まるで小さな子どもみたいですね。
お姉さん、4,5歳の頃、なんかあったのかな?
愛情が十分に与えられないような状況(それは多く致し方の無い状況だったりもします)におかれたようなことってないでしょうか。

ビデオの録画でのひろきさんへの態度や食べ物のことなど見ても、甘えたい気持ちがすごくあるような感じがしますね。

> あと、姉は家事もやらない、手伝いもしない、客の対応もしない、電話も出ないといった状況。だけど勉強が好きで、仕事はやっているのですが、自分が一番忙しいと思い込んでいますね。友達にも恵まれていて、非常にやわらかい性格になっているようです。
> これは、単なるワガママなのか、精神的な事なのか、それとも私や家族がいけないのか・・・それさえもわかりません。自分に少しでも不利益な事があるとダメですね。私は実家が仕事場なんで、どうしても姉と顔をあわせなくてはいけませんし、かなり困った状態です。両親も、どうしていいものかお手上げ状態・・・

大変ですね、ほんとうに。
ひろきさんも随分とストレスを溜め込んでいらっしゃるのではないでしょうか。

お姉さんが自分で「一番忙しい」と感じているとしたら、それくらい一杯一杯な生活をしているわけですよね。
だから、家でくらい自由に過ごしたい、って思っているのかな。
その「自由」というのが今の状態とすると、どれくらい外で縛られているかも推し量れるかもしれませんね。

そして、同時に自分がこれほど乱れてしまうことをお姉さん自身、どこかで感じていると思うんです。
それでうつ病や忙しいという納得のさせ方をしているようなところでもありますから、心の中には強い罪悪感みたいなものもあるかと思うんです。

> 私ももう30になり、姉を見ているせいか女性恐怖症が完全に消え去らなくカウンセリングを受けたいところですが、これはなんとかしようと思います・・・

そうですね。何とかしていきましょう。
女性恐怖があると結婚もなかなかままなりませんものね。
ほかでも色々とお姉さんに苦しめられてしまったところもあるのではないでしょうか。
もし、自分が色々傷ついてしまっているな・・・と思うところがあれば、その痛みも少しずつ解放していきましょう。
それがひろきさん自身の心を強くする方法にもなります。

また、お姉さんについては、そんな表面からは見て取れない感情の動きを理解して、受け止めてあげる必要があるかと思います。
お姉さんがその行動を通じて訴えてきている気持ちがきっとどこかにあるはず。
それを探していくのが一つの目標となるでしょう。

こうお話してしまうと難しいように感じるかもしれないけれど、どうして姉貴はこんな態度を取るんだろう?というのを色々と家族でお話したり、思い巡らせてみるといいかと思います。
そのメッセージには「愛して欲しい」「助けて欲しい」というものもきっとあるでしょう。
それを家族として、弟としてどう受け止めていくのか、それが大切ではないでしょうか。

しんどい状況の中で、皆さん頑張っていらっしゃると思います。
1日でも早く、お姉さんに笑顔が戻り、家族みんなが平和に暮らせるといいですね。

頑張っていきましょうね。

ありがとうございました。

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