痴呆の祖母に限界

相談者名
さなえ
はじめまして。よろしくお願いします。
私は、うつで治療を受けています。仕事はしておらず、外出といえばときどき近所に買い物にいくくらいです。
母と二人で暮らしているのですが、祖母は、同じ敷地内の別棟に住んでおり、ほとんど同居しているのと同じようなものです。
祖母は、要介護2の認定を受けています。7~8年前から認知症になり、薬を飲んでいます。
祖母は、毎晩、睡眠薬を飲んで寝るのですが、数年前から「飲んでない。眠れない」と電話をして来るようになりました。電話も一方的に切ってしまいます。一時期は、毎晩1~2回かけてきました。
絶えられなくなったわたしは、「いいかげんにして」と泣き叫んでしまいました。頭がおかしくなりそうです。
それ以来、母が「薬、飲みました」と書いた紙をテーブルに貼ってきたり、何度も「飲んだからね、電話しないでね」と念を押してくれたりして、電話の回数はへりました。
しかし、夜の電話以外も、昼間の言動にも耐えられず、祖母の声を聞くだけで最近は「早く死んでくれれば・・・」と考え、そのたびに涙が止まらなくなります。
母もいつもため息をつき愚痴を言っているので「ばーちゃんを施設に入居させて」とお願いしても、「決心がつかない。もう少しひどくなってから」というばかりです。
一体私はどうしたらよいのでしょうか?
カウンセラー
きのかずよ
さなえさん、こちらこそはじめまして。カウンセラーのきのかずよです。
ご相談本当にありがとうございますね。

力を抜いて読んでもらえたらなって思います。

さなえさんに、まず私が言いたい言葉は、
「さなえさんは、本当にすごく優しい人、思いやりのある人」
だからこそ、さなえさん、今ものすごく自分を責めていないですか?
自分の状態が、いっぱいいっぱいだから、本当は、お母さん、お祖母さんに、優しくしてあげたいのに、それができない自分、すごくつらいんですよね。力の無さ、無力感もいっぱい感じているのかもしれません。

> しかし、夜の電話以外も、昼間の言動にも耐えられず、祖母の声を聞くだけで最近は「早く死んでくれれば・・・」と考え、そのたびに涙が止まらなくなります。

涙が止まらない理由。
自分の中にある、ものすごく恐ろしい凶悪な部分に触れた感じ、そしてそれに自分全体が襲われそうな恐怖。
お祖母さんに接して(考えるだけでもかな)いると、自分のその凶悪さが現れてきて、日ごとにそれが大きくなっていく・・・
そんな感じがしているのかもしれません。
でも、本来のさなえさんの優しさが反応して、お祖母さんに対する嫌悪感よりも、それを感じる自分自身に、ものすごく嫌悪しているようです。

ひとつ言いたい事は、そのさなえさんの嫌悪している凶悪さの部分を、押し殺そうとしないであげてほしいのです。

もちろん、いやな部分であるのは分かります。
そんな部分は現れないほうが、さらに凶悪さは無ければ無いで越した事はありません。

でもね、やっぱりどんな人でも、今のさなえさんの状態になると、同じような部分が出てくると思うのです。
さなえさん、自分の気持ちややりたい事を、我慢してきて、ずっと耐えてきたのではないですか?
その部分、ちょっと、受け止めてあげてもらえないですか?

「あ~ずっと我慢してきたなぁ」「耐えてきたなぁ」「しんどかったなぁ」
「こんなに、いっぱいいっぱいになるほど、自分自身を押し込めてきたんやぁ」

凶悪さの部分が見えた時、それはその裏にある、今までの自分の頑張りや痛みを、ちゃんと労わってあげる時なのだと思うのです。
それをしていくと、さなえさんの本来の優しさが生かせます。

自分の嫌悪している部分のを見る事は、やはり一人でおこなうと、自分全体が凶悪さに襲われるようで、つらく苦しいかもしれません。だから一人でしようとしないで下しさいね。どうぞ私たちと一緒に見ていきましょう。

ひとつ提案として、余裕の持てる時間を作ってほしいと思います。
お母さんも、お母さんのほうがかな?余裕が無いのを、さなえさんは肌で感じていますよね。
すこし強制的になるかもしれないですが、施設に入居までじゃなくても、デイケアであったり、短期的な施設の利用をしてほしいと思います。
その間、さなえさんと、お母さんとで、2人で楽しい時間をすごしてほしいのです。
最初は、お母さんは、自分たちだけ楽しむなんて・・・と言うかもしれません。
でも、さなえさんがすすんで楽しんであげて欲しいのです。
お母さんは、望むと言う事をどこかで禁止しているようで、さなえさんもそれに反応して、お母さんの感覚を共有してあげている感じがします。
お母さんがお祖母さんにしてあげたかった事を、さなえさんがお母さんにしてもらえないですか?

さなえさんは、みんなの笑顔を見たいと、心から思っているようです。
だからこそ、まず、さなえさんが笑顔を取り戻してもらえないですか?
そのお手伝いなら、どうぞお任せくださいね(^-^)v

本当にご相談ありがとうございました。

きのかずよ

この記事を書いたカウンセラー

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