小一の娘を好きじゃなくなってしまって

相談者名
まめ
30歳の専業主婦です。結婚して8年で同じ歳の主人と、小学校一年生の娘ともうすぐ3歳の息子がいます。
この娘との関係を 誰かに聞いてもらいたくて投稿しました。子育てに自信が持てないとか そういうのとは違うようです。現に息子には ほんとに手を焼いていますが、それは(もちろんイライラしたり本気で怒りたくなったりもしてますが)この年齢じゃ当たり前だと割り切れています。
可愛いとさえ思います。
でも 娘に対しては違うんです。本気で「嫌いなのかも」と思うこともあるんです。
何度同じ事を言っても出来ない。忘れ物も多い方です。近所のママ達はどこを見てるのか「しっかりしてるよね!」と言います。
私の方が娘のことを きちんと見れてないのかもしれませんね。
私が 彼女の年齢に対して無理のあることを要求しているのかと、自分の子供の頃のことを思い出してみたり、お友達と遊ぶところを よく見ていたり話を聞いてみても やっぱり無理なことは言ってないと思うんです。
私自身も彼女のために叱っているのか 怒っているのか分からない時があります。心から彼女の言動にイライラするんです。

私が先へ先へ 「あーしなさい、こーでしょ!」って言うからいけないのかもしれないと、言わないように耐えてみたりもしてます。
でも、ほんとに何をしていいのか 分からないようです。
「分からないなら聞きなさい!」…また怒ってしまいます。
聞いてきてもそれは 「こうすれば ママは怒らない?」ってカンジなんです。そういう時は自分でほんとに何をしたらいいか分からないからじゃない。

ほんとに良くない。お互いのために良くない。近所のママは私に子育ての事を相談してきます。もっともらしいことを
話してる自分に腹が立ちます。よく言うよ、って思いながら話してる。

学校から帰ってくる時間が苦痛なんです。「またイライラして怒っちゃうことのないように」と自分に言い聞かせても
これで 彼女が学校に忘れ物でもしてきたら そんな呪文は吹っ飛んで、「また あんたは!」…

主人も「構いすぎなんだよ、本人が困れば治すよ。」言います。そのとおりだと思います。
私も母親が仕事でほとんど家にいなかったので 自分で失敗しながら なんでも出来るようになっていました。
今の内に失敗もさせなきゃとも思うんです。でもそれ以前なのかな、私の気持ちが。結局は彼女の することなすこと、すべてが気に入らないのかもしれない…

自分の娘なのに好きになれないのは おかしいですよね。でもそんな親はその子に どう接すればいいんでしょうか?

カウンセラー
山本真規子
はじめまして、山本真規子です。
ご相談下さいまして、ありがとうございます。
子育てというのは、究極の自分の嫌な感情と向き合う場面がたくさん
出てきますよね。母親にとって娘というのは、同性であるがゆえに難しい場面も多々あるようです。
お母さん達の会話で「子供って自分達の嫌なとこばっかり似るのよね~」 なんて話
を耳にすることはありませんか?
かつて自分が抑圧した(嫌って排除した)要素を、子供たちというのはがんがんに
表わしてきます。
まめさんの場合は、娘さんとはまったく対極の性格のようですね。

娘さんはおっとり型のようですね。
ちゃきちゃきしているお母さんと、おっとりしている娘。
これはお母さんは、いらいらしてしまいますよね。

子どもにはいろいろなタイプがいて、活発で行動的にすぐ反応出来る子もいれば、
自分の中でゆっくりあたためてからしか行動出来ない子もいます。
ご近所のママ達に「しっかりしてるね!」という評価があるくらいですから、娘さんは
マイペースで行動している時には、しっかりした様子で振舞われているんでしょうね。

:私が先へ先へ 「あーしなさい、こーでしょ!」って言うからいけないのかもしれないと、
:言わないように耐えてみたりもしてます。
: でも、ほんとに何をしていいのか 分からないようです。
: 「分からないなら聞きなさい!」…また怒ってしまいます。
: 聞いてきてもそれは 「こうすれば ママは怒らない?」ってカンジなんです。そういう時
:は自分でほんとに何をしたらいいか分からないからじゃない。

娘さんの中で、なんだかのプレッシャー(怖れ)を感じた時に、萎縮してしまうようですね。
この怖れは、ママに嫌われてしまうことかもしれないし、自分がまた間違ってしまうという
ことかもしれません。
この怖れがある時は、頭が真っ白になってしまって、ただ”ママが怒ってる”としかインプット
出来ず、
その内容まで理解出来なくなってしまいます。

ここではまるで、いつも怒っているまめさんが加害者で、娘さんが被害者になってしまいますよね。
加害者=悪人 被害者=かわいそう という式があるとすれば、娘さんが学校から帰ってくる
=また私が悪人のようになってしまう。。
私に嫌な感情を感じさすのは=娘・・・という風になってしまうと、
「あんたなんか大嫌い~~!!近寄るな~~~!!」 という風な感情になってしまいます。

まめさんは娘さんそのものが嫌いなのではなくて、こんな感情を感じさす娘さんが嫌なのではないですか?

では、娘さんの持つ、このおっとりした、天然ボケボケの要素。
このままでいたら、娘さんはどうなってしまうとまめさんが感じているのでしょうか。
ここに、なんだかのまめさんの怖れがありますよね。
もしかしたら、まめさんが子供時代に感じていた怖れかもしれません。
かぎっ子だったまめさんは、あまりめんどうをみてもらった感じがしないのかもしれません。
それでもまめさんはがんばってこられたんですよね。
もし、がんばれなかったとしたら、自分はどうなると感じていたんでしょう?
その時代にどんな葛藤があったのでしょうか?

心の底から自分の子供が嫌いな親はいません。
でも、好きになれないと感じる向こう側には、ご自身の痛みが隠れています。
そして痛みの向こう側には、必ず愛があります。

子育ては、自分自身を癒すチャンスでもあります。
でも、1人では越えられないと感じる時は、是非カウンセリングをご利用になって見て下さいね。

それでは、子育て奮戦ママ、応援しています。

山本真規子

この記事を書いたカウンセラー

About Author

夫婦関係、子育て、恋愛、コミュニケーション全般、自身の経験をもとに、自己愛がベースになるカウンセリングで、幅広いジャンルを得意とする。 母性が織り成す豊かな感性とやわらかさに加え、明るく元気なスタイルで、カウンセリングを終えたあとは心がほぐれて晴れやかな気持ちになれると好評である。