子供を好きになれない

相談者名
m.m
4才と7才の男の子の母です。7才の長男との関係で悩んでいます。長男は小さい時は友達とけんかになると叩く・噛むの繰り返しで幼稚園に入る5才くらいまで続き悩んできました。幼稚園に入ると今度はとにかくいい加減で身の回りのことがきちんとできず、1年生になった今でも忘れ物・なくし物が毎日です。いくら注意しても反省している様子もなく彼にとってはどうでもいいことのようです。それにすぐに嘘をつきます。嘘と言うよりも話を作ってしまいます。ありもしないことを現実にあったことのように物語にして話します。私もだまされてしまうくらいよく出来たストーリーです。私の中で一番腹が立つのが弟である次男をいじめることです。次男が生まれて新生児の時からずっといじめ続けている気がします。叩くのはもちろんのこと。自分の思い通りにさせないと気がすみません。自分が我慢することは絶対に嫌なようです。そういう長男の悪いところが私はどうしても好きになれず、又許すことが出来ず悩んでいます。最近は接触したくないので長男と一緒にご飯を食べたりすることすら避けています。このままではいけないと思うのですが、どうしたらいいかわかりません。子供が二人でどちらかが好きでどちらかが嫌いだなんてことはないと思っていました。でも、自分がそう感じるようになって戸惑っています。毎日落ち込みがちで、人と一対一で話すと目を合わせて話すのがしんどく感じ一人で家の中にいるのが一番楽になってしまいました。本来は話が好きで毎日でも誰かと会っていたい方でした。私はうつ病なのではないかと思うこともあります。どうしたらいいのかわかりません。アドバイスをおねがいします。
カウンセラー
高橋大
m.mさん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。

個人的には、とても耳に痛い話です。
というのも、m.mさんのお子さんは幼少期の自分とすごく似ているからです。
喧嘩をするたびに噛み付いていたし、約束事を守れないし、言い訳ばかりだった
し…。
歳をとるごとにそれらはだんだん無くなっていきましたが。

それらのことを思い出すと、今でも母親に対して申し訳なく思います。
「お前が小さな頃はホントに大変だった」と、未だに母親から言われますし…。
m.mさんもかなり大変なことでしょうね。

僕は末っ子で、歳の離れた姉と両親の元で育ちました。すると、他の家族は発想
が大人で、
子供である自分にとってはとても距離を感じていたようでした。母が働きに出て
いたため、
鍵っ子だったというのもそれに拍車をかけました。
僕が子供の頃すごく寂しい思いをしていたということは、カウンセラーになる過
程で自分の
心を見つめなおしたとき、初めて気づきました。つまり、大人になってからです。

何が言いたいのかというと、m.mさんの文章を拝見した時、長男のお子さんはと
ても寂しさを
感じているのではないかな、と思ったんです。

一般的に人は、産まれた子供に母親がおっぱいをあげますし、おしめも取り替え
てあげます
よね。すると、口や性器の触れ合いを通すことで人は愛情や親密感を想起すると
心理学的に
は言われています。
噛むというのは、口を使った行動ですよね。
もちろん本人は意識していませんが、人とのつながりを求めていたのかもしれま
せん。

忘れ物や嘘や弟いじめに共通する部分があるとしたら、「注目を集める」という
ことだと
思います。それはネガティブな注目ですが…。
少なくとも長男のお子さんは、かまってもらえない!と思っているようです。

それはともかく、そんな子供をどうしても許せないm.mさんがいらっしゃるんで
すよね。
文面から察するに、「神経を逆撫でされる」といった感じでしょうか。
そして、そう感じている自分を責めていらっしゃるようにも見受けられます。
m.mさんはとても真摯に子供たちと向き合っていらっしゃるからこそ、しんどく
なられて
いるのですよね。

長男のお子さんがm.mさんに見せているもの、それを抽象的に言うと、悪いこと
です。
そして、それを見るとm.mさんは我慢ならないんですよね。

ということはm.mさんの中に、悪いことを我慢することが当たり前、という思い
が強くある
のだと思いますが、いかがでしょうか。
逆に言うとm.mさんには、いい子でいた(いざるを得なかった)時期があったの
かもしれま
せんね。

子育てというのはそれ自体、大変なことです。ましてや手のかかるお子さんがい
らっしゃ
るのなら、精神的な負担は相当なものでしょう。
電話カウンセリングなどを使われてみてはいかがでしょうか。
話すだけでもずいぶん気持ちは楽になるものです。うまく使ってみてくださいね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。