己に厳しくて発病したのでしょうか

相談者名
蓮花
初めまして、いつも貴サイトを拝見しています。
今回は私の性格の事で、ご相談があります。

私は29才の会社員・女性です。3年前に神経症を発症し、現在は
通院しながら仕事量を調整しつつ、働いています。
何か事件が起きると、以下のような言葉が脳内で繰り返し響き、
薬を飲んでもどうにもならなくなってしまいます。

「○○さんはこんな私を好きにならない、好かれない私はいらない人間だ」
「○○しなければ親(上司)に認めてもらえない」
「私は病気ではない、甘えてるだけだ」
「私を辞めさせて仕事のできる人を雇った方が、会社のためだから死のう」
「被害者面して、同情を買って、それで精神バランスをとるようなキチ○イ」

これは病気云々ではなく、性格の問題だと思っています。
私は幼い頃から「頑張り屋」と言われてきました。
それは現在にも通じ、発症前から「何でもできないとダメ」と自分を追い込み、
今も通信制大学に入学したり、役立ちそうな資格を取ったり、
体を鍛えたり・・・常に己を向上させないと、気が済まないのです。
そこまで無理しなくていいと言われても、自分を甘やかすのが許せません。

どうすればこの言葉が聞こえなくなるか、ヒントを頂けると幸いです。

カウンセラー
木村祥典(退会)
蓮花さん、はじめまして。木村と申します。
ご相談ありがとうございます。

自分に厳しさを持てるというのは「成熟さ」がないとできないことなので、
それができる蓮花さんは、「成熟さ」と「強さ」を持っていますよね。
ところが、「成熟さ」と「強さ」を持っているが故に、苦しくなってしまって
いるような感じがします。

ひょっとしたら、蓮花さんの中の「未熟さ」と「弱さ」を切り捨てて、
半ば強制的に「成熟さ」と「強さ」を持たざるを得ない事情や状況が
あったのかもしれませんね。

これは僕の想像なのですが、その「成熟さ」と「強さ」を持たざるを得ない
事情や状況の時に、蓮花さん以外の誰かが蓮花さんのことをそのように扱ったり、
頭の中で響くのと同じような言葉を浴びせかけたりしていたのかな?と思いました。

今は、蓮花さんが蓮花さん自身を追い込んで向上させて、甘やかすのを
許さない、というふうに自分を扱っていますよね。

これは、ある意味では、蓮花さんをそのように扱った誰かの期待に応え続けて
いる状態でもあると思います。
蓮花さんはとても純粋な方なので、忠実に教えを守り、期待に応え続けている
のでしょうね。

改めて見直していただきたいと思うのは、「今も誰かにこの期待をかけられているのか?」
ということと、「自分以外の誰がこの期待を持っていた(持っている)のか?」ということです。

もしも、今、自分以外にその期待を持つ人がいないとしたら、自分がその期待に
応える事をやめることで、その声は聞こえなくなるのではないかと思います。

その過程には、やめたくてもやめられない感情的な抵抗があるので、すぐには
できないかもしれませんが、「自分がやめることさえできれば聞こえなくなる」と
思うと、意欲的になれるのではないかと思います。

もちろん、ひとりだけで頑張る必要は全然なくて、カウンセリングで、楽に早く
やめることができるようなお手伝いをさせていただきますのでご安心ください。

もしも、今、自分以外にその期待を持つ人がいるとしたら、その人が蓮花さんに
期待をかけた、その人なりの理由や事情を見ていくなどをして、最終的にはその人が
蓮花さんをそのように扱った事を許してあげる事でその声はなくなると思います。

先ほど書いた、自分以外にその期待を持つ人がいない場合も、相手は変わるかも
しれませんが、似たようなプロセスになると思います。

一日でも早くその声が聞こえなくなって、蓮花さんの持つ「成熟さ」や
「強さ」や「純粋さ」が、蓮花さんを苦しめるものから、蓮花さんの魅力として
蓮花さんを輝かせてくれるものになることを願っています!

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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