どうでもいい考え事

相談者名
ひろ
ライブ前など、特に緊張する時に数を数えたり、似ている言葉が妙に気になりだしたり、どうでもいいことを考えて、頭が痛くなり集中できなくなります
頭では、分かっているのに何回も確認したくなります。
何時もそのせいで物事が先に進まなくて悩んでいます
良かったらアドバイスをお願いします。
カウンセラー
木村祥典
ひろさん、はじめまして。木村と申します。
ご相談ありがとうございます。

どうでもいいことを考えたいわけではないにもかかわらず、それをしてしまって
集中できなくなってしまうと困りますよね。

「もう確認しなくてもいい」と、頭では分かっているのに何回も確認したくなる
という時、「思考(頭で考えること)」と、「感情(心が感じるもの)」の間に
ギャップが生じています。

このギャップを小さくしたり、無くすことで、何回も確認をしなくてもよくなり
ます。

このギャップを小さくするのに役に立つのが、その時の「感情」に注目すること
です。

ご相談内容を拝見したところ、ひろさんは「思考」の方がフル回転しているよう
な印象を受けました。

頭を使って考えている時というのは、考えることで忙しくて感情に意識が向きま
せんよね。

その時、ひろさんは何を感じているんでしょう? どんな気分なのでしょう?

おそらく、あまりいい気分ではないかもしれませんが、一度、その時の気分や
感情に興味を持って探してみてください。

この「考えることが忙しくて感じることに意識が向かない」という状態は、見方
を変えると、「感じることをしないように考えることで忙しくしている」という
心の防衛作用であったりもします。

さきほど「おそらく、あまりいい気分ではないかもしれませんが…」と書きまし
たが、この嫌な気分にさせる感情に触れないようにするために頭を使っていっぱ
い考えているのかもしれませんね。

これは私の想像にしか過ぎませんが、「失敗に関する怖れと焦り」という感情が
そうさせてしまっているのかな?という感じがしましたので、「失敗に関する怖
れと焦り」を例に挙げてお話させていただきますね。

「失敗したらどうしよう?」「失敗しないようにしなきゃ…」と思う時、心は何
を感じているかというと、まだしていない「未来の、失敗した時に感じる感情や
感覚」を「今、先取りして」感じています。

どうして、まだ起こってもいない未来の失敗した時を感じるのでしょうか?

それは、正確には「失敗する『かもしれない』」未来を、今、感じているという
ことで、さらに詳しく見てみると「【昔のあの時と同じように、また】失敗する
『かもしれない』」と未来を予測して、それを、今、感じているという状態です。

複雑になってしまいましたが、ポイントは『【昔のあの時と同じように、また】』
という部分です。

この時、昔感じていた過去の「嫌な気分」を、今、感じていて、これを感じた時
に、「またあの時の嫌な気分がやってきたらどうしよう」と、怖れや焦りを感じ
て、今、「嫌な気分」になるのです。

「過去の嫌な気分」にプラスされて「今の嫌な気分」もやってきているのです。

このように、過去の失敗した時の心の痛みが十分にケアされたいない時には、起
こってもいないことにもかかわらず、これだけの嫌な気分がやってきてしまいま
す。

この「嫌な気分」に触れないために、無意識的に、どうでもいいと思われること
をいっぱい考えて頭をフル回転させているのかもしれません。

傷ついたままになってしまっている過去の痛みのケアをすることで、嫌な気分か
らも解放されますし、そうすると、頭をフル回転させる必要もなくなります。

そのためにひろさんにチャレンジしてみていただきたいなと思うのが、さきほど
書いた、「頭でいっぱい考えている時の気分や感情に興味を持って探してみる」
ということです。
これが過去の痛みを癒すはじめの一歩となると思います。

もちろん、ひろさん一人だけでこれをする必要は全くありません。
私たちカウンセラーがお手伝いさせていただきますので、よかったらお気軽にご
利用くださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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