幸せ

相談者名
I
19歳の女性です。
小さい頃から漠然と自分は最低だという想いをもっていました。
成長するにつれてその想いは強くなりました。
中学時代両親が離婚するまでは何不自由なく育ててもらいましたが、両親それぞれが家庭に複雑な事情を抱えており、心に何かひっかかるような出来事は幾度かありました。
私は母親が苦しんでいてもどうすることもできなくて、父親とも分かり合えないままです。兄弟とも今はまともに話もできません。
せめて心配だけはかけたくなかったのに、進路も決められず目標もないままアルバイトをする日々です。
私は幸せになるべきではないという考えを捨てることができません。幸せになりたくないと思う自分を贅沢で醜く感じます。
こんな風に相談することも、本当は苦しんでいないくせに弱いふりをして誰かに助けてもらおうとしているだけなんじゃないかと思います。
変な内容でごめんなさい。
カウンセラー
寺島やすこ
初めまして、Iさん、ご相談ありがとうございます。
カウンセラーの寺島と申します。

Iさんのお悩みのテーマは、自分を尊敬したり、大事にする気になれないということのようですね。
実はこのお悩みは、意外ととっても多いケースなんですよ(^^)ですから、安心してくださいね。
特に日本人にはこの「自分を尊重できない悩み」は多いのです。
たぶん、民族的な伝統文化による習慣からくるものと思われます。
例えば、普段の日常生活において観察してみて欲しいのですが、
日本人は褒められて、それをそのまま受け取ることが苦手なところはないでしょうか?

例えば、こんなケース。
A子ちゃんが友達に手作りクッキーを焼いてもってきてくれたとして。。。
B「Aちゃんの作ったクッキー、おいしー」
C「すごいねー!!上手ー!!」
なーんて、言われたとします。
さて、ここでA子ちゃんはなんと答えるでしょうか?
① 「ありがとう!!やったあ、そう言ってもらえると嬉しいなぁ♪」
② 「いやぁ。。。そんな、まだまだ全然ダメだよぉぉ」
答えは、実際は個人差があると思いますが、
日本人であれば、一般的には②番の答え方をされることが多いのではないでしょうか。

では、次のこんなケース。
家に会社の同僚が遊びにきました。。。そこでの会話。
「Aくん、初めて会わせてもらったが、君の奥さんは、とてもステキな方じゃないか。
美人なうえに、お料理もお上手だし。。。、娘さんも美人で、いいねぇ」
なんて、褒められたAさんは、なんと答えるでしょうか?
① 「ホント、自分も彼女と結婚できて、とても果報者だと思ってます。
お恥ずかしながら、結婚してても、今だに妻にメロメロなんですよね。」
② 「いやぁ、とんでもない。ウチのなんて全然ダメだよ」
答えは、やはり②番的なニュアンスの答え方をなさる方が多いのではないでしょうか。
①②ほど極端でも、「そう?」なんて軽く答えて、かわして、
自分の奥様をきちんと人前でも褒めることのできる旦那さまって、
一般では、そんなに多くないような気がしませんか?

では、何故、多くの方がそんな答え方をするのかというと、
日本人は伝統的に謙遜を美徳、良いことと思う習慣からきているのです。
ですが、この謙遜を美徳とする習慣は、バランスがとれている範囲では、
確かに美しいのですが、過度にいきすぎてしまうと、
自分を尊重できない、自己卑下してしまうという感覚を作り出すというデメリットもあるのです。
まさに今回のIさんのようなケースですね。

このようなケースをどのように癒していくかといいますと、
習慣からつくりだされたものなので、習慣を意識的に変えていくという方法を使います。
タバコをやめる、髪をいじるクセをやめるというのと同じと思ってくださいね。
要は、過度に謙遜するクセをやめるということです。

そして、カウンセラーは心理パターン(心のクセ)に関する、
禁煙トレーナー、ダイエットトレーナーのような存在です。
特にCSでは、いろいろなサポートメニューを取り揃えてお待ちしております。
もし、1人でこのクセを変えていくことは、難しいと思われる時は、
いつでも、気軽に私たちを頼ってくださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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